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公開番号
2025133149
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-11
出願番号
2024030906
出願日
2024-03-01
発明の名称
二酸化炭素還元光触媒粒子及びその製造方法
出願人
住友金属鉱山株式会社
,
国立大学法人京都大学
代理人
個人
主分類
B01J
23/68 20060101AFI20250904BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】COガス発生速度とCO選択率をバランスよく高めることが可能な二酸化炭素還元光触媒粒子及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】母材粒子と前記母材粒子の表面に担持された金属銀(Ag)粒子とを含み、 前記母材粒子は、ニオブ酸ストロンチウム(SrNb
2
O
6
)を含み、拡散反射スペクトルにおいて、200nm以上300nm以下の波長域に位置するピークAと350nm以上500nm以下の波長域に位置するピークBを示し、前記ピークAの強度(I
A
)に対する前記ピークBの強度(I
B
)の比(I
B
/I
A
)が20%以下である、二酸化炭素還元光触媒粒子。
【選択図】図4B
特許請求の範囲
【請求項1】
母材粒子と前記母材粒子の表面に担持された金属銀(Ag)粒子とを含み、
前記母材粒子は、ニオブ酸ストロンチウム(SrNb
2
O
6
)を含み、
拡散反射スペクトルにおいて、200nm以上300nm以下の波長域に位置するピークAと350nm以上500nm以下の波長域に位置するピークBを示し、前記ピークAの強度(I
A
)に対する前記ピークBの強度(I
B
)の比(I
B
/I
A
)が20%以下である、二酸化炭素還元光触媒粒子。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記金属銀(Ag)粒子の担持量が前記母材粒子に対して0質量%超8.0質量%以下である、請求項1に記載の二酸化炭素還元光触媒粒子。
【請求項3】
CO
2
還元光触媒性能評価試験において、CO選択率が50%以上である、請求項1又は2に記載の二酸化炭素還元光触媒粒子。
【請求項4】
母材粒子と前記母材粒子の表面に担持された金属銀(Ag)粒子とを含む二酸化炭素還元光触媒粒子の製造方法であって、以下の工程;
母材粒子と銀(Ag)供給源とを還元液に加えて反応液を作製する工程、及び
前記反応液に超音波を照射して、金属銀(Ag)粒子を担持した母材粒子を作製する工程、を含み、
前記母材粒子は、ニオブ酸ストロンチウム(SrNb
2
O
6
)を含む、方法。
【請求項5】
前記金属銀(Ag)粒子の担持量が前記母材粒子に対して0質量%超8.0質量%以下である、請求項4に記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素還元光触媒粒子及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体光触媒粒子を用いた水分解及び二酸化炭素還元技術は、エネルギー問題や環境問題を解決できる技術として注目を集めている。この光触媒粒子に助触媒として銀(Ag)粒子などを担持させることで、光励起によって生成した電子をトラップして電荷分離を促進する効果や二酸化炭素還元生成物を選択する効果が期待される。例えば通常の光触媒では光照射により水が水素(H
2
)と酸素(O
2
)とに分解する。これに対して銀(Ag)粒子を担持した光触媒では、二酸化炭素(CO
2
)の還元により一酸化炭素(CO)が水素(H
2
)とともに生成する。
【0003】
一酸化炭素(CO)は化学工業や産業における重要な出発物質であり、これを水素と反応させて様々な燃料や化学物質を合成することが可能である。したがって、二酸化炭素還元光触媒では、一酸化炭素の生成割合、すなわちCO選択率の高いことが望ましい。ここでCO選択率とは、下記(1)式に表されるように、還元反応により生じる水素(H
2
)ガスの発生(生成)速度と一酸化炭素(CO)ガスの発生速度の合計に対するCOガスの発生速度の割合である。
【0004】
TIFF
2025133149000002.tif
17
134
【0005】
ところで、銀(Ag)などの金属粒子を担持させる方法として、化学還元法、含浸法、及び光電析法(光電着法)などの手法が従来から知られている。例えば、特許文献1には二酸化炭素の還元方法に関して、CO
2
とH
2
Oと光触媒とに光を照射してCO
2
を還元する反応によりCOを生成させること、光電着法又は含浸法で銀を酸化ガリウムに担持した触媒を用いること、光電着法では硝酸銀など銀前駆体を含むアルコール水溶液に酸化ガリウム粉末を入れて混合後、光照射を行って銀前駆体を還元処理すること、含浸法では銀前駆体水溶液に酸化ガリウムを加えて攪拌し、水を除去した後に加熱乾燥し、更に空気中で焼成することが記載されている(特許文献1の請求項1、2及び[0015])。
【0006】
二酸化炭素還元触媒に関するものではないが、特許文献2には超音波を照射して溶媒中に1種類以上の貴金属酸化物を分散させて貴金属酸化物分散液を得る工程と、前記貴金属酸化物分散液を加熱する工程とを含むことを特徴とする貴金属ナノ材料の製造方法が開示されている(特許文献2の請求項1)。また、溶媒に貴金属担持用の担体を更に含有させること、担体の表面上に高度な分散性を持って担持された状態の貴金属ナノ材料を得ることが可能であるため、これを燃料電池用触媒、材料合成用触媒等に好適に利用することが可能となることが記載されている(特許文献2の請求項6及び[0014])。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2012-192302号公報
特開2008-024968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
二酸化炭素還元光触媒が従来から提案されるものの、従来の光触媒には改良の余地があった。すなわち、光触媒反応により一酸化炭素(CO)を効率的に得る上で、COガス発生速度とCO選択率の両方をバランスよく高めることが重要である。しかしながら、従来の光触媒では、COガス発生速度とCO選択率をバランスよく高めることが困難であり、特にCO選択率が低いという問題があった。
【0009】
本発明者らは、この問題点に鑑みて鋭意検討を行った。その結果、特定の母材粒子と助触媒とを組み合わせて含む二酸化炭素還元光触媒粒子は、COガス発生速度とCO選択率をバランスよく高めることが可能との知見を得た。
【0010】
本発明は、このような知見に基づき完成されたものであり、COガス発生速度とCO選択率をバランスよく高めることが可能な二酸化炭素還元光触媒粒子及びその製造方法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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