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公開番号2025135267
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024033029
出願日2024-03-05
発明の名称ナセル内ターニング装置の取り外し方法及びナセル内ターニング装置の取り外し装置
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類F03D 13/10 20160101AFI20250910BHJP(液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの)
要約【課題】地上の大型クレーンを用いることなくターニング装置を取り外すことができる。
【解決手段】ナセル内ターニング装置の取り外し方法は、タワー11の周囲に設けられたガイドタワー21に支持され、昇降可能に構成された昇降フレーム部30と、昇降フレーム部30上において水平方向に移動可能であり、クレーン配置部71及びターニング装置載置部72を有する第3架台70とを用いるものであり、積載作業位置において、クレーン配置部71にクレーン91を配置するクレーン配置工程と、昇降フレーム部30を取り外し作業位置まで上昇させる昇降フレーム部上昇工程と、取り外し作業位置においてクレーン91によりナセル12内の配置箇所からターニング装置を吊り上げるとともにターニング装置載置部72に載置するターニング装置吊り上げ工程と、昇降フレーム部30を積載作業位置まで降下させる昇降フレーム部降下工程とを含む。
【選択図】図29
特許請求の範囲【請求項１】
風力発電機のタワーの頂部に設置されるナセル内に配置され、ロータを構成するハブに対してブレードを取り付ける際に前記ロータを回転させるターニング装置を前記ナセル内の配置箇所から取り外すナセル内ターニング装置の取り外し方法であって、
前記タワーの周囲に設けられたガイドタワーに支持され、昇降可能に構成された昇降フレーム部と、
前記昇降フレーム部上において水平方向に移動可能であり、クレーンが配置可能に構成されたクレーン配置部及び前記ターニング装置が載置可能に構成されたターニング装置載置部を有する架台と、を用いるものであり、
積載作業位置において、前記クレーン配置部に前記クレーンを配置するクレーン配置工程と、
前記昇降フレーム部を取り外し作業位置まで上昇させる昇降フレーム部上昇工程と、
前記取り外し作業位置において前記クレーンにより前記ナセル内の前記配置箇所から前記ターニング装置を吊り上げるとともに前記ターニング装置載置部に載置するターニング装置吊り上げ工程と、
前記昇降フレーム部を前記積載作業位置まで降下させる昇降フレーム部降下工程と、を含む、
ナセル内ターニング装置の取り外し方法。
続きを表示（約 440 文字）【請求項２】
風力発電機のタワーの頂部に設けられるナセル内に配置され、ロータを構成するハブに対してブレードを取り付ける際に前記ロータを回転させるターニング装置を前記ナセル内の配置箇所から取り外す装置であって、
前記タワーの周囲に設けられたガイドタワーに支持され、昇降可能に構成された昇降フレーム部と、
前記昇降フレーム部上において水平方向に移動可能であり、クレーンが配置可能に構成されたクレーン配置部及び前記ターニング装置が載置可能に構成されたターニング装置載置部を有する架台と、を備える、
ナセル内ターニング装置の取り外し装置。
【請求項３】
前記昇降フレーム部は、水平方向である前後方向に沿って延在するとともに前記ガイドタワーから前側に突出する水平フレームを有し、
前記架台は、前記水平フレーム上において前後方向に沿って移動可能に構成されている、
請求項２に記載のナセル内ターニング装置の取り外し装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ナセル内ターニング装置の取り外し方法及びナセル内ターニング装置の取り外し装置に関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、リフトアップ装置を用いて風力発電機を構築する工法が開示されている。リフトアップ装置は、構築中のタワーの頂部への資材の運搬などに用いられる。リフトアップ装置は、タワーの周囲に設置されたガイドタワーと、ガイドタワーに支持され、昇降可能に構成された昇降装置とを備える。
【０００３】
特許文献１に開示の風力発電機の構築工法においては、地上においてハブとブレードとを有するロータを組み立てた後、ロータをタワーの頂部までリフトアップ装置により運搬してタワーの頂部のナセルに取り付ける。
【０００４】
また、従来、リフトアップ装置によりタワーの頂部までナセル及びハブを順に運搬してタワーの頂部にナセル及びハブを順に設置した後に、地上のクレーンを用いてブレードをハブに取り付ける構築工法がある。こうした構築方法においては、ブレードの取り付けに先立ち、ブレードが取り付けられるハブのブレード取付口がブレードの基端を指向するようにナセル内に配置されたターニング装置によってロータを回転させる。また、全てのブレードの取付作業が完了した後、ナセル内のターニング装置が地上のクレーンにより吊り上げられるとともにナセル上部の開口を通じてナセルから取り外される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００７－１９２０７０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
近年、１００ｍ以上の高さの風力発電機が開発されるに至っている。このような大型の風力発電機を設置する場合には、地上のクレーンによりナセル内のターニング装置を取り外すことが難しい。一方、大型のクレーンを用いてナセル内のターニング装置を取り外す場合には、風力発電機の周囲に広大な作業ヤードを確保しなければならないという別の問題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するためのナセル内ターニング装置の取り外し方法及びナセル内ターニング装置の取り外し装置の各態様を記載する。
［態様１］
風力発電機のタワーの頂部に設置されるナセル内に配置され、ロータを構成するハブに対してブレードを取り付ける際に前記ロータを回転させるターニング装置を前記ナセル内の配置箇所から取り外すナセル内ターニング装置の取り外し方法であって、
前記タワーの周囲に設けられたガイドタワーに支持され、昇降可能に構成された昇降フレーム部と、
前記昇降フレーム部上において水平方向に移動可能であり、クレーンが配置可能に構成されたクレーン配置部及び前記ターニング装置が載置可能に構成されたターニング装置載置部を有する架台と、を用いるものであり、
積載作業位置において、前記クレーン配置部に前記クレーンを配置するクレーン配置工程と、
前記昇降フレーム部を取り外し作業位置まで上昇させる昇降フレーム部上昇工程と、
前記取り外し作業位置において前記クレーンにより前記ナセル内の前記配置箇所から前記ターニング装置を吊り上げるとともに前記ターニング装置載置部に載置するターニング装置吊り上げ工程と、
前記昇降フレーム部を前記積載作業位置まで降下させる昇降フレーム部降下工程と、を含む、
ナセル内ターニング装置の取り外し方法。
【０００８】
同方法によれば、地上の大型クレーンを用いることなくターニング装置を取り外すことができる。
［態様２］
風力発電機のタワーの頂部に設けられるナセル内に配置され、ロータを構成するハブに対してブレードを取り付ける際に前記ロータを回転させるターニング装置を前記ナセル内の配置箇所から取り外す装置であって、
前記タワーの周囲に設けられたガイドタワーに支持され、昇降可能に構成された昇降フレーム部と、
前記昇降フレーム部上において水平方向に移動可能であり、クレーンが配置可能に構成されたクレーン配置部及び前記ターニング装置が載置可能に構成されたターニング装置載置部を有する架台と、を備える、
ナセル内ターニング装置の取り外し装置。
【０００９】
こうした構成によれば、クレーン配置部にクレーンが配置された状態の昇降フレーム部を積載作業位置から取り外し作業位置まで上昇させる。続いて、クレーンによりナセル内の配置箇所からターニング装置を吊り上げて取り外すとともに、昇降フレーム部上のターニング装置載置部にターニング装置を載置する。そして、昇降フレーム部を積載作業位置まで降下させる。このように、上記構成によれば、地上の大型クレーンを用いることなくターニング装置を取り外すことができる。
【００１０】
［態様３］
前記昇降フレーム部は、水平方向である前後方向に沿って延在するとともに前記ガイドタワーから前側に突出する水平フレームを有し、
前記架台は、前記水平フレーム上において前後方向に沿って移動可能に構成されている、
態様２に記載のナセル内ターニング装置の取り外し装置。
（【００１１】以降は省略されています）

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