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公開番号2025139933
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024039032
出願日2024-03-13
発明の名称スピーカー用塗料組成物
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 167/00 20060101AFI20250919BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】光による退色やスピーカーからの剥離が無く堅牢性に優れ、製造中における凝集や沈降により塗膜にムラや欠陥が生じることのない生産性、耐光性、音響特性、堅牢性、擦過性などを高度に両立した音響機器用のスピーカー振動板、スピーカーコーン、スピーカーエッジ材などに好適に用いられるスピーカー用塗料組成物を提供する。
【解決手段】 本発明のスピーカー用塗料組成物は、少なくとも、水及び/又は水溶性有機溶媒と、末端にスルホン酸基を持つ飽和ポリエステル樹脂と、アクリル酸又はその塩を含む共重合体により黒色顔料を分散した水分散液とを含むことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、水及び/又は水溶性有機溶媒と、末端にスルホン酸基を持つ飽和ポリエステル樹脂と、アクリル酸又はその塩を含む共重合体により黒色顔料を分散した水分散液とを含むことを特徴とするスピーカー用塗料組成物。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記黒色顔料がカーボンブラックであることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー用塗料組成物。
【請求項3】
末端にスルホン酸基を持つ飽和ポリエステル樹脂を含有する1液と、少なくとも、黒色顔料及びアクリル酸又はその塩を含む共重合体を含有する2液とを混合することを特徴とするスピーカー用塗料組成物。
【請求項4】
請求項1又は2記載のスピーカー用塗料組成物より得られることを特徴とする塗膜。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、音響機器用のスピーカー振動板、スピーカーコーン、スピーカーエッジ材などに好適に用いられるスピーカー用塗料組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、音響機器用のスピーカー振動板、スピーカーコーン、スピーカーエッジ材の素材としては、主に布や紙、軟質ウレタンフォ-ムを用いたものがあり、さらに黒色染料やカーボンブラックで着色したものが広く利用されている。
【0003】
しかしながら、ウレタンフォームや黒色染料は、光による劣化速度が速いため、屋外用に使用する場合や、ステレオ等耐久消費財として、より長時間使用しても変色しないものが求められている。また,耐光性を有するカーボンブラックなどの顔料を用いた場合は、製造中における凝集、沈降や、製造後の実使用時にスピーカーから剥がれて脱離するなどの課題を有するものであった。
【0004】
従来の音響機器用のスピーカー振動板、スピーカーコーン、スピーカーエッジ材のスピーカー用塗料組成物などとしては、例えば、
1) ポリエーテルイミド樹脂と、グラファイト、マイカおよび二硫化モリブデンからなる群から選択される無機充填材とを含む樹脂組成物から形成された、スピーカー振動板(例えば、特許文献1照)
2) 松科の樹木から採取した樹液であるバルサムを特定の範囲にまで煮詰めて得られる樹脂固形分を溶剤に溶解させた防振塗料組成物からなる塗膜が、音響用機器の少なくとも一部に形成されていることを特徴とする、防振性を有する音響用機器(例えば、特許文献2参照)、
3) 振動板を備えたスピーカーにおいて、前記振動板の少なくともいずれか一方の面にカシュー塗料をコーティングしていることを特徴とするスピーカー(例えば、特許文献3参照)などが知られている。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1~3に記載のスピーカー用塗料組成物などは、未だ、耐光性、音響特性、堅牢性、擦過性などが十分でなく、光による退色やスピーカーからの剥離が無く堅牢性に優れ、製造中における凝集や沈降により塗膜にムラや欠陥が生じることのない生産性、耐光性、音響特性、堅牢性、擦過性などを高度に両立した音響機器用のスピーカー振動板、スピーカーコーン、スピーカーエッジ材などに好適に用いられるスピーカー用塗料組成物が切望されているのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-348687号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開2008-104062号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開2010-4368号公報(特許請求の範囲、実施例等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記した従来技術の課題等に鑑み、これを解消するものであり、生産性,耐光性、音響特性、堅牢性、擦過性などを高度に両立することができる音響機器用のスピーカー振動板、スピーカーコーン、スピーカーエッジ材などに好適に用いられるスピーカー用塗料組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記従来の課題等に鑑み、鋭意検討した結果、少なくとも、水及び/又は水溶性有機溶媒と、特定物性のポリエステル樹脂と、特定の共重合体により黒色顔料を分散した水分散液とを含むことなどとすることにより、上記目的のスピーカー用塗料組成物を得ることに成功し、本発明を完成するに至ったのである。
【0009】
すなわち、本発明のスピーカー用塗料組成物は、少なくとも、水及び/又は水溶性有機溶媒と、末端にスルホン酸基を持つ飽和ポリエステル樹脂と、アクリル酸又はその塩を含む共重合体により黒色顔料を分散した水分散液とを含むことを特徴とする。
前記黒色顔料はカーボンブラックであることが好ましい。
また、本発明のスピーカー用塗料組成物は、末端にスルホン酸基を持つ飽和ポリエステル樹脂を含有する1液と、少なくとも、黒色顔料及びアクリル酸又はその塩を含む共重合体を含有する2液とを混合することにより構成される。
本発明の塗膜は、上記構成のスピーカー用塗料組成物より得られることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、光による退色やスピーカーからの剥離が無く堅牢性に優れ、製造中における凝集や沈降により塗膜にムラや欠陥が生じることのない生産性、耐光性、音響特性、堅牢性、擦過性などを高度に両立した音響機器用のスピーカー振動板、スピーカーコーン、スピーカーエッジ材などに好適に用いられるスピーカー用塗料組成物、及びその塗膜が提供される。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるものである。上述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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