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公開番号
2025136365
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024034882
出願日
2024-03-07
発明の名称
フィッシャー・トロプシュ反応を触媒する触媒組成物及びその製造方法
出願人
三井金属鉱業株式会社
,
国立大学法人 名古屋工業大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01J
23/78 20060101AFI20250911BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】本発明は、フィッシャー・トロプシュ反応を触媒する触媒組成物であって、連鎖成長確率αが向上した触媒組成物及びその製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、フィッシャー・トロプシュ反応を触媒する触媒組成物であって、以下の測定条件にてin-situ拡散反射フーリエ変換赤外分光法により測定した、CH
3
基の伸縮振動由来のピークに対するCH
2
基の伸縮振動由来のピークの強度比I
CH2
/I
CH3
の値が1.2以上である触媒組成物及びその製造方法を提供する。
[測定条件]
前処理:100%H
2
流通下にて、400℃で1時間加熱
測定雰囲気:CO
2
:H
2
:He=10:30:60(体積比)
測定温度:380℃
測定圧力:0.9MPa
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
フィッシャー・トロプシュ反応を触媒する触媒組成物であって、以下の測定条件にてin-situ拡散反射フーリエ変換赤外分光法により測定した、CH
3
基の伸縮振動由来のピークに対するCH
2
基の伸縮振動由来のピークの強度比I
CH2
/I
CH3
の値が1.2以上である触媒組成物。
[測定条件]
前処理:100%H
2
流通下にて、400℃で1時間加熱
測定雰囲気:CO
2
:H
2
:He=10:30:60(体積比)
測定温度:380℃
測定圧力:0.9MPa
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
逆水性ガスシフト反応を触媒する、請求項1に記載の触媒組成物。
【請求項3】
以下の成分:
(a)第8族元素の酸化物、第9族元素の酸化物及び第10族元素の酸化物から選択される1種又は2種以上の成分;並びに
(b)第1族元素の酸化物、炭酸塩及び硝酸塩から選択される1種又は2種以上の成分
を含む、請求項1又は2に記載の触媒組成物。
【請求項4】
以下の成分:
(c)第2族元素の酸化物及びその水和物、第11族元素の酸化物及びその水和物並びに第12族元素の酸化物及びその水和物から選択される1種又は2種以上の成分
をさら含む、請求項3に記載の触媒組成物。
【請求項5】
成分(a)が、Feを含む酸化物から選択され、成分(b)が、Naを含む酸化物、Na炭酸塩及びNa硝酸塩から選択される、請求項3に記載の触媒組成物。
【請求項6】
フィッシャー・トロプシュ反応を触媒する触媒組成物を製造する方法であって、
以下の工程:
(1A)複数の候補組成物を準備する工程;並びに
(1B)前記複数の候補組成物から、以下の測定条件にてin-situ拡散反射フーリエ変換赤外分光法により測定した、CH
3
基の伸縮振動由来のピークに対するCH
2
基の伸縮振動由来のピークの強度比I
CH2
/I
CH3
の値が1.2以上である候補組成物を選別する工程
[測定条件]
前処理:100%H
2
流通下にて、400℃で1時間加熱
測定雰囲気:CO
2
:H
2
:He=10:30:60(体積比)
測定温度:380℃
測定圧力:0.9MPa
を含む方法。
【請求項7】
前記方法により製造される前記触媒組成物が、逆水性ガスシフト反応を触媒する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記工程(1A)で準備される前記複数の候補組成物が、それぞれ、以下の成分:
(a)第8族元素の酸化物、第9族元素の酸化物及び第10族元素の酸化物から選択される1種又は2種以上の成分;並びに
(b)第1族元素の酸化物、炭酸塩及び硝酸塩から選択される1種又は2種以上の成分
を含む、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記工程(1A)で準備される前記複数の候補組成物が、それぞれ、以下の成分:
(c)第2族元素の酸化物及びその水和物、第11族元素の酸化物及びその水和物並びに第12族元素の酸化物及びその水和物から選択される1種又は2種以上の成分
をさら含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
成分(a)が、Feを含む酸化物から選択され、成分(b)が、Naを含む酸化物、Na炭酸塩及びNa硝酸塩から選択される、請求項8に記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィッシャー・トロプシュ反応(以下「FT反応」という場合がある。)を触媒する触媒組成物及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、世界規模での環境規制の厳格化及び環境意識の高まりから、石油資源にとってかわる代替エネルギーが注目されており、合成ガス(CO及びH
2
)から炭化水素を合成する反応であるFT反応に対する関心が高まっている。特許文献1には、特定の平均細孔径を有する担体に鉄、コバルト、ニッケル及びルテニウムから選択される金属を担持したFT反応用触媒が開示されている。特許文献2には、α-アルミナ担体上に鉄含有粒子を分散させた触媒を使用したFT反応プロセスが開示されている。
【0003】
FT反応用触媒の評価指標として、連鎖成長確率αが挙げられる。連鎖成長確率αが高いほど炭素鎖の長い炭化水素を得られる。特許文献3には、FT反応を利用して合成ジェット燃料を製造する方法が開示されている。ジェット燃料のような炭素数の多い炭化水素(例えば、炭素数5以上の炭化水素)を合成する場合、連鎖成長確率αが高い触媒が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003―24786号公報
特表2013-509353号公報
特表2022-540531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、FT反応を触媒する触媒組成物であって、連鎖成長確率αが向上した触媒組成物及びその製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、in-situ拡散反射フーリエ変換赤外分光法(以下「in-situ DRIFT法」という場合がある。)にて測定した、CH
3
基の伸縮振動由来のピークに対するCH
2
基の伸縮振動由来のピークの強度比I
CH2
/I
CH3
の値が連鎖成長確率αと相関していることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、以下の発明を提供する。
[1]フィッシャー・トロプシュ反応を触媒する触媒組成物であって、以下の測定条件にてin-situ拡散反射フーリエ変換赤外分光法により測定した、CH
3
基の伸縮振動由来のピークに対するCH
2
基の伸縮振動由来のピークの強度比I
CH2
/I
CH3
の値が1.2以上である触媒組成物。
[測定条件]
前処理:100%H
2
流通下にて、400℃で1時間加熱
測定雰囲気:CO
2
:H
2
:He=10:30:60(体積比)
測定温度:380℃
測定圧力:0.9MPa
[2]逆水性ガスシフト反応を触媒する、[1]に記載の触媒組成物。
[3]以下の成分:
(a)第8族元素の酸化物、第9族元素の酸化物及び第10族元素の酸化物から選択される1種又は2種以上の成分;並びに
(b)第1族元素の酸化物、炭酸塩及び硝酸塩から選択される1種又は2種以上の成分
を含む、[1]又は[2]に記載の触媒組成物。
[4]以下の成分:
(c)第2族元素の酸化物及びその水和物、第11族元素の酸化物及びその水和物並びに第12族元素の酸化物及びその水和物から選択される1種又は2種以上の成分
をさら含む、[3]に記載の触媒組成物。
[5]成分(a)が、Feを含む酸化物から選択され、成分(b)が、Naを含む酸化物、Na炭酸塩及びNa硝酸塩から選択される、[3]又は[4]に記載の触媒組成物。
[6]フィッシャー・トロプシュ反応を触媒する触媒組成物を製造する方法であって、
以下の工程:
(1A)複数の候補組成物を準備する工程;並びに
(1B)前記複数の候補組成物から、以下の測定条件にてin-situ拡散反射フーリエ変換赤外分光法により測定した、CH
3
基の伸縮振動由来のピークに対するCH
2
基の伸縮振動由来のピークの強度比I
CH2
/I
CH3
の値が1.2以上である候補組成物を選別する工程
[測定条件]
前処理:100%H
2
流通下にて、400℃で1時間加熱
測定雰囲気:CO
2
:H
2
:He=10:30:60(体積比)
測定温度:380℃
測定圧力:0.9MPa
を含む方法。
[7]前記方法により製造される前記触媒組成物が、逆水性ガスシフト反応を触媒する、[6]に記載の方法。
[8]前記工程(1A)で準備される前記複数の候補組成物が、それぞれ、以下の成分:
(a)第8族元素の酸化物、第9族元素の酸化物及び第10族元素の酸化物から選択される1種又は2種以上の成分;並びに
(b)第1族元素の酸化物、炭酸塩及び硝酸塩から選択される1種又は2種以上の成分
を含む、[6]又は[7]に記載の方法。
[9]前記工程(1A)で準備される前記複数の候補組成物が、それぞれ、以下の成分:
(c)第2族元素の酸化物及びその水和物、第11族元素の酸化物及びその水和物並びに第12族元素の酸化物及びその水和物から選択される1種又は2種以上の成分
をさら含む、[8]に記載の方法。
[10]成分(a)が、Feを含む酸化物から選択され、成分(b)が、Naを含む酸化物、Na炭酸塩及びNa硝酸塩から選択される、[8]又は[9]に記載の方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、FT反応を触媒する触媒組成物であって、連鎖成長確率αが向上した触媒組成物及びその製造方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
≪触媒組成物≫
以下、本発明の触媒組成物について説明する。
【0010】
本発明は、FT反応を触媒する触媒組成物に関する。
(【0011】以降は省略されています)
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