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公開番号2025140158
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024039355
出願日2024-03-13
発明の名称ガス処理装置
出願人いすゞ自動車株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類B01D 53/14 20060101AFI20250919BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】より少ないエネルギーで処理対象ガス中の被回収ガスを回収することができるガス処理装置を提供すること。
【解決手段】ガス処理装置は、処理液を収容し、処理液中に処理対象ガスが供給される吸収容器と、吸収容器から、処理液と処理対象ガス中の被回収ガスとの反応によって発生した固体析出物と、処理液とを含む混合液が供給され、固体析出物から被回収ガスを分離させる再生容器と、を有し、吸収容器は、吸収容器内の処理液中に処理対象ガスの気泡を発生させ、それに伴って生じる水流によって、吸収容器内の混合液を再生容器へ送る気泡発生器を有し、再生容器は、滴下された混合液を固体析出物と処理液とに分離させる固液分離メッシュと、固液分離メッシュを加熱する加熱装置と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
処理液を収容し、前記処理液中に処理対象ガスが供給される吸収容器と、
前記吸収容器から、前記処理液と前記処理対象ガス中の被回収ガスとの反応によって発生した固体析出物と、前記処理液とを含む混合液が供給され、前記固体析出物から前記被回収ガスを分離させる再生容器と、を有し、
前記吸収容器は、
前記吸収容器内の前記処理液中に前記外部から供給された処理対象ガスの気泡を発生させ、前記気泡の発生に伴って生じる水流によって、前記吸収容器内の前記混合液を前記再生容器へ送る気泡発生器を有し、
前記再生容器は、
滴下された前記混合液を前記固体析出物と前記処理液とに分離させ、前記固体析出物を堆積させる一方で、前記処理液を落下させる固液分離メッシュと、
前記固体析出物が堆積した前記固液分離メッシュを加熱する加熱装置と、を有する、
ガス処理装置。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記再生容器は、前記吸収容器の内部において前記吸収容器内の前記処理液の液面よりも上方に設けられ、
上流端が前記再生容器の底部に接続され、下流端が前記液面よりも上方に配置されたS字トラップと、
前記再生容器の上部に接続され、前記固体析出物から分離した前記被回収ガスを収容するタンクと、をさらに有する、
請求項1に記載のガス処理装置。
【請求項3】
前記固液分離メッシュから落下した前記処理液は、前記S字トラップの上流側および前記再生容器の底部に貯留され、
前記再生容器の底部に貯留された前記処理液の液面が前記S字トラップの最上部と同じ高さに到達した場合、サイフォン現象の発生により、前記S字トラップおよび前記再生容器のそれぞれに貯留された前記処理液は、前記吸収容器内の前記処理液へ排出される、
請求項2に記載のガス処理装置。
【請求項4】
前記再生容器における前記混合液の流入口を開閉するシャットバルブと、
前記タンクにおける前記被回収ガスの流入口を開閉する電磁弁と、
前記加熱装置、前記シャットバルブ、および前記電磁弁を制御する制御装置と、をさらに有し、
前記制御装置は、
前記固液分離メッシュにおける前記固体析出物の堆積量が予め定められた量に達した場合、
サイフォン現象の発生により前記再生容器内の前記処理液が排出された後で、新たに所定量の前記処理液が前記再生容器内に貯留されたら、
前記シャットバルブを閉状態に制御し、前記電磁弁を開状態に制御し、前記加熱装置に前記固液分離メッシュの加熱を開始させる、
請求項2に記載のガス処理装置。
【請求項5】
前記固液分離メッシュは、前記混合液が滴下される一端から他端に向かって低くなるように傾斜して設けられる、
請求項1に記載のガス処理装置。
【請求項6】
前記再生容器は、水平面の断面積が上部から下部へ向かって徐々に小さくなっている、
請求項1に記載のガス処理装置。
【請求項7】
前記処理液は、イソホロンジアミンを含む、
請求項1に記載のガス処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガス処理装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
処理対象ガスに含まれる特定の気体成分(被回収ガスともいう)を回収するガス処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
例えば、吸収塔と、再生塔と、それらをつなぐ連結管とを備えたガス処理装置が知られている。このガス処理装置では、まず、排ガス(処理対象ガスの一例)と処理液(吸収液ともいう)とを吸収塔内で接触させ、排ガス中の二酸化炭素(被回収ガスの一例)を処理液に吸収させる。次に、処理液と二酸化炭素との反応によって発生した固体析出物と、処理液とを吸収塔から再生塔へ送り、それらを再生塔内で加熱する。そして、加熱により固体析出物から分離した二酸化炭素を回収する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-131735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したガス処理装置では、再生塔内において固体析出物と処理液とが混在していることから、固体析出物だけでなく、処理液も加熱することになる。よって、より多くのエネルギーが必要となるという課題があった。
【0006】
本開示の一態様の目的は、より少ないエネルギーで処理対象ガス中の被回収ガスを回収することができるガス処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係るガス処理装置は、処理液を収容し、前記処理液中に処理対象ガスが供給される吸収容器と、前記吸収容器から、前記処理液と前記処理対象ガス中の被回収ガスとの反応によって発生した固体析出物と、前記処理液とを含む混合液が供給され、前記固体析出物から前記被回収ガスを分離させる再生容器と、を有し、前記吸収容器は、前記吸収容器内の前記処理液中に前記外部から供給された処理対象ガスの気泡を発生させ、前記気泡の発生に伴って生じる水流によって、前記吸収容器内の前記混合液を前記再生容器へ送る気泡発生器を有し、前記再生容器は、滴下された前記混合液を前記固体析出物と前記処理液とに分離させ、前記固体析出物を堆積させる一方で、前記処理液を落下させる固液分離メッシュと、前記固体析出物が堆積した前記固液分離メッシュを加熱する加熱装置と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、より少ないエネルギーで処理対象ガス中の被回収ガスを回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施の形態に係るガス処理装置の構成を模式的に示す図
本開示の実施の形態に係る制御装置の構成を示すブロック図
本開示の実施の形態に係る制御装置の動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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