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公開番号2025143119
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-01
出願番号2024042866
出願日2024-03-18
発明の名称光学粘着シート
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人いくみ特許事務所
主分類C09J 7/38 20180101AFI20250924BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】フレキシブルデバイス用途に適した光学粘着シートを提供する。
【解決手段】粘着シート10は、ベースポリマーと、ガラス転移温度40℃以上のオリゴマーとを含む光学粘着シートである。-10℃において100kPa以下のせん断貯蔵弾性率を有する。粘着シート10において、ベースポリマーのハンセン溶解度パラメーターの水素結合項δH1と、オリゴマーのハンセン溶解度パラメーターの水素結合項δH2とは、0.1≦δH2-δH1≦1.3を満たす。オリゴマーは、(メタ)アクリル酸エステルを含有するモノマー成分の重合物である。モノマー成分は、ヒドロキシ基含有モノマーを更に含有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光学粘着シートであって、
ベースポリマーと、ガラス転移温度40℃以上のオリゴマーとを含み、
-10℃において100kPa以下のせん断貯蔵弾性率を有し、
前記ベースポリマーのハンセン溶解度パラメーターの水素結合項δH

と、前記オリゴマーのハンセン溶解度パラメーターの水素結合項δH

とが、
0.1≦δH

-δH

≦1.3を満たし、
前記オリゴマーが、(メタ)アクリル酸エステルを含有するモノマー成分の重合物であり、前記モノマー成分が、ヒドロキシ基含有モノマーを更に含有する、光学粘着シート。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
1%以下のヘイズを有する、請求項1に記載の光学粘着シート。
【請求項3】
25℃、剥離角度180°および引張速度300mm/分の条件での剥離試験における粘着力が7.6N/20mm以上である、請求項1に記載の光学粘着シート。
【請求項4】
25℃、剥離角度180°および引張速度300mm/分の条件での剥離試験において粘着力F
11
を有し、
25℃、剥離角度180°および引張速度60mm/分の条件での剥離試験において粘着力F
21
を有し、
粘着力F
11
に対する粘着力F
21
の比率が0.65以上1.1以下である、請求項1に記載の光学粘着シート。
【請求項5】
60℃、相対湿度90%、剥離角度180°および引張速度300mm/分の条件での剥離試験における粘着力が4.0N/20mm以上である、請求項1に記載の光学粘着シート。
【請求項6】
25℃、相対湿度55%、剥離角度180°および引張速度300mm/分の条件での剥離試験において粘着力F
11
を有し、
60℃、相対湿度90%、剥離角度180°および引張速度300mm/分の条件での剥離試験において粘着力F
12
を有し、
粘着力F
11
に対する粘着力F
12
の比率が0.5以上1.1以下である、請求項1に記載の光学粘着シート。
【請求項7】
60質量%以上87質量%以下のゲル分率を有する、請求項1に記載の光学粘着シート。
【請求項8】
前記水素結合項δH

と前記水素結合項δH

とが、
1.04≦δH

/δH

≦1.28を満たす、請求項1に記載の光学粘着シート。
【請求項9】
前記モノマー成分における前記ヒドロキシ基含有モノマーの割合が0.5質量%以上である、請求項1から8のいずれか一つに記載の光学粘着シート。
【請求項10】
前記モノマー成分における前記ヒドロキシ基含有モノマーの割合が15質量%以下である、請求項1から8のいずれか一つに記載の光学粘着シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学粘着シートに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ディスプレイパネルは、例えば、画素パネル、偏光フィルム、タッチパネルおよびカバーフィルムなどの要素を含む積層構造を有する。そのようなディスプレイパネルの製造過程では、積層構造に含まれる要素どうしの接合のために、例えば、透明な粘着シート(光学粘着シート)が用いられる。
【0003】
一方、例えばスマートフォン用およびタブレット端末用に、繰り返し折り曲げ可能(フォルダブル)なディスプレイパネルの開発が進んでいる。フォルダブルディスプレイパネルは、具体的には、屈曲形状とフラットな非屈曲形状との間で、繰り返し変形可能である。このようなフォルダブルディスプレイパネルでは、積層構造中の各要素が、繰り返し折り曲げ可能に作製されており、そのような要素間の接合に薄い光学粘着シートが用いられている。フォルダブルディスプレイパネルなどのフレキシブルデバイス用の光学粘着シートについては、例えば下記の特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-111754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フレキシブルデバイス用の光学粘着シートには、デバイス変形時の被着体への充分な追従性と、優れた応力緩和性とを有するように、高度に軟質であることが求められる。しかしながら、従来の光学粘着シートは、軟質なほど、粘着力が低下する。特に高温環境下での粘着力および高湿環境下での粘着力が低下する。
【0006】
フォルダブルディスプレイパネルの折り曲げ箇所では、従来、被着体としての要素から光学粘着シートが剥がれやすい。ディスプレイパネルが折り曲げられたとき、光学粘着シートの折り曲げ部分には、被着体に沿った方向に比較的大きなせん断力が加わるからである。剥がれの発生は、ディスプレイの機能不良の原因となり、好ましくない。フォルダブルディスプレイパネル用の光学粘着シートには、ディスプレイ屈曲時に要素(被着体)から剥がれにくいことが、高いレベルで求められている。
【0007】
フレキシブルデバイスとしては、巻き取り可能(ローラブル)なディスプレイパネルの開発も進んでいる。ローラブルディスプレイパネルは、例えば、全体または一部が巻き取られた後の巻回し形状と、全体が繰り出された後のフラット形状との間で、繰り返し変形可能である。このようなローラブルディスプレイパネルでは、積層構造中の各要素が、繰り返し変形可能に作製されており、そのような要素間の接合に薄い光学粘着シートが用いられている。ローラブルディスプレイパネルの巻回し形状時には、巻回し形状の要素に接合している光学粘着シートは、被着体に沿った方向のせん断力を受け続ける。このような光学粘着シートには、ディスプレイの巻回し形状時に要素(被着体)から剥がれにくいことが、非常に高いレベルで求められる。
【0008】
本発明は、フレキシブルデバイス用途に適した光学粘着シートを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明[1]は、光学粘着シートであって、ベースポリマーと、ガラス転移温度40℃以上のオリゴマーとを含み、-10℃において100kPa以下のせん断貯蔵弾性率を有し、前記ベースポリマーのハンセン溶解度パラメーターの水素結合項δH

と、前記オリゴマーのハンセン溶解度パラメーターの水素結合項δH

とが、0.1≦δH

-δH

≦1.3を満たし、前記オリゴマーが、(メタ)アクリル酸エステルを含有するモノマー成分の重合物であり、前記モノマー成分が、ヒドロキシ基含有モノマーを更に含有する、光学粘着シートを含む。
【0010】
本発明[2]は、1%以下のヘイズを有する、上記[1]に記載の光学粘着シートを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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