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公開番号
2025139712
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024038696
出願日
2024-03-13
発明の名称
熱間工具鋼粉末およびこれを用いた積層造形体
出願人
山陽特殊製鋼株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C22C
38/00 20060101AFI20250919BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】高熱伝導性と耐造形割れ性のいずれにも優れる熱間工具用粉末、およびこの粉末を用いて作製される積層造形体の提供。
【解決手段】質量%でC:0.10%超~0.45%未満、Si:0.60%未満、Mn:5.00%未満、Cr:2.00%未満、Ni:8.00%未満、Mo:2.30%未満、W:2.00%未満、V:0.6%超~1.50%未満、Al:0.10%未満を含有し、残部をFeおよび不可避的不純物からなり、かつNi+Mn:8.50%未満であるFe基合金粉末。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
質量%でC:0.10%超~0.45%未満、Si:0.60%未満、Mn:5.00%未満、Cr:2.00%未満、Ni:8.00%未満、Mo:2.30%未満、W:2.00%未満、V:0.6%超~1.50%未満、Al:0.10%未満であって、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつNi+Mn:8.50%未満であるFe基合金粉末。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
質量%でC:0.10%超~0.45%未満、Si:0.60%未満、Mn:5.00%未満、Cr:2.00%未満、Ni:8.00%未満、Mo:1.20%超~2.30%未満、W:2.00%未満、V:1.50%未満、Al:0.10%未満であって、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつNi+Mn:8.50%未満であるFe基合金粉末。
【請求項3】
質量%でCr:1.20%未満を満たす、第1の手段または第2の手段に記載のFe基合金粉末。
【請求項4】
請求項1~3いずれかの合金粉末を用いて作製された積層造形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、Fe基合金粉末を急速溶融・急冷凝固させることで形成させて得た造形体に関する。すなわち、三次元積層造形法、溶射法、レーザーコーティング法、肉盛法熱間等方圧加圧法等の造形体を生成するプロセスで形成する造形体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、金属から構成される造形体の製作に際し、積層造形法(3Dプリンタ、三次元造形法、Additive Manufacturing、付加製造法などとも呼ばれる)が適用されはじめている。積層造形では、レーザービームまたは電子ビームを金属粉末に照射することによって、急速に溶融と凝固が起こる。形成された結合層の上に、さらに照射により金属粒子が溶融、凝固し、新たな結合層が形成される。これが繰り返されることで、結合層の集合体が徐々に成長する。この成長により、三次元形状を有する造形体が得られる。こうした積層造形法を用いると、複雑な形状の造形体が容易に得られる。
【0003】
そして、金属積層造形法で金型を造形する技術が着目されており、具体的な粉末材料として、マルエージング鋼やSKD61といった鋼種の使用が試みられている。これにより、従来では作製が容易ではなかった複雑な形状をもつ金型を得ることができる。
【0004】
熱間で使用される代表的な金型用鋼として、JIS規格(日本産業規格)で定められたSKD61がある。しかしながら、SKD61の成分組成の粉末を積層造形法に適用すると、造形物が大型になるとき、造形時に割れが発生してしまうことが分かってきた。
【0005】
そのため、熱間工具鋼を積層造形へ活用するためには、熱伝導率と、耐造形割れ性の両方が優れていることが求められている。
【0006】
熱伝導率が高いと、ダイカストなどの冷却機構が必要な金型に適用する際に冷却速度を速めることができる。これによって、生産サイクルスピードを向上することができる。
【0007】
耐造形割れ性が高いと、造形体そのもの、もしくは造形体と造形プレート界面に割れが発生しにくくなる。これにより、大型の造形体でも割れなく作製することができる。
【0008】
金属積層造形に適用可能な金型用鋼として、例えば、質量%で0.20<C<0.60、Si<0.60、Mn<0.90、Cr<4.00、Ni<2.00、Mo<1.20、W<2.00、V<0.60、Al<0.10を含有し、残部をFeおよび不可避的不純物からなるFe基合金粉末から作製された、以下の式(1)~(3)を満足する造形体が提案されている(特許文献1参照)。
T1=71.7-5.9Mn-6.3Cr-2.8V-5.7Mo-1.1W-23.1C-5.8Ni-1.9Si-0.5Al-0.6PC>32.0・・・式(1)
T2=80.1+2.4Mn+1.6Si+7.1Cr-12.0PC>50.0・・・式(2)
造形体に含まれる炭化物の平均サイズ(μm):PC<3.0・・・式(3)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2022-92524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
熱間工具鋼では、焼き戻し硬さを向上させるために様々な合金元素が添加される。添加された合金元素はマトリックスに固溶する。すると、マトリックスに固溶した合金元素は、マトリックス中の伝導電子の散乱頻度を高めるため、一般的に熱伝導率を下げる働きをしてしまう。そこで、熱伝導率を高めるためには合金元素をできるだけ減らすことが求められるが、他方で、ダイカスト金型用鋼として求められる焼き戻し硬さも確保する必要がある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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