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公開番号2025133400
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031329
出願日2024-03-01
発明の名称電源装置及び電源装置の制御方法
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02J 7/00 20060101AFI20250904BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】コストの上昇及び設置場所の増大を招くことなく、走行用モータ及び補機の各々に適した電圧を印加することができる電源装置及び電源装置の制御方法を提供する。
【解決手段】電源装置1は、第1電源11、第2電源12、第1スイッチング素子SW1~第5スイッチング素子SW5を有するスイッチ回路13、及びスイッチ回路13を制御して、第1電源11及び第2電源12がインバータ21に並列に接続され、第1電源11又は第2電源が補機22に接続される並列状態と、第1電源11及び第2電源12がインバータ21に直列に接続され、第1電源11又は第2電源12の何れか一方が補機22に接続される直列状態とを切り替える制御装置18とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1ノードと第2ノードとの間に接続された第1電源と、第3ノードと第4ノードとの間に接続された第2電源と、を備え、前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続された第1電気負荷、及び、第5ノードと第6ノードとの間に接続された第2電気負荷に電力を供給する電源装置であって、
前記第1ノードと前記第5ノードとの間に接続された第1スイッチと、前記第3ノードと前記第5ノードとの間に接続された第2スイッチと、前記第2ノードと前記第3ノードとの間に接続された第3スイッチと、前記第2ノードと前記第6ノードとの間に接続された第4スイッチと、及び前記第4ノードと前記第6ノードとの間に接続された第5スイッチとを有するスイッチ回路と、
前記スイッチ回路の前記第3スイッチを開状態に、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第4スイッチ、及び前記第5スイッチを閉状態に制御して、前記第1電源及び前記第2電源が前記第1電気負荷に並列に接続され、前記第1電源又は前記第2電源が前記第2電気負荷に接続される並列状態と、前記第3スイッチを閉状態に、前記第2スイッチ及び前記第4スイッチを開状態に、前記第1スイッチ及び前記第5スイッチの何れか一方を閉状態に、何れか他方を開状態に制御して、前記第1電源及び前記第2電源が前記第1電気負荷に直列に接続され、前記第1電源又は前記第2電源の何れか一方が前記第2電気負荷に接続される直列状態と、を切り替える制御装置と、
を備える電源装置。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記第1電源は、前記第1電源の電圧が前記第2電源の電圧よりも大である場合に、前記第2電気負荷に接続され、
前記第2電源は、前記第2電源の電圧が前記第1電源の電圧よりも大である場合に、前記第2電気負荷に接続される、
請求項1記載の電源装置。
【請求項3】
前記第1電源及び前記第2電源の電圧を検出する電圧検出部を備えており、
前記制御装置は、前記直列状態において、前記第1電源の電圧が前記第2電源の電圧よりも大である場合に、前記第1スイッチを閉状態、前記第5スイッチを開状態に制御して、前記第1電源を前記第2電気負荷に接続させ、前記第2電源の電圧が前記第1電源の電圧よりも大である場合に、前記第1スイッチを開状態、前記第5スイッチを閉状態に制御して、前記第2電源を前記第2電気負荷に接続させる、
請求項2記載の電源装置。
【請求項4】
前記制御装置は、前記第1スイッチを閉状態、前記第5スイッチを開状態に制御するときには、一旦、前記第1スイッチ及び前記第5スイッチを共に開状態にしてから、前記第1スイッチを閉状態にし、
前記第1スイッチを開状態、前記第5スイッチを閉状態に制御するときには、一旦、前記第1スイッチ及び前記第5スイッチを共に開状態にしてから、前記第5スイッチを閉状態にする、
請求項3記載の電源装置。
【請求項5】
前記制御装置は、前記並列状態と前記直列状態との切り替えを行う場合に、前記第1電気負荷に印加される電圧が徐々に変化するように前記スイッチ回路を制御する、請求項1記載の電源装置。
【請求項6】
前記制御装置は、前記スイッチ回路の前記第1スイッチを閉状態に固定した上で、前記第3スイッチと、前記第2スイッチ、前記第4スイッチ、及び前記第5スイッチの組とを、反転して交互に開状態及び閉状態に切り替えることによって、前記第1電源が前記第2電気負荷に接続されたままの状態で、前記直列状態と前記並列状態とを切り替える請求項5記載の電源装置。
【請求項7】
前記制御装置は、前記スイッチ回路の前記第5スイッチを閉状態に固定した上で、前記第3スイッチと、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、及び前記第4スイッチの組とを、反転して交互に開状態及び閉状態に切り替えることによって、前記第2電源が前記第2電気負荷に接続されたままの状態で、前記直列状態と前記並列状態とを切り替える請求項5記載の電源装置。
【請求項8】
前記制御装置は、前記並列状態から前記直列状態に切り替える場合には、前記第3スイッチが閉状態になる時間が徐々に長くなり、且つ、複数スイッチの前記組が閉状態になる時間が徐々に短くなるよう制御し、
前記直列状態から前記並列状態に切り替える場合には、前記第3スイッチが閉状態になる時間が徐々に短くなり、且つ、複数スイッチの前記組が閉状態になる時間が徐々に長くなるよう制御する、
請求項6又は請求項7記載の電源装置。
【請求項9】
前記第1電源と、前記第1ノード又は前記第2ノードとの間に配置された第1リアクトルと、
前記第2電源と、前記第3ノード又は前記第4ノードとの間に配置された第2リアクトルと、
を備える請求項1記載の電源装置。
【請求項10】
第1ノードと第2ノードとの間に接続された第1電源と、第3ノードと第4ノードとの間に接続された第2電源と、を備え、前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続された第1電気負荷、及び、第5ノードと第6ノードとの間に接続された第2電気負荷に電力を供給する電源装置の制御方法であって、
前記電源装置は、前記第1ノードと前記第5ノードとの間に接続された第1スイッチと、前記第3ノードと前記第5ノードとの間に接続された第2スイッチと、前記第2ノードと前記第3ノードとの間に接続された第3スイッチと、前記第2ノードと前記第6ノードとの間に接続された第4スイッチと、及び前記第4ノードと前記第6ノードとの間に接続された第5スイッチとを有するスイッチ回路と、
前記スイッチ回路を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置が、前記スイッチ回路の前記第3スイッチを開状態に、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第4スイッチ、及び前記第5スイッチを閉状態に制御して、前記第1電源及び前記第2電源が前記第1電気負荷に並列に接続され、前記第1電源又は前記第2電源が前記第2電気負荷に接続される並列状態にするステップと、
前記制御装置が、前記第3スイッチを閉状態に、前記第2スイッチ及び前記第4スイッチを開状態に、前記第1スイッチ及び前記第5スイッチの何れか一方を閉状態に、何れか他方を開状態に制御して、前記第1電源及び前記第2電源が前記第1電気負荷に直列に接続され、前記第1電源又は前記第2電源の何れか一方が前記第2電気負荷に接続される直列状態にするステップと、
を有する電源装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電源装置及び電源装置の制御方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、低炭素社会を実現するために、動力発生源としてエンジンに代えて走行モータを備える車両、又は、エンジンとともに走行モータを備える車両が多くなっている。以下の特許文献1には、このような車両の走行モータに電力を供給するメインバッテリと、補機に電力を供給するサブバッテリとを備える車両用電源システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6888681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した特許文献1に開示された車両用電源システムでは、2つの異なるバッテリを搭載しているため、バッテリ毎に異なる制御が必要になる。具体的には、メインバッテリから供給される電力を用いた走行用モータの制御と、サブバッテリから供給される電力を用いて補機に印加する電圧の制御とが必要になる。このように、2つの異なるバッテリを搭載している車両用電源システムでは、走行用モータを制御するためのコントローラ以外に、補機に印加する電圧の制御を行うコントローラが必要になり、コストの上昇及び設置場所の増大を招いてしまう。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、コストの上昇及び設置場所の増大を招くことなく、走行用モータ及び補機の各々に適した電圧を印加することができる電源装置及び電源装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る電源装置及び電源装置の制御方法は、以下の構成を採用した。
【0007】
(1):この発明の一態様に係る電源装置は、第1ノードと第2ノードとの間に接続された第1電源と、第3ノードと第4ノードとの間に接続された第2電源と、を備え、前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続された第1電気負荷、及び、第5ノードと第6ノードとの間に接続された第2電気負荷に電力を供給する電源装置であって、前記第1ノードと前記第5ノードとの間に接続された第1スイッチと、前記第3ノードと前記第5ノードとの間に接続された第2スイッチと、前記第2ノードと前記第3ノードとの間に接続された第3スイッチと、前記第2ノードと前記第6ノードとの間に接続された第4スイッチと、及び前記第4ノードと前記第6ノードとの間に接続された第5スイッチとを有するスイッチ回路と、前記スイッチ回路の前記第3スイッチを開状態に、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第4スイッチ、及び前記第5スイッチを閉状態に制御して、前記第1電源及び前記第2電源が前記第1電気負荷に並列に接続され、前記第1電源又は前記第2電源が前記第2電気負荷に接続される並列状態と、前記第3スイッチを閉状態に、前記第2スイッチ及び前記第4スイッチを開状態に、前記第1スイッチ及び前記第5スイッチの何れか一方を閉状態に、何れか他方を開状態に制御して、前記第1電源及び前記第2電源が前記第1電気負荷に直列に接続され、前記第1電源又は前記第2電源の何れか一方が前記第2電気負荷に接続される直列状態と、を切り替える制御装置と、を備えるものである。
【0008】
(2):上記(1)の態様において、前記第1電源は、前記第1電源の電圧が前記第2電源の電圧よりも大である場合に、前記第2電気負荷に接続され、前記第2電源は、前記第2電源の電圧が前記第1電源の電圧よりも大である場合に、前記第2電気負荷に接続される、ものである。
【0009】
(3):上記(2)の態様において、前記第1電源及び前記第2電源の電圧を検出する電圧検出部を備えており、前記制御装置は、前記直列状態において、前記第1電源の電圧が前記第2電源の電圧よりも大である場合に、前記第1スイッチを閉状態、前記第5スイッチを開状態に制御して、前記第1電源を前記第2電気負荷に接続させ、前記第2電源の電圧が前記第1電源の電圧よりも大である場合に、前記第1スイッチを開状態、前記第5スイッチを閉状態に制御して、前記第2電源を前記第2電気負荷に接続させる、ものである。
【0010】
(4):上記(3)の態様において、前記制御装置は、前記第1スイッチを閉状態、前記第5スイッチを開状態に制御するときには、一旦、前記第1スイッチ及び前記第5スイッチを共に開状態にしてから、前記第1スイッチを閉状態にし、前記第1スイッチを開状態、前記第5スイッチを閉状態に制御するときには、一旦、前記第1スイッチ及び前記第5スイッチを共に開状態にしてから、前記第5スイッチを閉状態にする、ものである。
(【0011】以降は省略されています)

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