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公開番号2025137238
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024036318
出願日2024-03-08
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60L 15/20 20060101AFI20250911BHJP(車両一般)
要約【課題】応答性とコントロール性とで場面を分けて駆動トルクの減少率を設定することができる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】アクセル戻し操作が為された時点から現時点までのアクセル操作量の変化量が大きい程、駆動トルクの要求値に向けて減少させるときの駆動トルクの減少率が大きい値に設定される。これにより、アクセル操作量の変化量が比較的大きいときには、応答性を重視したい場面となり易いことに対して、駆動トルクの減少率が比較的大きい値に設定されるので、速やかに駆動トルクが減少させられる。一方で、アクセル操作量の変化量が比較的小さいときには、コントロール性を重視したい場面となり易いことに対して、駆動トルクの減少率が比較的小さい値に設定されるので、緩やかに駆動トルクが減少させられる。よって、応答性とコントロール性とで場面を分けて駆動トルクの減少率を設定することができる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
動力源と、前記動力源からの動力を駆動輪に伝達する動力伝達装置と、を備えた車両の、制御装置であって、
アクセル操作状態が増大状態から減少状態へ変化するアクセル戻し操作が為された時点から現時点までのアクセル操作量の変化量が大きい程、前記アクセル操作量の現在値に基づく駆動トルクの要求値に向けて減少させるときの前記駆動トルクの減少率を大きい値に設定する駆動制御部を含むことを特徴とする車両の制御装置。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記駆動制御部は、
前記アクセル戻し操作が為されたか否かを判定するアクセル操作状態判定部と、
前記アクセル戻し操作が為された時点での前記アクセル操作量を基準操作量として設定する基準操作量設定部と、
前記基準操作量と前記アクセル操作量の現在値との差が大きい程、前記駆動トルクの減少率を大きい値に設定するトルク減少率設定部と、
を備えていることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記トルク減少率設定部は、前記アクセル操作量の現在値に対して、前記基準操作量が大きい値の場合には、前記基準操作量が小さい値の場合と比べて前記駆動トルクの減少率を大きい値に設定することを特徴とする請求項2に記載の車両の制御装置。
【請求項4】
前記トルク減少率設定部は、前記基準操作量に対して、前記アクセル操作量の現在値が小さい値の場合には、前記アクセル操作量の現在値が大きい値の場合と比べて前記駆動トルクの減少率を大きい値に設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両の制御装置。
【請求項5】
前記駆動制御部は、
同じ値の前記アクセル操作量の現在値への前記アクセル戻し操作が、前記アクセル操作量が大きい値から為された場合には、前記アクセル操作量が小さい値から為された場合と比べて、前記駆動トルクの減少率を大きい値に設定するものであり、
又は、同じ値の前記アクセル操作量から為された前記アクセル戻し操作が、前記アクセル操作量の現在値が小さい値への場合には、前記アクセル操作量の現在値が大きい値への場合と比べて、前記駆動トルクの減少率を大きい値に設定するものであることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動トルクの要求値に向けて減少させるときの駆動トルクの減少率を設定する車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
動力源と、前記動力源からの動力を駆動輪に伝達する動力伝達装置と、を備えた車両の、制御装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載された車両がそれである。この特許文献1には、アクセルオンからアクセルオフされたときには、バッテリを現在充電している電力から入力制限までの余裕代が大きい程大きくなる傾向に、要求駆動トルクに向けて減少させる駆動トルクの減少率を設定することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-137384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、アクセル戻し操作時点でのアクセル操作量の違い、又は、アクセル戻し操作後の現時点でのアクセル操作量の違いによっては、応答性を重視したい場面か又はコントロール性を重視したい場面かが異なる可能性がある。アクセル戻し操作は、増大状態から減少状態へ変化するアクセル操作状態である。応答性は、アクセル戻し操作に対して速やかに駆動トルクを減少させる減速特性である。コントロール性は、アクセル戻し操作に対して緩やかに駆動トルクを減少させる減速特性である。ところで、特許文献1に記載の技術では、アクセル戻し操作が為されたときに、バッテリの入力制限によって駆動トルクの減少率が設定されており、アクセル操作量の違いに拘わらず、一律の駆動トルクの減少率が設定される。その為、応答性を重視したい場面に対応するように駆動トルクの減少率が設定されると、コントロール性が悪化したり、又は、コントロール性を重視したい場面に対応するように駆動トルクの減少率が設定されると、応答性が悪化したりするおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、応答性とコントロール性とで場面を分けて駆動トルクの減少率を設定することができる車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)動力源と、前記動力源からの動力を駆動輪に伝達する動力伝達装置と、を備えた車両の、制御装置であって、(b)アクセル操作状態が増大状態から減少状態へ変化するアクセル戻し操作が為された時点から現時点までのアクセル操作量の変化量が大きい程、前記アクセル操作量の現在値に基づく駆動トルクの要求値に向けて減少させるときの前記駆動トルクの減少率を大きい値に設定する駆動制御部を含むことにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、アクセル戻し操作が為された時点から現時点までのアクセル操作量の変化量が大きい程、駆動トルクの要求値に向けて減少させるときの駆動トルクの減少率が大きい値に設定される。これにより、アクセル操作量の変化量が比較的大きいときには、応答性を重視したい場面となり易いことに対して、駆動トルクの減少率が比較的大きい値に設定されるので、速やかに駆動トルクが減少させられる。一方で、アクセル操作量の変化量が比較的小さいときには、コントロール性を重視したい場面となり易いことに対して、駆動トルクの減少率が比較的小さい値に設定されるので、緩やかに駆動トルクが減少させられる。よって、応答性とコントロール性とで場面を分けて駆動トルクの減少率を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。
電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、アクセル操作状態が上昇であるか下降であるかを判定する為の制御作動を説明するフローチャートである。
応答性とコントロール性とで場面を分けてトルク減少レートを設定する為の機能ブロックの一例を説明する図である。
電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、応答性とコントロール性とで場面を分けてトルク減少レートを設定する為の制御作動を説明するフローチャートである。
図4のフローチャートに示す制御作動を実行した場合のタイムチャートの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明が適用される車両10の概略構成を説明する図であると共に、車両10における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。図1において、車両10は、左右の前輪12と、前輪12を駆動する前輪用駆動装置20と、左右の後輪14と、後輪14を駆動する後輪用駆動装置30と、を互いに離間して別々に備えている。又、車両10は、充放電可能な直流電源であるバッテリ40等を備えている。尚、上記「左右」は、車両10の前進方向に対する左右である。
(【0011】以降は省略されています)

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