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公開番号
2025139469
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-26
出願番号
2024038424
出願日
2024-03-12
発明の名称
ベクトル化装置、ベクトル化方法及びプログラム
出願人
日本電気株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G06F
8/41 20180101AFI20250918BHJP(計算;計数)
要約
【課題】ベクトル化を阻害する依存関係を有するリスト配列を介した総和処理についてベクトル化することができる技術を提供する。
【解決手段】ベクトル化装置は、ベクトル化を阻害する依存関係を有する、リスト配列を介した値へのアクセスを含むループ計算処理について、前記リスト配列を、グループ内の前記リスト配列の要素の値がすべて異なるようなグループに分割する手段と、前記ループ計算処理を、前記グループごとに前記ループ計算処理を行うような処理に修正する手段と、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
ベクトル化を阻害する依存関係を有するリスト配列を介した値へのアクセスを含むループ計算処理について、前記リスト配列を、グループ内の前記リスト配列の要素の値がすべて異なるようなグループに分割する手段と、
前記ループ計算処理を、前記グループごとに前記ループ計算処理を行うような処理に修正する手段と、
を有するベクトル化装置。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記ループ計算処理では、更新される項と参照される項の両方に前記リスト配列を介した値へのアクセスが発生する、
請求項1に記載のベクトル化装置。
【請求項3】
前記分割する手段は、前記リスト配列の中で1回以上現れる値の中から前記値ごとに1つを選択して1番目のグループとする処理を行い、
残った前記値については、残った前記値のうち、前記リスト配列の中でn回(nは自然数)以上現れる値のうちの1つを前記値ごとに選択してn番目のグループとする、という処理を、n=2から開始して、nに1を加算しつつ、前記リスト配列の要素の前記値が何れかのグループに分類されるまで実行することにより、前記グループに分割する、
請求項1または請求項2に記載のベクトル化装置。
【請求項4】
ソースコードを取得する手段と、
前記ソースコードに含まれる前記リスト配列を介した値へのアクセスを含むループ計算処理を検出する手段と、
をさらに備える請求項1または請求項2に記載のベクトル化装置。
【請求項5】
ベクトル化を阻害する依存関係を有するリスト配列を介した値へのアクセスを含むループ計算処理について、前記リスト配列を、グループ内の前記リスト配列の要素の値がすべて異なるようなグループに分割し、
前記ループ計算処理を、前記グループごとに前記ループ計算処理を行うような処理に修正する、
ベクトル化方法。
【請求項6】
コンピュータに、
ベクトル化を阻害する依存関係を有するリスト配列を介した値へのアクセスを含むループ計算処理について、前記リスト配列を、グループ内の前記リスト配列の要素の値がすべて異なるようなグループに分割し、
前記ループ計算処理を、前記グループごとに前記ループ計算処理を行うような処理に修正する処理、
を実行させるプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ベクトル化装置、ベクトル化方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
配列に対するループ計算を高速に行う手法としてベクトル化がある。ベクトル化を行うとループ処理を逐次的にではなく、並行して処理することができるようになる。例えば、処理対象のソースコードを読み込んで、ベクトル化が可能かどうかを判断し、可能な場合にはベクトル化して実行するコンパイラが提供されている。一般的に科学技術計算の分野においては、計算機の性能を引き出すためにはベクトル化が必須であると認識されている。しかし、図1に例示するように、リスト配列x[i]を介して配列aの要素の値にアクセスして計算を行う処理については、リスト配列x[i]の要素の値に重なりがある(同一の値が複数回現れる)と、ベクトル化を阻害する依存関係が現れるため、ベクトル化できないことが知られている。図1に例示する総和処理において、リスト配列x[i]の要素の値に重なりがなければベクトル化が可能であるが、例えば、x[0]の値とx[1]の値が同じ値となることがベクトル化を阻害する。図1のソースコードから値に重なりがあるかないかを判断することはできないため、ベクトル化が困難となる。特許文献1には、ループ中で、A(i)=A(i)+B(x[i])のように、参照される項Bの添え字にリスト配列x[i]が適用されたループ処理をベクトル化する技術について開示がある。しかし、特許文献1には、図1に例示する、a(x[i])=a(x[i])+b(i)のように更新および参照される項(配列a)の添え字にリスト配列x[i]が適用された処理をベクトル化する技術については開示がない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-203256号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
更新される項と参照される項の両方にリスト配列を介したアクセスが発生するようなループによる計算処理について、ベクトル化を可能にする技術を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様によれば、ベクトル化装置は、ベクトル化を阻害する依存関係を有する、リスト配列を介した値へのアクセスを含むループ計算処理について、前記リスト配列を、グループ内の前記リスト配列の要素の値がすべて異なるようなグループに分割する手段と、前記ループ計算処理を、前記グループごとに前記ループ計算処理を行うような処理に修正する手段と、を有する。
【0006】
本開示の一態様によれば、ベクトル化を阻害する依存関係を有する、リスト配列を介した値へのアクセスを含むループ計算処理について、前記リスト配列を、グループ内の前記リスト配列の要素の値がすべて異なるようなグループに分割し、前記ループ計算処理を、前記グループごとに前記ループ計算処理を行うような処理に修正するベクトル化方法である。
【0007】
本開示の一態様によれば、プログラムは、コンピュータに、ベクトル化を阻害する依存関係を有する、リスト配列を介した値へのアクセスを含むループ計算処理について、前記リスト配列を、グループ内の前記リスト配列の要素の値がすべて異なるようなグループに分割し、前記ループ計算処理を、前記グループごとに前記ループ計算処理を行うような処理に修正する処理、を実行させる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、更新される項と参照される項の両方にリスト配列を介したアクセスが発生するようなループ計算処理をベクトル化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
ベクトル化を阻害する依存関係をもつリスト配列を介した総和処理の一例を示す図である。
実施形態に係るベクトル化装置の一例を示す図である。
実施形態に係るベクトル化処理の一例を示すフローチャートである。
実施形態に係るベクトル化処理結果の一例を示す第1図である。
実施形態に係るベクトル化処理結果の一例を示す第2図である。
実施形態に係るベクトル化装置の一例を示す第2の図である。
実施形態に係るベクトル化装置の動作の一例を示すフローチャートである。
実施形態に係るベクトル化装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の各実施形態に係るベクトル化処理について図面を参照して説明する。以下の説明に用いる図面において本開示に関係ない部分の構成については、記載を省略し、図示しない場合がある。すべての図面において同一または相当する構成には同一の符号を付し、共通する説明は省略する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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