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公開番号
2025158227
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-17
出願番号
2024060568
出願日
2024-04-04
発明の名称
2次元可視コード
出願人
株式会社PIPS
代理人
個人
主分類
G06K
19/06 20060101AFI20251009BHJP(計算;計数)
要約
【課題】 特殊な製造技術が不要な、複数データがエンコードされた単層の2次元可視コードを得る。
【解決手段】 2次元可視コード121が、所定の異なる撮影条件に応じて特定される明暗が変化する多値モジュール131,132を備える。そして、多値モジュール131,132は、多値モジュール131,132が明モジュールである判定された場合には、当該2次元可視コードから特定された符号語が第1データにデコードされ、多値モジュール131,132が暗モジュールである判定された場合には、当該2次元可視コードから特定された符号語が第1データとは異なる第2データにデコードされるように、上述の複数のモジュールから選択されている。
【選択図】 図5
特許請求の範囲
【請求項1】
データのエンコード時に誤り訂正可能な符号化方法でエンコードされた符号語に対応して複数のモジュールの明暗がそれぞれ設定され、デコード時において2値化されて各モジュールの明暗が特定され前記モジュールの明暗で示される符号語が得られて復号される単層の2次元可視コードにおいて、
所定の異なる撮影条件に応じて特定される明暗が変化する多値モジュールを備え、
前記多値モジュールは、前記多値モジュールが明モジュールである判定された場合には、当該2次元可視コードから特定された符号語が第1データにデコードされ、前記多値モジュールが暗モジュールである判定された場合には、当該2次元可視コードから特定された符号語が前記第1データとは異なる第2データにデコードされるように、前記複数のモジュールから選択されていること、
を備えることを特徴とする2次元可視コード。
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【請求項2】
前記撮影条件は、撮影方向であり、
前記多値モジュールは、異なる撮影方向で認識されるかされないかが変化するように配置されたドットを備えること、
を特徴とする請求項1記載の2次元可視コード。
【請求項3】
前記撮影条件は、前記2次元可視コードにおける照度であり、
前記多値モジュールは、所定の異なる照度で明モジュールであると認識されるか暗モジュールであると認識されるかが変化するような中間色を有すること、
を特徴とする請求項1記載の2次元可視コード。
【請求項4】
前記複数のモジュールのうちの暗モジュールは最低明度を有し、
前記複数のモジュールのうちの明モジュールは最高明度を有し、
前記多値モジュール以外の暗モジュールが前記最低明度より高い明度の第1色を有し、
前記多値モジュールに隣接する暗モジュールが前記最低明度より高い明度の第2色を有し、
前記多値モジュールおよび前記多値モジュールに隣接するモジュール以外の符号化領域における所定のモジュールが、前記第1色および前記第2色とは異なる明度の色を有すること、
を特徴とする請求項3記載の2次元可視コード。
【請求項5】
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の2次元可視コードを提示する2次元可視コード提示物であって、
前記2次元可視コード提示物は、前記2次元可視コードが印刷された印刷物、前記2次元可視コードを表示または投影する電子機器、および前記2次元可視コードの明暗パターンで配置された1または複数の物体のいずれかであること、
を特徴とする2次元可視コード提示物。
【請求項6】
第1データと、前記第1データとは異なる第2データとを取得してメモリーに記憶するステップと、
誤り訂正可能な符号化方法で前記第1データおよび前記第2データに対応する第1符号語および第2符号語を生成するステップと、
前記第1符号語において、対象シンボルを設定するステップと、
前記第1符号語と前記第2符号語との間で異なるシンボルにおいて、前記第1符号語において、前記対象シンボル以外の所定のシンボルを、前記第2符号語のシンボルで置換することで、仮系列を生成するステップと、
前記仮系列において、前記対象シンボルを、前記第2符号語のシンボルで置換して、エンコード系列を生成するステップと、
前記対象シンボルに対応するモジュールが所定の異なる撮影条件に応じて特定される明暗が変化するように前記エンコード系列を2次元可視コードに変換する2次元可視コード変換ステップと、
を備えることを特徴とする2次元可視コード生成方法。
【請求項7】
前記撮影条件は、撮影方向であり、
前記2次元可視コード変換ステップにおいて、
(a)前記モジュールが明モジュールとなるように、前記エンコード系列を2次元可視コードに変換し、
(b)前記2次元可視コードにおける前記モジュールにドットを配置し、
前記ドットは、異なる撮影方向で認識されるかされないかが変化するように配置されること、
を特徴とする請求項6記載の2次元可視コード生成方法。
【請求項8】
前記撮影条件は、前記2次元可視コードにおける照度であり、
前記2次元可視コード変換ステップにおいて、
(a)前記対象シンボルに対応する複数のモジュールが明モジュールと暗モジュールとを含むように、前記エンコード系列を2次元可視コードに変換し、
(b)前記複数のモジュールの認識結果が所定の異なる照度で明モジュールおよび暗モジュールの間で変化するように、前記2次元可視コードにおける前記複数のモジュールの色を中間色とすること、
を特徴とする請求6記載の2次元可視コード生成方法。
【請求項9】
コンピュータに、
第1データと、前記第1データとは異なる第2データとを取得してメモリーに記憶するステップと、
誤り訂正可能な符号化方法で前記第1データおよび前記第2データに対応する第1符号語および第2符号語を生成するステップと、
前記第1符号語において、対象シンボルを設定するステップと、
前記第1符号語と前記第2符号語との間で異なるシンボルにおいて、前記第1符号語において、前記対象シンボル以外の所定のシンボルを、前記第2符号語のシンボルで置換することで、仮系列を生成するステップと、
前記仮系列において、前記対象シンボルを、前記第2符号語のシンボルで置換して、エンコード系列を生成するステップと、
前記対象シンボルに対応するモジュールが所定の異なる撮影条件に応じて特定される明暗が変化するように前記エンコード系列を2次元可視コードに変換する2次元可視コード変換ステップと、
を実行させる2次元可視コード生成プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、2次元可視コード、2次元可視コード提示物、2次元可視コード生成方法、および2次元可視コード生成プログラムに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
2次元可視コードの一種として、QRコード(登録商標)がある。QRコード(登録商標)は、まず、エンコードすべきデータからリードソロモン符号の符号語を生成しその符号語をモジュールの2次元配列に変換することで生成される。また、QRコード(登録商標)のデコード時には、多少の誤りがあっても、リードソロモン符号の誤り訂正によって、QRコード(登録商標)が元のデータへデコードされる。
【0003】
一般的なQRコード(登録商標)のリーダでは、(a)QRコード(登録商標)の画像が撮影され、(b)撮影画像に対して2値化処理が行われ、(c)2値化後の撮影画像において、位置検出パターンおよび位置合わせパターンが探索されて、撮影画像内のQRコード(登録商標)が特定され、(d)射影変換により座標補正を行い各モジュールの中心座標が特定される、(e)各モジュールの中心座標の明度に基づいて、モジュールの明暗が判定され、(f)明暗判定されたモジュールの配列からビット列(符号語)が得られ、(g) 誤り訂正を行いつつビット列(符号語)からデータが復号される。
【0004】
さらに、あるQRコード(登録商標)のデコード時の誤り訂正を利用して、1つのQRコード(登録商標)が2つのデータの一方または他方へデコードされるようにしたものがある。
【0005】
例えば、上層および下層の2層で構成される2層QRコード(登録商標)が提案されている(例えば特許文献1参照)。2層QRコード(登録商標)では、下層は、一般的なQRコード(登録商標)のような白黒のモジュールを有し、上層は、モジュールの他に透明なモジュールを有している。そのような上層と下層との間に隙間が存在することで、2層QRコード(登録商標)を読み取る際の視点を傾けた場合に透明モジュールを介して見える下層のモジュールにずれが生じるため、2層QRコード(登録商標)からは、異なる配置パターンのモジュールの2つのQRコード(登録商標)が読み取られる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
「Two-Level QR Code for Private Message Sharing and Documnet Authentication」(Tkachenko, Puech, Destruel, Strauss, Gaudin, Guichard著、IEEE Transactions on Informtion Forensics and Security, vol. 11, no.3, pp.571-583, March 2016)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の2層QRコード(登録商標)では、一般的なQRコード(登録商標)のリーダによって異なるデータが得られるが、上層、下層、および両者間の隙間層という多層構造が要求されるため、特殊な製造技術が必要になり、一般的なプリンタなどで紙面などへ印刷することは困難である。
【0008】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、特殊な製造技術が不要な、複数データがエンコードされた単層の2次元可視コードおよび2次元可視コード提示物、並びに、そのような2次元可視コードおよび2次元可視コード提示物のための2次元可視コード生成方法および2次元可視コード生成プログラムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る2次元可視コードは、データのエンコード時に誤り訂正可能な符号化方法でエンコードされた符号語に対応して複数のモジュールの明暗がそれぞれ設定され、デコード時において2値化されて各モジュールの明暗が特定されモジュールの明暗で示される符号語が得られて復号される2次元可視コードであって、所定の異なる撮影条件に応じて特定される明暗が変化する多値モジュールを備える。そして、多値モジュールは、多値モジュールが明モジュールである判定された場合には、当該2次元可視コードから特定された符号語が第1データにデコードされ、多値モジュールが暗モジュールである判定された場合には、当該2次元可視コードから特定された符号語が第1データとは異なる第2データにデコードされるように、上述の複数のモジュールから選択されている。
【0010】
本発明に係る2次元可視コード提示物は、上記の2次元可視コードを提示する2次元可視コード提示物であり、その2次元可視コードが印刷された印刷物、その2次元可視コードを表示または投影する電子機器、およびその2次元可視コードの明暗パターンで配置された複数の物体のいずれかである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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