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公開番号2025150128
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024050846
出願日2024-03-27
発明の名称農作物保護用生分解性不織布。
出願人東洋紡エムシー株式会社
代理人
主分類D04H 3/005 20120101AFI20251002BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】使用後の廃棄処理が容易な農業分野に使用される農作物保護用不織布であり、優れた敷設作業性と風などにより破れが生じにくい生分解性を有する農作物保護用不織布を提供する
【解決手段】生分解性熱可塑性樹脂を含む繊維によって構成された不織布であり、20%伸長時の伸長回復率が40%以上であり、引裂き強さが5N以上であり、かつ剛軟度が20mm以下であることを特徴とする農作物保護用生分解性不織布。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
生分解性熱可塑性樹脂を含む繊維によって構成されており、20%伸長時の伸長回復率が40%以上であり、引裂き強さが5N以上でありかつ、剛軟度が20mm以下であることを特徴とする農作物保護用生分解性不織布。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
伸度が60%以上であり、5%伸長荷重が10N以下である請求項1に記載の農作物保護用生分解性不織布。
【請求項3】
前記生分解性熱可塑性樹脂が、芳香族含有ポリエステルであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の農作物保護用生分解性不織布。
【請求項4】
前記生分解性熱可塑性樹脂のメルトフローレートが0.3g / 10min以上50.0g / 10min以下の範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載の農作物保護用生分解性不織布。
【請求項5】
前記生分解性熱可塑性樹脂は、融点が70 ℃ 以上、200 ℃ 以下の範囲内であることを特徴とする請求項1又は2に記載の農作物保護用生分解性不織布。
【請求項6】
前記生分解性熱可塑性樹脂は、全成分100モル% 中、アジピン酸成分、テレフタル酸成分、及びブタンジオール成分を合計70 モル% 以上の量で含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の農作物保護用生分解性不織布。
【請求項7】
前記生分解性熱可塑性樹脂がポリブチレンアジペートテレフタレートを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の農作物保護用生分解性不織布。
【請求項8】
機械的交絡処理が施されていないことを特徴とする請求項1又は2に記載の農作物保護用生分解性不織布。
【請求項9】
溶融させた生分解性熱可塑性樹脂を紡糸口金から吐出して、冷却固化させたのち、エジェクターにて牽引、延伸して長繊維を形成する工程Aと、前記工程Aで得られた前記長繊維を捕集して長繊維ウェブを形成する工程Bと、前記長繊維ウェブを熱圧着する工程Cを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の農作物保護用生分解性不織布の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、農作物を栽培する際の霜、露などの保護において作物にダメージを与えにくく、敷設後のシート破れが生じ難く、効率的に保護できる農作物保護用生分解性不織布に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
本発明は農業分野において使用後の廃棄処理が容易な農作物保護用不織布であり、優れた敷設作業性を有し、かつ風などによる破れが生じにくい生分解性を有する農作物保護用不織布に関するものである。
【0003】
生分解性不織布はポリ乳酸を始めとする様々な生分解性樹脂からなり、近年ではサステナビリティ推進に関する意識の高まりから各種分野、用途に広く展開されていることからニーズが高い状況にある。農作物保護用生分解性不織布においては特に、生分解性を有する不織布を用い、環境負荷低減に寄与することが期待されており、例えば特許文献1ではポリ乳酸系長繊維からなる不織布が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-333542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、生分解性樹脂は一般に硬いものが多く、使用用途としては、柔軟性および伸縮性が用途特性として求められない範囲に限定されていることが多かった。特許文献1では、使用に際して一定期間が経過した後のシートは生分解により分解されるものの、樹脂本来の特徴でもある硬く脆いことにより、農作物への凹凸追従が悪く、短期間で破れやすいという問題があった。また、柔軟性を付与しようと原料選定の際に、柔らかい樹脂を用いて不織布化を行うと、糸強度が低くなりやすく、生産工程における糸延伸時に糸切れが起こりやすいことから、生産性に問題が生じやすいなどといった課題を有していた。
【0006】
本発明は、農作物を栽培する際の霜、露などの保護において作物にダメージを与えにくく、敷設後のシート破れが生じ難く、効率的に保護できる農作物保護に適した生分解性不織布を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、新規な製造方法を採用することにより、生分解性を有するとともに、農作物を栽培する際の霜、露などの保護において作物にダメージを与えにくく、敷設後のシート破れが生じ難い農作物保護に好適な生分解性不織布が安定的に得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は以下を提供する。
(1)生分解性熱可塑性樹脂を含む繊維によって構成された不織布であり、20%伸長時の伸長回復率が40%以上であり、引裂き強さが5N以上でありかつ、剛軟度が20mm以下であることを特徴とする農作物保護用生分解性不織布。
【0009】
(2)前記(1)の構成において、伸度が60%以上であり、5%伸長荷重が10N以下であることが好ましい。
【0010】
(3)前記(1)又は(2)の構成において、前記生分解性熱可塑性樹脂が、芳香族含有ポリエステルであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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