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公開番号2025137106
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024036114
出願日2024-03-08
発明の名称合成繊維用処理剤および合成繊維
出願人竹本油脂株式会社
代理人弁理士法人R&C
主分類D06M 15/643 20060101AFI20250911BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】合成繊維の強度および制電性を改善する。
【解決手段】アミノ変性シリコーン(A)およびグリセリン誘導体(B)を含有し、グリセリン誘導体(B)が、ポリオキシアルキレンひまし油エーテル誘導体である第一エステル化合物(B1)、ポリオキシアルキレン硬化ひまし油エーテル誘導体である第二エステル化合物(B2)、ならびに、ポリオキシアルキレングリセリルエーテル誘導体である第三エステル化合物(B3)、からなる群から選ばれる少なくとも一つのエステル化合物を含むことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アミノ変性シリコーン(A)およびグリセリン誘導体(B)を含有し、
前記グリセリン誘導体(B)が、
ポリオキシアルキレンひまし油エーテルと、カルボン酸、ヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸のアルキレンオキサイド付加物、および、ヒドロキシ酸の多量体、からなる群から選ばれる少なくとも一つの化合物と、のエステル化合物である第一エステル化合物(B1)、
ポリオキシアルキレン硬化ひまし油エーテルと、カルボン酸、ヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸のアルキレンオキサイド付加物、および、ヒドロキシ酸の多量体、からなる群から選ばれる少なくとも一つの化合物と、のエステル化合物である第二エステル化合物(B2)、ならびに、
ポリオキシアルキレングリセリルエーテルと、カルボン酸-ヒドロキシ酸エステル、および、ヒドロキシ酸の多量体、からなる群から選ばれる少なくとも一つのヒドロキシ酸誘導体と、のエステル化合物である第三エステル化合物(B3)、
からなる群から選ばれる少なくとも一つのエステル化合物を含み、
前記カルボン酸-ヒドロキシ酸エステルが、カルボン酸と、ヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸のアルキレンオキサイド付加物、および、ヒドロキシ酸の多量体、からなる群から選ばれる少なくとも一つの化合物と、のエステル化合物である、ことを特徴とする合成繊維用処理剤。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記グリセリン誘導体(B)中のポリオキシアルキレン基において、ポリオキシエチレン基が占める割合が99質量%以上である請求項1に記載の合成繊維用処理剤。
【請求項3】
前記グリセリン誘導体(B)が、
前記第一エステル化合物(B1)、
前記第二エステル化合物(B2)、ならびに、
前記ポリオキシアルキレングリセリルエーテル残基1モルあたりのヒドロキシ酸誘導体残基の含有量が2.5モル以上3.0モル以下である前記第三エステル化合物(B3)である特定第三エステル化合物(B3a)、
からなる群から選ばれる少なくとも一つのエステル化合物を含む請求項1に記載の合成繊維用処理剤。
【請求項4】
前記グリセリン誘導体(B)がカルボン酸残基を含み、
前記カルボン酸残基のうち一価カルボン酸に由来する残基が占める割合が99質量%以上である請求項1に記載の合成繊維用処理剤。
【請求項5】
前記アミノ変性シリコーン(A)および前記グリセリン誘導体(B)の総質量に対して、
前記アミノ変性シリコーン(A)が占める割合が5質量%以上98質量%以下である請求項1に記載の合成繊維用処理剤。
【請求項6】
ホスホニウム塩およびアンモニウム塩からなる群から選ばれる少なくとも一つのカチオン化合物(C)をさらに含有する請求項1に記載の合成繊維用処理剤。
【請求項7】
前記アミノ変性シリコーン(A)、前記グリセリン誘導体(B)、および前記カチオン化合物(C)の総質量に対して、
前記アミノ変性シリコーン(A)が占める割合が8.0質量%以上94.5質量%以下であり、
前記グリセリン誘導体(B)が占める割合が5.0質量%以上90質量%以下であり、
前記カチオン化合物(C)が占める割合が0.5質量%以上5.0質量%以下である請求項6に記載の合成繊維用処理剤。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の合成繊維用処理剤が繊維材料に付着していることを特徴とする合成繊維。
【請求項9】
前記繊維材料が炭素繊維前駆体である請求項8に記載の合成繊維。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、合成繊維用処理剤および合成繊維に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
炭素繊維の製造方法として、繊維状の材料を紡糸した後に当該材料を焼成する、という手法が汎用されており、この繊維状の材料を炭素繊維前駆体という。炭素繊維前駆体としては、高分子等の繊維材料の表面に炭素繊維前駆体用処理剤が付着したものが使用される場合がある。かかる処理剤は、炭素繊維を製造する際の諸工程における炭素繊維前駆体の取扱性を向上する等の目的で用いられる。この例のように、合成繊維の取扱いにおいては、合成繊維の取扱性を向上できる種々の合成繊維用処理剤が用いられる場合がある。
【0003】
たとえば特許第7098210号公報(特許文献1)には、グリセリン誘導体であるエステル化合物を含む平滑剤を含有する炭素繊維前駆体用処理剤が開示されている。特許文献1に記載の発明によれば、炭素繊維前駆体を耐炎化処理した後の耐炎化繊維の毛羽を低減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7098210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の発明は、処理剤によって処理された合成繊維の強度および制電性について、改善の余地があった。
【0006】
そこで、従来技術に比べて合成繊維の強度および制電性を改善できる合成繊維用処理剤、および当該合成繊維用処理剤が付与された合成繊維、の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る合成繊維用処理剤は、アミノ変性シリコーン(A)およびグリセリン誘導体(B)を含有し、前記グリセリン誘導体(B)が、ポリオキシアルキレンひまし油エーテルと、カルボン酸、ヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸のアルキレンオキサイド付加物、および、ヒドロキシ酸の多量体、からなる群から選ばれる少なくとも一つの化合物と、のエステル化合物である第一エステル化合物(B1)、ポリオキシアルキレン硬化ひまし油エーテルと、カルボン酸、ヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸のアルキレンオキサイド付加物、および、ヒドロキシ酸の多量体、からなる群から選ばれる少なくとも一つの化合物と、のエステル化合物である第二エステル化合物(B2)、ならびに、ポリオキシアルキレングリセリルエーテルと、カルボン酸-ヒドロキシ酸エステル、および、ヒドロキシ酸の多量体、からなる群から選ばれる少なくとも一つのヒドロキシ酸誘導体と、のエステル化合物である第三エステル化合物(B3)、からなる群から選ばれる少なくとも一つのエステル化合物を含み、前記カルボン酸-ヒドロキシ酸エステルが、カルボン酸と、ヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸のアルキレンオキサイド付加物、および、ヒドロキシ酸の多量体、からなる群から選ばれる少なくとも一つの化合物と、のエステル化合物である、ことを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、従来技術に比べて合成繊維の強度および制電性を改善できる合成繊維用処理剤が得られる。
【0009】
本発明に係る合成繊維用処理剤は、一態様として、前記グリセリン誘導体(B)中のポリオキシアルキレン基において、ポリオキシエチレン基が占める割合が99質量%以上であることが好ましい。
【0010】
この構成によれば、合成繊維用処理剤が付与された合成繊維の金属との摩擦が低減されやすいため、合成繊維の巻取りが円滑に進みやすい。
(【0011】以降は省略されています)

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