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公開番号2025132945
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030847
出願日2024-02-29
発明の名称制御装置及び推定装置
出願人学校法人神奈川大学
代理人個人,個人
主分類G06F 3/0481 20220101AFI20250903BHJP(計算;計数)
要約【課題】画面上のポインタをユーザーが見失っても、ユーザーがすぐにポインタを見つけてポインタを目標の位置まで支障なく移動させることをできるようにする。
【解決手段】ポインティングデバイス104からの位置操作信号に基づいて、画面102に表示されるポインタの位置を制御する制御装置101であって、画面上におけるユーザーの視線位置を推定する視線位置推定手段101cを有し、所定のポインタ表示条件を満たした時、視線位置推定手段が推定した画面上の視線位置にポインタを表示させる表示制御を行い、次に所定のポインタ表示条件を満たす時までは表示制御を行わない。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ポインティングデバイスからの位置操作信号に基づいて、画面に表示されるポインタの位置を制御する制御装置であって、
前記画面上におけるユーザーの視線位置を推定する視線位置推定手段を有し、
所定のポインタ表示条件を満たした時、前記視線位置推定手段が推定した前記画面上の視線位置に前記ポインタを表示させる表示制御を行い、次に所定のポインタ表示条件を満たす時までは前記表示制御を行わないことを特徴とする制御装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の制御装置において、
前記所定のポインタ表示条件は、前記ポインタの位置が最後に変更してから所定時間が経過した後に、前記ポインティングデバイスから該ポインタの位置を変更する位置操作信号を受け付けるという条件を含むことを特徴とする制御装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の制御装置において、
前記所定のポインタ表示条件は、前記ポインティングデバイス又は他の入力装置から予め決められたポインタ表示信号を受け付けるという条件を含むことを特徴とする制御装置。
【請求項4】
請求項3に記載の制御装置において、
前記ポインタ表示信号は、前記画面上における前記ポインタの位置を繰り返し往復移動させる前記ポインティングデバイスからの位置操作信号であることを特徴とする制御装置。
【請求項5】
請求項1に記載の制御装置において、
前記視線位置推定手段は、ユーザーの顔画像の撮像データを取得する取得部と、画面上に表示される目標マークを学習対象者が視認する視認タイミングでの該学習対象者の顔画像の撮像データ及び該視認タイミングでの画面上における該目標マークの位置データを含む複数の学習データを用いて学習した学習済みモデルを、コンピュータに実行させることにより、前記取得部で取得した撮像データに基づいて、前記画面上における前記ユーザーの視線位置を推定する推定部と、を含むことを特徴とする制御装置。
【請求項6】
請求項5に記載の制御装置において、
前記複数の学習データは、前記視認タイミングでの前記学習対象者の顔画像の撮像データから抽出される該学習対象者の少なくとも一方の目を含む目画像の撮像データも含むことを特徴とする制御装置。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の制御装置において、
前記複数の学習データは、前記撮像データから生成される特徴量データも含むことを特徴とする制御装置。
【請求項8】
請求項7に記載の制御装置において、
前記特徴量データは、前記学習対象者の顔の方向を特定するための顔方向特徴量データ、及び、前記学習対象者の眼球の方向を特定するための眼球方向特徴量データ、のうちの少なくとも一方を含むことを特徴とする制御装置。
【請求項9】
請求項5又は6に記載の制御装置において、
前記視認タイミングは、画面上を移動している目標マークに、学習対象者の操作するポインティングデバイスの位置操作信号に基づいて該画面上の位置が制御されるポインタが重なるタイミングを含むことを特徴とする制御装置。
【請求項10】
請求項5又は6に記載の制御装置において、
前記視認タイミングは、画面上の異なる位置に出現する各目標マークに、学習対象者の操作するポインティングデバイスの位置操作信号に基づいて該画面上の位置が制御されるポインタが重なるタイミングを含むことを特徴とする制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置及び推定装置に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、マウスなどのポインティングデバイスからの位置操作信号に基づいて、画面に表示されるポインタの位置を制御する制御装置は、パソコンなどにおいて広く知られている。
【0003】
また、特許文献1には、デジタルカメラの表示部を見るユーザーの視線を視線検知センサで検知し、検知した視線位置に表示されている被写体に合焦するようにAF(オートフォーカス)を実行する制御装置が開示されている。この制御装置では、表示部上での視線位置を示す視線ポインタを表示部に表示するので、ユーザーは表示部上での視線位置を視線ポインタにより認知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-68749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年の画面拡大に伴い、画面上に表示されているポインタをユーザーが見失ってしまう事態が生じやすい。従来は、ポインタを見失ったユーザーが、ポインタを探すのに手間取ってしまい、ポインタを目標の位置まで移動させるまでに時間がかかってしまうという課題があった。
【0006】
なお、特許文献1に開示の制御装置は、ポインティングデバイスを用いるものではなく、表示部上に表示される視線ポインタは、表示部上でのユーザーの視線位置を示すものであって、ポインティングデバイスにより位置が操作されるポインタではない。したがって、特許文献1に開示の制御装置は前記解決手段とはなり得ない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、ポインティングデバイスからの位置操作信号に基づいて、画面に表示されるポインタの位置を制御する制御装置であって、前記画面上におけるユーザーの視線位置を推定する視線位置推定手段を有し、所定のポインタ表示条件を満たした時、前記視線位置推定手段が推定した前記画面上の視線位置に前記ポインタを表示させる表示制御を行い、次に所定のポインタ表示条件を満たす時までは前記表示制御を行わないことを特徴とするものである。
本態様に係る制御装置では、所定のポインタ表示条件を満たした時、視線位置推定手段により推定された画面上におけるユーザーの視線位置に、ポインティングデバイスにより位置操作されるポインタを表示する表示制御が行われる。したがって、画面上に表示されているポインタ(又は、何等かの原因で非表示になっているポインタ)をユーザーが見失ったときでも、所定のポインタ表示条件(例えばポインティングデバイスを操作するなど)を満たすことで、ユーザーの視線上にポインタが表示され、すぐにポインタを見つけることができる。
ここで、ユーザーの視線上にポインタが表示された後も前記表示制御が継続されてしまうと、ユーザーの視線の動きに追従してポインタの位置が変化してしまい、その後のポインティングデバイスによるポインタの位置操作に支障が出てしまう。そのため、本態様に係る制御装置では、次に所定のポインタ表示条件を満たす時までは前記表示制御が行われないようにしている。その結果、ユーザーの視線上にポインタが表示されてポインタを見つけたユーザーは、ポインティングデバイスを操作することで、その位置からポインタを目標の位置まで支障なく移動させることができる。
本態様によれば、画面上に表示されているポインタをユーザーが見失っても、ユーザーはすぐにポインタを見つけ、ポインタを目標の位置まで支障なく移動させることができる。
【0008】
前記制御装置において、前記所定のポインタ表示条件は、前記ポインタの位置が最後に変更してから所定時間が経過した後に、前記ポインティングデバイスから該ポインタの位置を変更する位置操作信号を受け付けるという条件を含んでもよい。
ユーザーがポインティングデバイスを操作して画面上におけるポインタの位置を変更している間であれば、ユーザーがポインタの位置を見失うという事態は起こりにくい。しかしながら、ユーザーが、例えば別の作業を行ったり画面から離れたりして、ポインティングデバイスの操作をしばらく中断すると、再びポインティングデバイスを操作してポインタを目標位置まで移動させようとする際に、ポインタの位置を見失うことが多い。これは、例えば、中断期間に、ユーザーがポインタの最後の位置を忘れてしまったり、ユーザーが気づかずにポインティングデバイスが操作されていたりすることが原因である。
本制御装置によれば、ポインタの位置を最後に変更してから所定時間が経過した後にポインティングデバイスからポインタの位置を変更する位置操作信号を受け付けた時、視線位置推定手段により推定された画面上におけるユーザーの視線位置にポインタが表示される。したがって、ポインティングデバイスの操作を中断したユーザーが再びポインティングデバイスを操作してポインタを目標位置まで移動させようとする際、ユーザーがポインタの位置を見失っていることを意識することなく、ポインタを目標位置まで移動させることができる。
【0009】
前記制御装置において、前記所定のポインタ表示条件は、前記ポインティングデバイス又は他の入力装置から予め決められたポインタ表示信号を受け付けるという条件を含んでもよい。
本制御装置によれば、ポインティングデバイス又は他の入力装置から予め決められたポインタ表示信号を受け付けた時、視線位置推定手段により推定された画面上におけるユーザーの視線位置にポインタが表示される。したがって、ユーザーは、ポインタの位置を見失った場合、ポインティングデバイス又は他の入力装置に対して予め決められた操作(ポインタを視線位置に表示させるための操作)を行うことで、すぐに自身の視線上にポインタが表示され、ポインタをすぐに見つけることができる。
【0010】
前記制御装置において、前記ポインタ表示信号は、前記画面上における前記ポインタの位置を繰り返し往復移動させる前記ポインティングデバイスからの位置操作信号であってもよい。
ポインタの位置を見失った場合、多くのユーザーは、ポインタを認知しやすいように、例えばポインタの位置を繰り返し往復移動させる(左右に動かす)ようなポインティングデバイスの操作を行う。本制御装置によれば、ポインタの位置を見失った場合に多くのユーザーが行うポインティングデバイスの操作が行われた時に、ユーザーの視線上にポインタが表示され、ポインタをすぐに見つけることができる。したがって、ポインタを視線位置に表示させるための特別な操作をユーザーが覚える必要がない。
(【0011】以降は省略されています)

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