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公開番号2024156356
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023070751
出願日2023-04-24
発明の名称衣類乾燥機
出願人青島海爾洗衣机有限公司,QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.,アクア株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D06F 58/02 20060101AFI20241029BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】熱交換器の段数を低減しても、乾燥機能の低下を抑制することができる衣類乾燥機を提供する。
【解決手段】衣類乾燥機1は、筐体2と、外槽3と、内槽4と、乾燥機構30とを備え、乾燥機構30は、通風路31と、通風路31において空気流を発生させる送風機32と、通風路31を流れる空気を冷却することによって除湿を行う冷却器40と、通風路31を流れる空気の加熱を行う加熱器50とを有する。冷却器40および加熱器50の各々は、冷媒を用いた熱交換器を有し、熱交換器は、延伸と折り返しとを繰り返すミアンダ形状に配置されており、冷媒が流れる冷媒管と、ミアンダ形状における隣り合う冷媒管の間に跨って配置された複数の伝熱フィンとを有し、冷却器40の熱交換器の冷媒管のミアンダ形状の延伸方向と、加熱器50の熱交換器の冷媒管のミアンダ形状の延伸方向とは、同一である。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
筐体と、
前記筐体の内部に配置されており、排気口と給気口とを有する外槽と、
前記外槽の内部に回転可能に配置されており、衣類が収容される内槽と、
前記排気口から空気を取り込み、取り込んだ空気の除湿および加熱を行い、除湿および加熱を行った空気を前記給気口に供給する乾燥機構と、
を備え、
前記乾燥機構は、
前記排気口に接続された上流端と、前記給気口に接続された下流端とを有する通風路と、
前記通風路に配置されており、前記通風路において上流から下流に向けて流れる空気流を発生させる送風機と、
前記通風路に配置されており、前記通風路を流れる空気を冷却することによって除湿を行う冷却器と、
前記通風路において前記冷却器の下流側に配置されており、前記通風路を流れる空気の加熱を行う加熱器と、
を有し、
前記冷却器および前記加熱器の各々は、冷媒を用いた熱交換器を有し、
前記熱交換器の各々は、
前記空気流の方向に交差する前記通風路の断面において、延伸と折り返しとを繰り返すミアンダ形状に配置されており、前記冷媒が流れる冷媒管と、
前記空気流の方向に沿った面を有する平板形状であり、ミアンダ形状における隣り合う前記冷媒管の間に跨って配置された複数の伝熱フィンと、
を有し、
前記冷却器の前記熱交換器の前記冷媒管のミアンダ形状の延伸方向と、前記加熱器の前記熱交換器の前記冷媒管のミアンダ形状の延伸方向とは、同一である、
衣類乾燥機。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記冷却器の前記熱交換器の前記冷媒管のミアンダ形状の延伸方向、および、前記加熱器の前記熱交換器の前記冷媒管のミアンダ形状の延伸方向は、鉛直方向である、請求項1に記載の衣類乾燥機。
【請求項3】
前記冷却器および前記加熱器の各々は、前記熱交換器の水平方向の一方側に配置された一対のヘッド部をさらに備え、
前記一対のヘッド部の一方の配置位置は、前記一対のヘッド部の他方の配置位置よりも低く、
前記熱交換器の前記冷媒管は、
前記一対のヘッド部の一方に接続された一方端と、
前記一対のヘッド部の他方に接続された他方端と、
前記一方端から、鉛直方向に延伸と折り返しとを繰り返して、水平方向に延在するミアンダ部分と、
前記ミアンダ部分から、前記ミアンダ部分の上方において、水平方向に前記他方端まで延在する直線部分と、
を有し、
前記加熱器の前記一対のヘッド部の他方の配置位置は、前記冷却器の前記一対のヘッド部の他方の配置位置よりも低く、
前記加熱器の前記熱交換器の前記冷媒管の前記直線部分の前記他方端側の端部は、前記一対のヘッド部の他方に向けて斜め下方に傾斜している、
請求項2に記載の衣類乾燥機。
【請求項4】
前記冷媒管の各々は、
前記空気流の方向に沿った面を有する扁平形状であり、
内部に、前記冷媒が流れる複数の冷媒流路が配列されたマイクロチャネル構造である、
請求項1~3のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
【請求項5】
前記通風路において、前記冷却器の配置領域と前記加熱器の配置領域との間には、排水領域が配置されており、
前記通風路の内底面であって、前記排水領域と前記冷却器の配置領域との間には、これらの領域を仕切る冷却器側仕切リブが配置されており、
前記通風路の内底面であって、前記排水領域と前記加熱器の配置領域との間には、これらの領域を仕切る加熱器側仕切リブが配置されており、
前記冷却器側仕切リブには、前記冷却器の配置領域から前記排水領域への排水のための冷却器側開口が形成されており、
前記加熱器側仕切リブには、前記加熱器の配置領域から前記排水領域への排水のための加熱器側開口が形成されており、
前記通風路の前記排水領域の内底面には、前記冷却器側開口から前記加熱器側開口への空気流を遮る遮断リブが配置されている、
請求項1~3のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、衣類乾燥機に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、乾燥機能に加え、洗濯機能を有する洗濯乾燥機が開示されている。この洗濯乾燥機は、筐体と、筐体の内部に配置された外槽と、外槽の内部に回転可能に配置された内槽と、外槽の排気口から空気を取り込み、取り込んだ空気の除湿および加熱を行い、除湿および加熱を行った空気を外槽の給気口に供給する乾燥機構とを備える。乾燥機構は、外槽の排気口に接続された上流端と、外槽の給気口に接続された下流端とを有する通風路と、通風路において上流から下流に向けて流れる空気流を発生させる送風機と、通風路を流れる空気を冷却することによって除湿を行う冷却器と、通風路を流れる空気の加熱を行う加熱器とを有する。
【0003】
冷却器は、冷媒を用いた3つの熱交換器を有し、加熱器は、冷媒を用いた4つの熱交換器を有する。熱交換器の各々は、空気流の方向に交差する通風路の断面においてミアンダ形状に配置されており、冷媒が流れる冷媒管と、空気流の方向に沿った面を有する平板形状であり、ミアンダ形状における隣り合う冷媒管の間に跨って配置された複数の伝熱フィンとを有する。冷却器の熱交換器の冷媒管のミアンダ形状の延伸方向は鉛直方向であり、加熱器の熱交換器の冷媒管のミアンダ形状の延伸方向は水平方向である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-182591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
洗濯乾燥機のサイズ(容量)は大小様々であるが(例えば12kg~6kg)、例えサイズが小さくなっても、乾燥機能(例えば乾燥時間)は同等であることが求められる。洗濯乾燥機のサイズが大きい場合、熱交換器のために比較的に大きい実装空間を得ることができ、熱交換器を多段にして乾燥機能を高めることが可能である。一方、洗濯乾燥機のサイズが小さい場合、熱交換器のための実装空間が制限され、熱交換器の段数を低減する必要があり、乾燥機能が低下してしまう。
【0006】
本開示は、熱交換器の段数を低減しても、乾燥機能の低下を抑制することができる衣類乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本開示に係る衣類乾燥機は、筐体と、前記筐体の内部に配置されており、排気口と給気口とを有する外槽と、前記外槽の内部に回転可能に配置されており、衣類が収容される内槽と、前記排気口から空気を取り込み、取り込んだ空気の除湿および加熱を行い、除湿および加熱を行った空気を前記給気口に供給する乾燥機構とを備える。前記乾燥機構は、前記排気口に接続された上流端と、前記給気口に接続された下流端とを有する通風路と、前記通風路に配置されており、前記通風路において上流から下流に向けて流れる空気流を発生させる送風機と、前記通風路に配置されており、前記通風路を流れる空気を冷却することによって除湿を行う冷却器と、前記通風路において前記冷却器の下流側に配置されており、前記通風路を流れる空気の加熱を行う加熱器とを有する。前記冷却器および前記加熱器の各々は、冷媒を用いた熱交換器を有し、前記熱交換器の各々は、前記空気流の方向に交差する前記通風路の断面において、延伸と折り返しとを繰り返すミアンダ形状に配置されており、前記冷媒が流れる冷媒管と、前記空気流の方向に沿った面を有する平板形状であり、ミアンダ形状における隣り合う前記冷媒管の間に跨って配置された複数の伝熱フィンとを有し、前記冷却器の前記熱交換器の前記冷媒管のミアンダ形状の延伸方向と、前記加熱器の前記熱交換器の前記冷媒管のミアンダ形状の延伸方向とは、同一である。
【0008】
本開示に係る衣類乾燥機によれば、冷却器の熱交換器の冷媒管のミアンダ形状の延伸方向と、加熱器の熱交換器の冷媒管のミアンダ形状の延伸方向とが同一であるので、特許文献1に開示のように、冷却器の熱交換器の冷媒管のミアンダ形状の延伸方向と、加熱器の熱交換器の冷媒管のミアンダ形状の延伸方向とが交差する形態と比較して、冷媒管による空気抵抗を低減することができる。そのため、空気流の速度を高めることができ、その結果、熱交換器の段数を低減しても、乾燥機能(例えば乾燥時間)の低下を抑制することができる。
【0009】
(2)(1)に記載の衣類乾燥機において、前記冷却器の前記熱交換器の前記冷媒管のミアンダ形状の延伸方向、および、前記加熱器の前記熱交換器の前記冷媒管のミアンダ形状の延伸方向は、鉛直方向であってもよい。
【0010】
ここで、ドラム式の円筒形状の外槽を備える筐体の角部における三角形状の実装空間への実装性(実装効率)、および、コンプレッサに対する冷媒配管の実装性(実装効率)等を考慮すると、熱交換器の冷媒管のミアンダ形状の延伸方向は鉛直方向の方が好ましい。しかし、下から上へ冷媒を流す箇所が多いと、冷媒の循環性が低下する可能性がある。特許文献1では、熱交換器の段数が3+4段と多いことから、加熱器の熱交換器の冷媒管のミアンダ形状の延伸方向を水平方向とした。この点に関し、上述したように、本開示に係る衣類乾燥機によれば、熱交換器の段数を低減できるので、全ての熱交換器の冷媒管のミアンダ形状の延伸方向を鉛直方向とすることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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