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公開番号2025132112
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029467
出願日2024-02-29
発明の名称車両の電池温調システム
出願人三菱自動車工業株式会社
代理人弁理士法人相原国際知財事務所
主分類B60L 58/25 20190101AFI20250903BHJP(車両一般)
要約【課題】電池温度を十分に暖めることが可能となる車両の電池温調システムを提供する
【解決手段】
3相のコイル10、11、12を有する電動モータ6と、電動モータ6へ電力を供給する蓄電池5と、を有する車両に備えられた電池温調システム2であって、蓄電池5から供給された電力により電動モータ6のコイル10、11、12に夫々個別に通電可能なインバータ15及び蓄電池温調制御部30を有し、蓄電池温調制御部30は、蓄電池5から3相のコイル10、11、12のうち1相のみ通電させ、所定期間毎に通電させるコイル10、11、12を切り換えて、蓄電池5の自己発熱により蓄電池5を加熱する蓄電池温調制御を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
3相のコイルを備えた電動機と、前記電動機へ電力を供給する蓄電池と、を有する車両に備えられた電池温調システムであって、
前記蓄電池から供給された電力により前記電動機の前記コイルへ個別に通電可能な制御部を有し、
前記制御部は、前記蓄電池から前記3相のコイルのうち1相のみ通電させ、所定期間毎に通電させる前記コイルを切り換えて、前記蓄電池の自己発熱により前記蓄電池を加熱する蓄電池温調制御を実行する
ことを特徴とする車両の電池温調システム。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記コイルの温度を検出する温度検出器を、前記コイル毎に備え、
前記制御部は、前記蓄電池温調制御において、通電させている前記コイルの温度に基づいて、電流を供給する前記コイルを切り換える
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の電池温調システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記蓄電池温調制御において、1相の前記コイルへの供給電流及び電流供給時間に基づいて、通電させる前記コイルを切り換える
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の電池温調システム。
【請求項4】
前記車両は、外部から供給された電力により前記蓄電池を充電する充電機を備え、
前記制御部は、外部からの前記蓄電池への充電時に、前記前記蓄電池温調制御を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の電池温調システム。
【請求項5】
前記コイルの温度を検出する温度検出器を、前記コイル毎に備え、
前記車両は、3相の前記コイルのうち少なくとも1相のコイルの温度が所定の許容上限温度を超えた場合に前記コイルへの通電を停止するコイル保護制御部を備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の電池温調システム。
【請求項6】
前記電動機は、前記車両の走行駆動用の電動モータである
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の電池温調システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車両に搭載された蓄電池を暖める電池温調技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド車には、走行駆動用の電動モータへの駆動用電力供給源として比較的大容量の蓄電池が搭載されている。このような車両において、更に寒冷地での蓄電池の出力を確保するために、蓄電池を暖める温調装置を備えた車両が提案されている。
例えば特許文献1では、蓄電池の温度低下時に、空調装置の作動やコンデンサへの充電等を行って、蓄電池を流れる電流によって自己発熱させて、蓄電池を昇温させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-48485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
また、蓄電池を暖めるために、蓄電池から電力を供給して電動モータに通電させる技術も考案されている。例えば電動モータの3相のコイルのうち、1相のコイルのみに通電させることで、電動モータの駆動を抑制しつつ、蓄電池を流れる電流によって自己発熱させて、蓄電池を昇温させる。
しかしながら、上記のように電動モータの1相のコイルのみ通電させると、当該コイルが短時間で過度に温度上昇してしまう恐れがあり、通電電流を抑制しなければならず、効率的に蓄電池を暖めることが困難であった。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、蓄電池から電力を供給して電動機のコイルに通電させて、蓄電池を流れる電流によって自己発熱させる蓄電池の温調装置において、電池温度を十分に暖めることが可能となる車両の電池温調システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明の車両の電池温調システムは、3相のコイルを備えた電動機と、前記電動機へ電力を供給する蓄電池と、を有する車両に備えられた電池温調システムであって、前記蓄電池から供給された電力により前記電動機の前記コイルへ個別に通電可能な制御部を有し、前記制御部は、前記蓄電池から前記3相のコイルのうち1相のみ通電させ、所定期間毎に通電させる前記コイルを切り換えて、前記蓄電池の自己発熱により前記蓄電池を加熱する蓄電池温調制御を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の車両の電池温調システムによれば、蓄電池から電動機の3相のコイルのうち1相のみ通電させることで、電動機の作動を抑制しつつ、蓄電池に流れる電流による自己発熱によって、蓄電池を昇温させることができる。
更に、通電させるコイルを切り換えることで、コイルの許容以上の温度上昇を抑えつつ蓄電池からモータへの電流供給時間を長く確保し、蓄電池の温度を十分に暖めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態の車両の電池温調システムの概略構成図である。
本実施形態の電池温調システムにおける電池温調制御によるモータの各コイルの通電電流及び温度の推移を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を具体化した電池温調システムの一実施形態を説明する。
図1は本実施形態の車両1の電池温調システム2の概略構成図である。
本実施形態の電池温調システム2は、例えば電気自動車や外部充電又は外部給電が可能なプラグインハイブリッド車(PHEV)のように、蓄電池5と蓄電池5より電力を供給して走行駆動する電動モータ6(電動機)とを搭載した車両1に採用されている。
【0010】
電動モータ6は、U相コイル10、V相コイル11、W相コイル12の3個のコイルを有する3相モータである。
電動モータ6は、インバータ15(制御部)を介して蓄電池5から電力を供給されて駆動する。
インバータ15は、車両1の全体的な制御を行うコントロールユニット20(制御部)によって制御され、蓄電池5から供給された電力により各相のコイル10、11、12に電流を供給して(通電させて)、電動モータ6を回転駆動する。
(【0011】以降は省略されています)

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