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公開番号
2025159373
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-21
出願番号
2024061851
出願日
2024-04-08
発明の名称
車両の車高自動調整装置
出願人
株式会社SUBARU
代理人
弁理士法人i-MIRAI
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60G
17/015 20060101AFI20251014BHJP(車両一般)
要約
【課題】ロードヒーティング装置の設置場所と非設置場所との境界の雪段差に対して、車体が当たり難くする。
【解決手段】車両の車高自動調整装置は、車両の車高調整装置と、車両のドライバ操作により路面からの車体の高さを制御可能な制御部と、を有する。制御部は、車両が積雪路面を走行している状態で、車両の進行方向の融雪路面または雪段差の有無を判断して、車両の走行モードを通常走行モードから悪路走行モードへ自動的に切り替える。制御部は、自動的に悪路走行モードへ切り替えた後に、車体を路面から所定の高さ以上に上げ、ドライバ操作による車高の調整を禁止する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の路面からの車体の高さを調整するための車両の車高調整装置と、
前記車両のドライバ操作により、前記車高調整装置により路面からの前記車体の高さを制御可能な制御部と、
前記車両の位置を取得する位置取得装置と、
路面上の雪を解かすための融雪装置が設置されている設置場所または設置区間を含む融雪地域の情報を提供する地域情報提供装置と、
前記車両の進行方向の路面の積雪についての情報を提供する積雪情報提供装置と、
を有し、
前記制御部は、
前記車両が前記融雪地域において積雪路面を走行している状態で、前記積雪情報提供装置が取得する情報に基づいて、前記車両の進行方向の融雪路面の有無、または融雪路面と積雪路面とによる雪段差の有無を判断し、
前記車両の進行方向に前記融雪路面または前記雪段差がある場合に、前記車両の走行モードを通常走行モードから悪路走行モードへ自動的に切り替え、
自動的に前記悪路走行モードへ切り替えた後においては、前記車両の前記積雪路面の走行中に、前記車高調整装置により前記車体を路面から所定の高さ以上に上げ、
自動的に前記悪路走行モードへ切り替えた後の走行中では、ドライバ操作による車高の調整を禁止する、
車両の車高自動調整装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記制御部は、
前記通常走行モードにおいて、前記車両のブレーキLSDの性能を、前記車両が舗装路を走行する際の前記車両の左右いずれかの駆動輪の空転を抑制する第一空転抑制ブレーキモードに設定し、
前記悪路走行モードにおいて、前記ブレーキLSDの性能を、前記第一空転抑制ブレーキモードと比べて、前記車両の左右両駆動輪についての空転抑制を強化している第二空転抑制ブレーキモードに設定し、
自動的に前記悪路走行モードへ切り替えた後の走行中の前記車両の車速が、悪路走行中の速度範囲より高い第一速度閾値以上になると、前記車高調整装置により路面からの前記車体の高さを戻すことなく、前記ブレーキLSDの性能を、前記第二空転抑制ブレーキモードから前記第一空転抑制ブレーキモードへ変更し、
自動的に前記悪路走行モードへ切り替えた後の走行中の前記車両の車速が、前記第一速度閾値より低い第二速度閾値以下になると、前記ブレーキLSDの性能を、前記第一空転抑制ブレーキモードから前記第二空転抑制ブレーキモードへ変更する、
請求項1記載の、車両の車高自動調整装置。
【請求項3】
前記制御部は、
自動的に前記悪路走行モードへ切り替えた後の走行中の前記車両の車速が、悪路走行中の速度範囲より高い前記第一速度閾値以上の場合においては、ドライバ操作による路面からの前記車体の高さ調整を受け付ける、
請求項2記載の、車両の車高自動調整装置。
【請求項4】
前記制御部は、
自動的に前記悪路走行モードへ切り替えた後の走行中のドライバ操作により、前記車両の走行モードが、自動的に切り替えられた前記悪路走行モードから前記通常走行モードへ切り替えられると、
前記ブレーキLSDの性能を、前記第二空転抑制ブレーキモードから前記第一空転抑制ブレーキモードへ変更し、
前記車高調整装置により路面からの前記車体の高さを下げる、
請求項3記載の、車両の車高自動調整装置。
【請求項5】
前記制御部は、
自動的に前記悪路走行モードへ切り替えた後の走行中に、前記積雪情報提供装置の情報に基づいて、前記車両が雪のある道路から脱出しているか否かを判断し、
雪のある道路から脱出していると判断する場合には、
前記車両の走行モードを、自動的に切り替えた前記悪路走行モードから前記通常走行モードへ戻し、
前記ブレーキLSDの性能を、前記第二空転抑制ブレーキモードから前記第一空転抑制ブレーキモードへ変更し、
前記車高調整装置により路面からの前記車体の高さを下げる、
請求項4記載の、車両の車高自動調整装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の車高自動調整装置に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車といった車両は、道路を走行する。
特許文献1、2は、車両の車高調整機能を開示する。
このような技術を用いることにより、車両は、路面からの車体の高さを調整することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平04-365612号公報
特開平07-009830号公報
特開2000-159086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車高調整機能を有する車両では、特許文献1、2のように自動的に調整するだけでなく、車両のドライバ操作により、路面からの車体の高さを調整できるようにすることが一般的である。
その結果、車両の車高自動調整装置が自動的に路面からの車体の高さをたとえば高く調整したとしても、その後のドライバが車高を操作により、車体の高さが不足してしまう可能性がある。
【0005】
たとえば、道路には、特許文献3にあるように、ロードヒーティング装置の設置場所を走行することがある。ロードヒーティング装置は、装置内の電熱線や温水により、路面に積もっている雪を解かす。ロードヒーティング装置が設置されている設置場所や設置区間では、雪が解けて路面が露出する。車両は、露出している路面をすべることなく安全に走行することができる。
しかしながら、すべての道路について、ロードヒーティング装置を設置することは現実的ではない。一般的には、ロードヒーティング装置は、たとえば、駐車場、主要な交差点や幹線道路、傾斜している路面などにおいて、限定的に設置されている。
したがって、このような路面上の雪を解かすためのロードヒーティング装置が設置されている地域を走行する車両は、ロードヒーティング装置の設置区間と、ロードヒーティング装置の非設置区間とを走行することになる。車両は、たとえば駐車場から、ロードヒーティング装置が設置されている歩道を通じて車道へ出ようとする場合、車道に高く積もっている雪の段差に、車体が当たってしまう可能性がある。
特に、ロードヒーティング装置により溶けた雪解け水は、積雪にしみ込んだ状態で夜間の冷気などにより氷化し、雪段差の表面を硬く滑りやすいものにしてしまう。車両の駆動輪は、設置区間と非設置区間の境界の雪段差の上で滑って、雪段差を通過し難い。たとえば20センチメートル程度の高さの高い雪段差は、車両にとって乗り超えることが難しいものである。
この場合に、特許文献1、2のように、車両についての、路面からの車体の高さを上げておけば、車両の車体は、ロードヒーティング装置の設置場所と非設置場所との境界において雪段差と当たり難くなる。
しかしながら、車両の車高調整装置がその自動調整により路面からの車体の高さを高く調整した後に、ドライバが車体の高さを手動で調整してしまうと、路面からの車体の高さが不足して車体が雪段差と当たってしまう可能性が高くなる。
【0006】
このように車両では、ロードヒーティング装置の設置場所と非設置場所との境界の雪段差に対して、車体が当たり難くすることが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施の一形態に係る車両の車高自動調整装置は、車両の路面からの車体の高さを調整するための車両の車高調整装置と、前記車両のドライバ操作により、前記車高調整装置により路面からの前記車体の高さを制御可能な制御部と、前記車両の位置を取得する位置取得装置と、路面上の雪を解かすための融雪装置が設置されている設置場所または設置区間を含む融雪地域の情報を提供する地域情報提供装置と、前記車両の進行方向の路面の積雪についての情報を提供する積雪情報提供装置と、を有し、前記制御部は、前記車両が前記融雪地域において積雪路面を走行している状態で、前記積雪情報提供装置が取得する情報に基づいて、前記車両の進行方向の融雪路面の有無、または融雪路面と積雪路面とによる雪段差の有無を判断し、前記車両の進行方向に前記融雪路面または前記雪段差がある場合に、前記車両の走行モードを通常走行モードから悪路走行モードへ自動的に切り替え、自動的に前記悪路走行モードへ切り替えた後においては、前記車両の前記積雪路面の走行中に、前記車高調整装置により前記車体を路面から所定の高さ以上に上げ、自動的に前記悪路走行モードへ切り替えた後の走行中では、ドライバ操作による車高の調整を禁止する、ものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明において、車両の車高自動調整装置の制御部は、車両が、路面上の雪を解かすための融雪装置が設置されている設置場所または設置区間を含む融雪地域において、積雪路面を走行している状態で、車両の進行方向の融雪路面の有無、または融雪路面と積雪路面とによる雪段差の有無を判断する。
そして、進行方向に融雪路面がある場合、または進行方向に雪段差がある場合、制御部は、路面からの車体の高さを自動的に上げるための制御を実行する。この際、制御部は、単に路面からの車体の高さを上げるのではなく、車両の走行モードを、通常走行モードから悪路走行モードへ自動的に切り替える。そして、自動的に悪路走行モードへ切り替えた後において、制御部は、車両の積雪路面の走行中に、車高調整装置により車体を路面から所定の高さ以上に上げる。
しかも、制御部は、自動的に切り替えた悪路走行モードでは、ドライバ操作による車高の調整を禁止する。
これにより、本発明の車両の車高調整装置は、車両が融雪装置の設置場所または設置区間を含む融雪地域を走行していて、車体を路面から所定の高さ以上に上げる制御を自動的に実行した後においては、ドライバ操作により高さが再調整されることなく自動切り替え時高さを維持することができる。高さの自動調整後の車両は、融雪装置の設置場所と非設置場所との境界の雪段差に対して車体を当たることなく、高い雪段差を乗り超えて通過するように走行することが期待できる。
車両は、車両の車高調整装置が自動的に調整をした路面からの高さを保持して走行するため、融雪装置の設置場所または設置区間があることに起因して路面に形成される雪段差を含む融雪地域を走行しても、雪段差に対して当たり難い高さを維持して走行することができる。
しかも、車体についての路面からの高さが自動的に高く調整されて且つ維持されるため、ドライバは、融雪路面と積雪路面とが繰り返される度に、または雪段差が繰り返される度に、車体の高さを自らの操作により調整する必要がない。ドライバは、車体についての路面からの高さを調整するための操作に追われることなく運転に集中して、融雪路面と積雪路面とが繰り返される融雪地域、または雪段差が繰り返しに発生する融雪地域を走行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係る自動車が、駐車場から積雪のある車道へ走行する状態の説明図である。
図2は、図1の自動車の車高自動調整装置として機能する制御系の主たる構成の説明図である。
図3は、図2の制御部が繰り返し実行する手動車高調整制御のフローチャートである。
図4は、図2の制御部が繰り返し実行する車高調整を含む自動悪路走行モードの開始制御のフローチャートである。
図5は、図2の制御部が繰り返し実行する自動悪路走行モード制御のフローチャートである。
図6は、図2の制御部が繰り返し実行する自動悪路走行モードの解除制御のフローチャートである。
図7は、図1の自動車の走行例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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