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公開番号2025141777
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024193481
出願日2024-11-05
発明の名称吸音構造体
出願人株式会社豊田中央研究所
代理人個人,個人
主分類G10K 11/16 20060101AFI20250919BHJP(楽器;音響)
要約【課題】吸音の対象となる周波数を変化させることなく、且つ、吸音率を低下させずに吸音構造体の小型化又は薄型化を実現する。
【解決手段】吸音構造体1は、内部に空洞CVを有する筐体10と、空洞CVと筐体10の外部とを接続する流路Fが内部に形成された筒状部材20と、を備え、筒状部材20のうち空洞CVと接続する側の端部には、流路Fの断面積を筒状部材20の中心軸に向けて縮小させる縮小部Rを形成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吸音構造体であって、
内部に空洞を有する筐体と、
前記空洞と前記筐体の外部とを接続する流路が内部に形成された筒状部材と、を備え、
前記筒状部材のうち前記空洞と接続する側の端部には、前記流路の断面積を前記筒状部材の中心軸に向けて縮小させる縮小部が形成されている、吸音構造体。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
請求項1に記載の吸音構造体であって、
前記筒状部材の縦断面において、
前記筒状部材の内側面のうち縮小部が形成されていない部分上を通る線を前記空洞と接続する側に向かって延長した延長線から前記縮小部の先端までの距離は、前記部分から前記筒状部材の中心軸までの距離に0.8を乗じた値よりも小さい、吸音構造体。
【請求項3】
請求項2に記載の吸音構造体であって、
前記筒状部材の縦断面において、
前記縮小部の断面形状は、二等辺三角形状であり、
前記延長線と前記縮小部とが重なる部分を前記縮小部の底辺としたとき、前記底辺の長さは、前記延長線から前記縮小部の先端までの距離を5倍した長さ以下である、吸音構造体。
【請求項4】
請求項2に記載の吸音構造体であって、
前記筒状部材の縦断面において、
前記縮小部の断面形状は、直角三角形状である、吸音構造体。
【請求項5】
請求項4に記載の吸音構造体であって、
前記筒状部材の縦断面において、
前記延長線と前記縮小部とが重なる部分を前記縮小部の底辺としたとき、前記底辺の長さは、前記延長線から前記縮小部の先端までの距離を2.5倍した長さ以下である、吸音構造体。
【請求項6】
請求項4に記載の吸音構造体であって、
前記縮小部は、前記筒状部材のうち前記筐体の外部と接続する側の位置から前記空洞と接続する側の端部までの範囲に形成されている、吸音構造体。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の吸音構造体であって、
前記筒状部材の縦断面において、
前記縮小部の断面形状は、四角形状であり、
前記筒状部材の内側面のうち縮小部が形成されていない部分上を通る線を前記空洞と接続する側に向かって延長した延長線と前記縮小部とが重なる部分を前記縮小部の底辺とし、前記縮小部のうち前記中心軸に近い側の辺を上辺としたとき、前記上辺の長さは2.0mm以下であり、且つ、前記上辺の長さは前記底辺の長さ以下である、吸音構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸音構造体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
吸音構造体として、ヘルムホルツ共鳴器が知られている。一般的に、ネック部および空洞部から構成されているヘルツホルム共鳴器においては、吸音の対象となる周波数は、ネック部の断面積と、ネック部の長さと、空洞部の体積と、に応じて変化する。特許文献1,2には、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5446018号公報
特開平7-18759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ヘルムホルツ共鳴器を小型化もしくは薄型化する場合、ネック部の長さを短縮することが考えられる。しかし、ネック部の長さのみを短くすると、吸音の対象となる周波数の変化を招く。一方、吸音の対象となる周波数を変化させずにヘルムホルツ共鳴器を小型化もしくは薄型化する場合、吸音率が低下する。このため、吸音の対象となる周波数を変化させることなく、且つ、吸音率を低下させずに吸音構造体の小型化もしくは薄型化を実現できる技術が要望されていた。
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、吸音の対象となる周波数を変化させることなく、且つ、吸音率を低下させずに吸音構造体の小型化もしくは薄型化を実現できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
【0007】
(1)本発明の一形態によれば、吸音構造体が提供される。この吸音構造体は、内部に空洞を有する筐体と、前記空洞と前記筐体の外部とを接続する流路が内部に形成された筒状部材と、を備え、前記筒状部材のうち前記空洞と接続する側の端部には、前記流路の断面積を前記筒状部材の中心軸に向けて縮小させる縮小部が形成されている。
【0008】
この構成によれば、ある周波数の吸音を目的として設計され、且つ、筒状部材内に縮小部が形成されていない吸音構造体と比べて筒状部材の長さが短くなっていても、縮小部が形成されていることにより、その吸音構造体が対象としていた周波数と同じ周波数を吸音させることができるとともに、その周波数の吸音率を向上することもできる。このため、吸音の対象となる周波数を変化させることなく、且つ、吸音率を低下させずに吸音構造体の小型化もしくは薄型化を実現することができる。
【0009】
(2)上記形態の吸音構造体において、前記筒状部材の縦断面において、前記筒状部材の内側面のうち縮小部が形成されていない部分上を通る線を前記空洞と接続する側に向かって延長した延長線から前記縮小部の先端までの距離は、前記部分から前記筒状部材の中心軸までの距離に0.8を乗じた値よりも小さくてもよい。
この構成によれば、縮小部に吸音率の向上効果を適正に発揮させることができる。
【0010】
(3)上記形態の吸音構造体において、前記筒状部材の縦断面において、前記縮小部の断面形状は、二等辺三角形状であり、前記延長線と前記縮小部とが重なる部分を前記縮小部の底辺としたとき、前記底辺の長さは、前記延長線から前記縮小部の先端までの距離を5倍した長さ以下であってもよい。
この構成によれば、断面形状が二等辺三角形状である縮小部に、吸音率の向上効果を十分に発揮させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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