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公開番号2025129862
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026794
出願日2024-02-26
発明の名称横断歩道誘導システム
出願人株式会社京三製作所
代理人個人,個人
主分類G08G 1/005 20060101AFI20250829BHJP(信号)
要約【課題】視覚障害者の近傍でのみ誘導音を発生する横断歩道誘導システムを提供する。
【解決手段】横断歩道誘導システムは指向性のある超音波信号を送信する超音波信号送信装置1と、視覚障害者Uが装着する装着端末2とから構成されており、超音波信号送信装置1は、信号制御機Sと接続されており、この信号制御機Sから第1、第2の歩行者用信号灯器の点灯状態が青点灯時に入力される入力信号に基づいて、第1、第2の送信部11、12による超音波信号の出力制御を行う。装着端末2は前記超音波信号を受信する受信部21と、誘導音を出力するスピーカ部22と、制御部23とから構成され、制御部23は受信した超音波信号F2の送信間隔に応じた誘導音をスピーカ部22に対して、超音波信号を受信している期間、継続して出力する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1の方向、及び該第1の方向と異なる第2の方向に位置する第1、第2の横断歩道を備えた交差点において、該横断歩道を横断する視覚障害者に対して誘導を行う視覚障害者用誘導システムであって、
前記第1、第2の横断歩道を送信方向とする、指向性のある第1、第2の超音波信号をそれぞれ送信する超音波信号送信装置と、前記視覚障害者が装着する装着端末とから構成され、
前記超音波信号送信装置は、前記第1の横断歩道に対して点灯制御を行う第1の歩行者用信号灯器が青点灯、第2の横断歩道に対して点灯制御を行う第2の歩行者用信号灯器が青点灯の状態時にのみ、前記第1の横断歩道及び該横断歩道の横断を待機する待機場所を含む第1の通信エリア、前記第2の横断歩道及び該横断歩道の横断を待機する待機場所を含む第2の通信エリアに対して、それぞれ設定された送信間隔で前記第1、第2の超音波信号を繰り返し送信し、
前記装着端末は、前記超音波信号を受信する受信部と、誘導音を出力するスピーカ部と、前記受信部及び前記スピーカ部と接続する制御部とから構成され、
該制御部は、受信した前記超音波信号の前記送信間隔に応じた前記誘導音を前記スピーカ部に対して、前記超音波信号を受信している期間、継続して出力することを特徴とする横断歩道誘導システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1、第2の超音波信号は、共通の周波数及び共通のパルス幅のパルス信号であり、
前記制御部は、前記周波数及び前記パルス幅に基づいて、受信した前記超音波信号が前記超音波信号送信装置から送信されたものであるかを判定することを特徴とする請求項1に記載の横断歩道誘導システム。
【請求項3】
前記超音波信号送信装置は、第1の送信部と第2の送信部とから構成され、
前記第1の送信部は、前記第1の通信エリアに対して、第1の送信間隔で前記第1の超音波信号を繰り返して送信し、
前記第2の送信部は、前記第2の通信エリアに対して、第2の送信間隔で前記第2の超音波信号を繰り返して送信し、
前記装着端末の前記制御部は、送信間隔が前記第1の送信間隔であると判定した場合は、前記スピーカ部を介して第1の誘導音を出力し、送信間隔が前記第1の送信間隔と異なる前記第2の送信間隔であると判定した場合は、前記スピーカ部を介して第2の誘導音を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の横断歩道誘導システム。
【請求項4】
前記第1の送信部は、前記第1の送信間隔の前記第1の超音波信号の後に、送信間隔が前記第1、第2の送信間隔と異なる第3の送信間隔の前記第1の超音波信号を連続して送信し、
第2の送信部は、前記第2の送信間隔の前記第2の超音波信号の後に、送信間隔が前記第1~第3の送信間隔と異なる第4の送信間隔の前記第2の超音波信号を連続して送信し、
前記制御部によって前記スピーカ部を介して出力される、前記第3、第4の送信間隔に応じた第3、第4の誘導音は、前記第1、第2の誘導音の音声を繰り返す際の該音声間の無音時間を短くした誘導音であることを特徴とする請求項3に記載の横断歩道誘導システム。
【請求項5】
前記第1、第2の送信部は、前記第3、第4の送信間隔の前記第1、第2の超音波信号を前記第1、第2の歩行者用信号灯器の青点滅の開始の所定秒数前から送信することを特徴とする請求項4に記載の横断歩道誘導システム。
【請求項6】
前記第1、第2の送信部は、前記第3、第4の送信間隔の前記第1、第2の超音波信号を前記第1、第2の歩行者用信号灯器の青点滅の状態まで継続して送信することを特徴とする請求項5に記載の横断歩道誘導システム。
【請求項7】
前記装着端末は、耳に装着するものであり、耳に装着した際に、前記受信部の受信方向は前方に向けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の横断歩道誘導システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
横断歩道を横断する視覚障害者に対して、音声による誘導を行う誘導システムに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、横断歩道に設けられた2つのスピーカを用いて、横断歩道を横断する視覚障害者に対し横断歩道の両端から誘導音を出力する音響式視覚障害者用誘導装置が開示されている。
【0003】
このような交差点に設置したスピーカを用いて視覚障害者に対して誘導を行う従来の視覚障害者用誘導装置においては、南北方向に沿う横断歩道には、例えば「ピヨ、ピヨ」、東西方向に沿う横断歩道には、例えば「カッコー、カッコー」のような鳥の鳴き声を模した音声の誘導音が採用されている。
【0004】
従って、視覚障害者は目的地のおおよその方向に対して、誘導音から交差点の横断すべき横断歩道を確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-123281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示された視覚障害者用誘導装置は、夜間に、特に夜中に誘導音の出力を行うと、交差点付近の住民から騒音として苦情が生ずるという問題がある。
【0007】
そこで、夜間においては音響の音量を抑えて出力することも可能であるが、音量を抑えると視覚障害者にとって聞こえ難くなるという問題もある。
【0008】
本発明の目的は、上述の課題を解決し、視覚障害者の近傍でのみ誘導音を発生する横断歩道誘導システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る横断歩道誘導システムは、第1の方向、及び該第1の方向と異なる第2の方向に位置する第1、第2の横断歩道を備えた交差点において、該横断歩道を横断する視覚障害者に対して誘導を行う視覚障害者用誘導システムであって、前記第1、第2の横断歩道を送信方向とする、指向性のある第1、第2の超音波信号をそれぞれ送信する超音波信号送信装置と、前記視覚障害者が装着する装着端末とから構成され、前記超音波信号送信装置は、前記第1の横断歩道に対して点灯制御を行う第1の歩行者用信号灯器が青点灯、第2の横断歩道に対して点灯制御を行う第2の歩行者用信号灯器が青点灯の状態時にのみ、前記第1の横断歩道及び該横断歩道の横断を待機する待機場所を含む第1の通信エリア、前記第2の横断歩道及び該横断歩道の横断を待機する待機場所を含む第2の通信エリアに対して、それぞれ設定された送信間隔で前記第1、第2の超音波信号を繰り返し送信し、前記装着端末は、前記超音波信号を受信する受信部と、誘導音を出力するスピーカ部と、前記受信部及び前記スピーカ部と接続する制御部とから構成され、該制御部は、受信した前記超音波信号の前記送信間隔に応じた前記誘導音を前記スピーカ部に対して、前記超音波信号を受信している期間、継続して出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明が係る横断歩道誘導システムによれば、視覚障害者が装着端末を装着することで、装着端末のスピーカ部から出力される誘導音によって、視覚障害者は安全に横断歩道を横断することができ、視覚障害者の近傍でのみ誘導音Mが出力されるので、上述の音響式視覚障害者用誘導装置において生じる夜間の騒音問題が発生することはない。
(【0011】以降は省略されています)

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