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公開番号2025135316
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024033097
出願日2024-03-05
発明の名称加飾シートの画像データ生成方法、成形後の加飾シートの意匠を評価するための方法、及び、画像表示装置
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B29C 45/76 20060101AFI20250910BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】並べて配置されることを意図された加飾成形品の加飾シートの意匠を、実際に加飾成形品を作製することなく評価可能にする。
【解決手段】画像データ生成方法は、加飾シートを成形することによって得られる成形後の加飾シートの画像データを生成する方法である。この方法は、第1成形後の加飾シートの各部の伸びを算出する工程と、第2成形後の加飾シートの各部の伸びを算出する工程と、第1成形後の加飾シートを表す第1成形後画像データを生成する工程と、第2成形後の加飾シートを表す第2成形後画像データを生成する工程と、を備える。第1成形後画像データの少なくとも一部は、第1加飾成形品1Aの加飾シート6Aを表す。また、第2成形後画像データの少なくとも一部は、第1加飾成形品1Aと並べて配置されることを意図された第2加飾成形品1Bの加飾シート6Bを表す。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
加飾シートを成形することによって得られる成形後の加飾シートの画像データを生成する方法であって、
意匠を有する成形前の加飾シートを表す成形前画像データを生成又は取得する工程と、
前記成形前の加飾シートに第1成形を実施することによって得られる第1成形後の加飾シートの各部の伸びを算出する工程と、
前記成形前の加飾シートに前記第1成形とは異なる第2成形を実施することによって得られる第2成形後の加飾シートの各部の伸びを算出する工程と、
算出した前記第1成形後の加飾シートの各部の伸びと前記成形前画像データとに基づいて、前記第1成形後の加飾シートを表す第1成形後画像データを生成する工程と、
算出した前記第2成形後の加飾シートの各部の伸びと前記成形前画像データとに基づいて、前記第2成形後の加飾シートを表す第2成形後画像データを生成する工程と、
を備え、
前記第1成形後画像データの少なくとも一部は、第1加飾成形品の加飾シートを表し、
前記第2成形後画像データの少なくとも一部は、前記第1加飾成形品と並べて配置されることを意図された第2加飾成形品の加飾シートを表す、画像データ生成方法。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記第1成形に用いられる第1成形型の三次元形状を表す第1成形型データを生成する工程と、
前記第2成形に用いられる第2成形型の三次元形状を表す第2成形型データを生成する工程と、
を更に備え、
前記第1成形後の加飾シートの各部の伸びを算出する工程において、前記第1成形後の加飾シートの各部の伸びを前記第1成形型データに基づいて算出し、
前記第2成形後の加飾シートの各部の伸びを算出する工程において、前記第2成形後の加飾シートの各部の伸びを前記第2成形型データに基づいて算出する、請求項1に記載の画像データ生成方法。
【請求項3】
前記成形前画像データは、絵柄を有する加飾シートを表し、
前記第1成形後画像データは、前記成形前画像データが表す成形前の前記加飾シートの絵柄を、算出した前記第1成形後の加飾シートの各部の伸びに応じて変形させることにより生成され、
前記第2成形後画像データは、前記成形前画像データが表す成形前の前記加飾シートの絵柄を、算出した前記第2成形後の加飾シートの各部の伸びに応じて変形させることにより生成される、請求項1に記載の画像データ生成方法。
【請求項4】
前記成形前画像データは、色を有する加飾シートを表し、
前記第1成形後画像データは、前記成形前画像データが表す成形前の前記加飾シートの各部の色を、算出した前記第1成形後の加飾シートの各部の伸びに応じた色に変更することにより生成され、
前記第2成形後画像データは、前記成形前画像データが表す成形前の前記加飾シートの各部の色を、算出した前記第2成形後の加飾シートの各部の伸びに応じた色に変更することにより生成される、請求項1に記載の画像データ生成方法。
【請求項5】
前記第1成形後の加飾シートの各部と算出した前記第1成形後の加飾シートの各部の伸びとの対応関係を視覚的に表す第1伸び表示画像データを生成する工程と、
前記第2成形後の加飾シートの各部と算出した前記第2成形後の加飾シートの各部の伸びとの対応関係を視覚的に表す第2伸び表示画像データを生成する工程と、
を更に備えた、請求項1に記載の画像データ生成方法。
【請求項6】
前記第1伸び表示画像データ及び前記第2伸び表示画像データは、それぞれ、算出した前記第1成形後の加飾シートの各部の伸び及び算出した前記第2成形後の加飾シートの各部の伸びを、当該伸びの大きさに応じた色で表す、請求項5に記載の画像データ生成方法。
【請求項7】
前記第1伸び表示画像データ及び前記第2伸び表示画像データは、それぞれ、算出した前記第1成形後の加飾シートの各部の伸び及び算出した前記第2成形後の加飾シートの各部の伸びを、当該伸びの大きさに応じた線の歪みで表す、請求項5に記載の画像データ生成方法。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像データ生成方法により生成された前記第1成形後画像データと前記第2成形後画像データとに基づき、前記第1成形後の加飾シート及び前記第2成形後の加飾シートの意匠を評価する工程を備える、評価方法。
【請求項9】
前記第1成形後画像データの少なくとも一部と前記第2成形後画像データの少なくとも一部とを並べて表示部に表示する工程を更に備える、請求項8に記載の評価方法。
【請求項10】
加飾シートを成形することによって得られる成形後の加飾シートの画像データを表示する装置であって、
意匠を有する成形前の加飾シートを表す成形前画像データを格納する格納部と、
前記成形前の加飾シートに第1成形を実施することによって得られる第1成形後の加飾シートの各部の伸び、及び、前記成形前の加飾シートに前記第1成形とは異なる第2成形を実施することによって得られる第2成形後の加飾シートの各部の伸びを算出する演算部と、
算出した前記第1成形後の加飾シートの各部の伸び及び算出した前記第2成形後の加飾シートの各部の伸びと、前記成形前画像データと、に基づいて、前記第1成形後の加飾シートを表す第1成形後画像データ及び前記第2成形後の加飾シートを表す第2成形後画像データを生成する成形後画像データ生成部と、
前記第1成形後画像データの少なくとも一部及び前記第2成形後画像データの少なくとも一部を表示する表示部と、
を備え、
前記第1成形後画像データの少なくとも一部は、第1加飾成形品の加飾シートを表し、
前記第2成形後画像データの少なくとも一部は、前記第1加飾成形品と並べて配置されることを意図された第2加飾成形品の加飾シートを表す、画像表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加飾シートの画像データ生成方法、成形後の加飾シートの意匠を評価するための方法、及び、画像表示装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車の内装部品や外装部品、建材の内装材や外装材、家電筐体として、樹脂成形品の表面に加飾シートを積層させた加飾成形品が用いられている。このような加飾成形品の製造工程では、加飾シートは、成形型を用いて加飾成形品の表面形状に応じた形状に成形される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-103794号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、加飾成形品の表面形状や成形型の形状によっては、加飾シートの一部の領域が著しく伸長する。例えば、加飾シートの一部の領域が50%~200%の伸び率で伸長する。絵柄や色を有する加飾シートの一部の領域がこのような大きな伸び率で伸長すると、加飾シートの絵柄が顕著に歪んだり色が薄くなる等して、意図した意匠とは異なる意匠が加飾成形品に付与される場合がある。
【0005】
したがって、実際に加飾成形品を作製することなく、成形前の加飾シートから成形後の加飾シートの意匠を予測することは困難である。とりわけ、並べて配置されることが意図された互いに形状の異なる複数の加飾成形品に対して、それらの絵柄や色の連続性や関連性が求められる場合、成形前の加飾シートからそれら複数の加飾成形品の加飾シートの絵柄や色が所望の連続性や関連性を有しているか否かを把握することは、非常に困難である。
【0006】
本開示の実施形態は、並べて配置されることを意図された加飾成形品の加飾シートの意匠を、実際に加飾成形品を作製することなく評価可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施の形態は、以下の[1]~[10]に関連する。
【0008】
[1]
加飾シートを成形することによって得られる成形後の加飾シートの画像データを生成する方法であって、
意匠を有する成形前の加飾シートを表す成形前画像データを生成又は取得する工程と、
前記成形前の加飾シートに第1成形を実施することによって得られる第1成形後の加飾シートの各部の伸びを算出する工程と、
前記成形前の加飾シートに前記第1成形とは異なる第2成形を実施することによって得られる第2成形後の加飾シートの各部の伸びを算出する工程と、
算出した前記第1成形後の加飾シートの各部の伸びと前記成形前画像データとに基づいて、前記第1成形後の加飾シートを表す第1成形後画像データを生成する工程と、
算出した前記第2成形後の加飾シートの各部の伸びと前記成形前画像データとに基づいて、前記第2成形後の加飾シートを表す第2成形後画像データを生成する工程と、
を備え、
前記第1成形後画像データの少なくとも一部は、第1加飾成形品の加飾シートを表し、
前記第2成形後画像データの少なくとも一部は、前記第1加飾成形品と並べて配置されることを意図された第2加飾成形品の加飾シートを表す、画像データ生成方法。
【0009】
[2]
前記第1成形に用いられる第1成形型の三次元形状を表す第1成形型データを生成する工程と、
前記第2成形に用いられる第2成形型の三次元形状を表す第2成形型データを生成する工程と、
を更に備え、
前記第1成形後の加飾シートの各部の伸びを算出する工程において、前記第1成形後の加飾シートの各部の伸びを前記第1成形型データに基づいて算出し、
前記第2成形後の加飾シートの各部の伸びを算出する工程において、前記第2成形後の加飾シートの各部の伸びを前記第2成形型データに基づいて算出する、[1]に記載の画像データ生成方法。
【0010】
[3]
前記成形前画像データは、絵柄を有する加飾シートを表し、
前記第1成形後画像データは、前記成形前画像データが表す成形前の前記加飾シートの絵柄を、算出した前記第1成形後の加飾シートの各部の伸びに応じて変形させることにより生成され、
前記第2成形後画像データは、前記成形前画像データが表す成形前の前記加飾シートの絵柄を、算出した前記第2成形後の加飾シートの各部の伸びに応じて変形させることにより生成される、[1]又は[2]に記載の画像データ生成方法。
(【0011】以降は省略されています)

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