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公開番号
2025128609
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024025368
出願日
2024-02-22
発明の名称
賦形シート、賦形シートの製造方法および物品の製造方法
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B32B
3/30 20060101AFI20250827BHJP(積層体)
要約
【課題】艶消効果およびグロスマット感を発現可能な表面形状を賦形することが可能な賦形シートを提供する。
【解決手段】賦形シート10は、光学層1および前記光学層の一方の面に配置された硬化樹脂層2を有し、前記光学層は、前記賦形シートの厚さ方向から見て、互いに光学特性が異なる第1光学部A1および第2光学部A2を有し、前記硬化樹脂層の前記光学層とは反対側の面は、皺構造を有する表面形状を備え、かつ、前記厚さ方向から見て、前記第1光学部の少なくとも一部と重なる第1表面部S11における前記表面形状と、前記第2光学部の少なくとも一部と重なる第2表面部S12における前記表面形状とが異なる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
賦形シートであって、
光学層および前記光学層の一方の面に配置された硬化樹脂層を有し、
前記光学層は、前記賦形シートの厚さ方向から見て、互いに光学特性が異なる第1光学部および第2光学部を有し、
前記硬化樹脂層の前記光学層とは反対側の面は、
皺構造を有する表面形状を備え、かつ、
前記厚さ方向から見て、前記第1光学部の少なくとも一部と重なる第1表面部における前記表面形状と、前記第2光学部の少なくとも一部と重なる第2表面部における前記表面形状とが異なる、賦形シート。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記光学層は、前記硬化樹脂層側から320nm超400nm以下の波長光を照射した場合における、前記第1光学部の前記波長光に対する反射率をρ
r
(%)、前記第2光学部の前記波長光に対する反射率をρ
r’
(%)とした場合に、下記(式1)を満たす、請求項1に記載の賦形シート。
(1+(ρ
r
/100))/(1+(ρ
r’
/100))≧1.1 (式1)
【請求項3】
前記光学層は、前記硬化樹脂層側から320nm超400nm以下の波長光を照射した場合における、前記第1光学部の前記波長光に対する拡散率をρ
d
(%)、前記第2光学部の前記波長光に対する拡散率をρ
d’
(%)とした場合に、下記(式2)を満たす、請求項1に記載の賦形シート。
(2-(ρ
d
/100))/(2-(ρ
d’
/100))≧1.1 (式2)
【請求項4】
前記光学層は、前記硬化樹脂層側とは反対側から320nm超400nm以下の波長光を照射した場合における、前記第1光学部の前記波長光に対する透過率をτ(%)、前記第2光学部の前記波長光に対する透過率をτ’(%)とした場合に、下記(式3)を満たす、請求項1に記載の賦形シート。
τ/τ’≧1.1 (式3)
【請求項5】
前記光学層は、前記硬化樹脂層側から320nm超400nm以下の波長光を照射した場合における、前記第1光学部の前記波長光に対する吸収率をA(%)、前記第2光学部の前記波長光に対する吸収率をA’(%)とした場合に、下記(式4)を満たす、請求項1に記載の賦形シート。
(2-(A/100))/(2-(A’/100))≧1.1 (式4)
【請求項6】
前記第1表面部におけるJIS B0601:2013に規定されるRSm(曲線要素の平均長さ)をRsm1とし、前記第2表面部におけるJIS B0601:2013に規定されるRSm(曲線要素の平均長さ)をRsm2とした場合に、RSm2のRSm1に対する比(RSm2/RSm1)の値は、1.5以上である、請求項1に記載の賦形シート。
【請求項7】
前記Rsm1および前記Rsm2は、それぞれ、100.0μm以下である、請求項6に記載の賦形シート。
【請求項8】
前記第1表面部におけるJIS B0601:2013に規定されるRa(算術平均粗さ)をRa1とし、前記第2表面部におけるJIS B0601:2013に規定されるRa(算術平均粗さ)をRa2とした場合に、Ra1およびRa2は、それぞれ、2.0μm以下である、請求項1に記載の賦形シート。
【請求項9】
前記第1表面部におけるJIS B0601:2013に規定されるRz(最大高さ)をRz1とし、前記第2表面部におけるJIS B0601:2013に規定されるRz(最大高さ)をRz2とした場合に、Rz1およびRz2は、それぞれ、15.0μm以下である、請求項1に記載の賦形シート。
【請求項10】
前記硬化樹脂層の前記第1表面部の60°グロス値および前記第2表面部の60°グロスは、それぞれ、10.0以下である、請求項1に記載の賦形シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、賦形シート、賦形シートの製造方法および物品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
艶消物品を作製する方法として、エキシマ光等の光を用いて樹脂の表面に皺構造を有する凹凸面を形成する方法が提案されている。例えば、特許文献1では、まず、光硬化性を有する樹脂からなる塗膜の表面にエキシマ光を照射する。その後、当該塗膜に紫外線を照射して塗膜の全体を硬化させる。これにより、塗膜の表面に皺構造が形成される。特許文献1では、このようにして形成された皺構造により、低光沢性を有する塗膜が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-24102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、化粧シートおよび化粧材等の物品においては、艶消効果を有する意匠が求められている。より高度な意匠表現のため、低艶感を有しつつ、同一平面内に艶差(グロスマット感)を有する意匠が求められる場合がある。しかしながら、同一平面内での艶差を生じさせるために、皺構造を形成する際の硬化条件(光照射条件)を調整するのは困難である。
【0005】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、艶消効果およびグロスマット感を発現可能な表面形状を賦形することが可能な賦形シートを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第一実施形態は、賦形シートであって、光学層および上記光学層の一方の面に配置された硬化樹脂層を有し、上記光学層は、上記賦形シートの厚さ方向から見て、互いに光学特性が異なる第1光学部および第2光学部を有し、上記硬化樹脂層の上記光学層とは反対側の面は、皺構造を有する表面形状を備え、かつ、上記厚さ方向から見て、上記第1光学部の少なくとも一部と重なる第1表面部における上記表面形状と、上記第2光学部の少なくとも一部と重なる第2表面部における上記表面形状とが異なる、賦形シートを提供する。
【0007】
本開示の他の実施形態は、上述の賦形シートの製造方法であって、組成が異なる2種以上のインキを塗布することにより、光学特性が異なる上記第1光学部および上記第2光学部を含む上記光学層を形成する光学層形成工程と、上記光学層の一方の面に、硬化性樹脂組成物を塗布して塗布層を形成し、上記塗布層に対して、(1)320nm超400nm以下の波長光の照射による予備硬化処理、(2)100nm以上200nm未満の第1の波長光の照射による第1硬化処理、および、(3)電子線および200nm以上400nm以下の第2の波長光の少なくとも一方の照射による第2硬化処理を、この順に行うことにより、上記塗布層を硬化させて上記硬化樹脂層を形成する硬化樹脂層形成工程と、を有する、賦形シートの製造方法を提供する。
【0008】
本開示の他の実施形態は、物品の製造方法であって、上述の賦形シートを準備する賦形シート準備工程と、被賦形体を準備する工程と、上記賦形シートの上記硬化樹脂層側の面を上記被賦形体に押し当て、上記被賦形体に上記賦形シートの上記硬化樹脂層の表面形状を反転した表面形状を賦形する賦形工程と、上記賦形シートを剥がす剥離工程と、を含む、物品の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本開示においては、艶消効果およびグロスマット感を発現可能な表面形状を賦形することが可能な賦形シートを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示における賦形シートを例示する概略断面図である。
本開示における賦形シートの上面図および形状解析レーザ顕微鏡による観察画像の一例である。
本開示における第1態様の光学層を有する賦形シートを例示する概略断面図である。
本開示における第2態様の光学層を有する賦形シートを例示する概略断面図である。
本開示における第3態様の光学層を有する賦形シートを例示する概略断面図である。
本開示における第4態様の光学層を有する賦形シートを例示する概略断面図である。
本開示における賦形シートを例示する概略断面図である。
本開示における物品の製造方法の一例を示す工程フロー図である。
実施例1および実施例2の賦形シートにおける第1表面部および第2表面部の形状解析レーザ顕微鏡による観察画像である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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