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公開番号2025018194
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121703
出願日2023-07-26
発明の名称UHPFRCによる鋼床版上面増厚補強構造及び鋼床版上面増厚補強工法
出願人株式会社大林組,大林道路株式会社
代理人個人
主分類E01D 19/12 20060101AFI20250130BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】UHPFRCと鋼床版との界面に安定して接着剤を定着させることが可能な、UHPFRCによる鋼床版上面増厚補強構造及び鋼床版上面増厚補強工法を提供する。
【解決手段】鋼床版11の上面に接着剤を塗布する接着剤塗布ステップと、前記鋼床版11に塗布された接着剤に該接着剤の流動を抑制可能な粒状流動化防止材121を投入する粒状流動化防止材投入ステップと、前記粒状流動化防止材投入ステップの後に前記接着剤の上部にUHPFRC13を打設するUHPFRC打設ステップと、を少なくとも有することを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
鋼床版の上面に接着剤を塗布する接着剤塗布ステップと、
前記鋼床版に塗布された接着剤に該接着剤の流動を抑制可能な粒状流動化防止材を投入する粒状流動化防止材投入ステップと、
前記粒状流動化防止材投入ステップの後に前記接着剤の上部にUHPFRCを打設するUHPFRC打設ステップと、を少なくとも有する
ことを特徴とするUHPFRCによる鋼床版上面増厚補強工法。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
接着剤に該接着剤の流動を抑制可能な粒状流動化防止材をプレミックスする粒状流動化防止材プレミックスステップと、
前記粒状流動化防止材がプレミックスされた流動化防止接着剤を鋼床版の上面に塗布するプレミックス接着剤塗布ステップと、
前記プレミックス接着剤塗布ステップの後に前記粒状流動化防止材がプレミックスされた前記流動化防止接着剤の上部にUHPFRCを打設するUHPFRC打設ステップと、を少なくとも有する
ことを特徴とするUHPFRCによる鋼床版上面増厚補強工法。
【請求項3】
前記粒状流動化防止材は、前記接着剤よりも高比重で硬質の複数の粒状物から成る
請求項1又は2に記載のUHPFRCによる鋼床版上面増厚補強工法。
【請求項4】
鋼床版の上面に形成される流動化防止接着剤層と、
前記流動化防止接着剤層の上部に形成されるUHPFRC層と、を少なくとも有し、
前記流動化防止接着剤層は、接着剤の流動を抑制可能な粒状流動化防止材を含有する
ことを特徴とするUHPFRCによる鋼床版上面増厚補強構造。
【請求項5】
前記粒状流動化防止材は、前記接着剤よりも高比重で硬質の複数の粒状物から成る
請求項4に記載のUHPFRCによる鋼床版上面増厚補強構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、UHPFRCを鋼床版の上面に打設して部材断面を厚くする、UHPFRCによる鋼床版上面増厚補強構造及び鋼床版上面増厚補強工法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、鋼床版上面増厚工法では、鋼繊維補強コンクリート(以下、SFRC)の敷設が多く実施されてきた。そして、特許文献1では、SFRC層16とデッキプレート10との間に接着剤層15が介在し、接着剤としてエポキシ系接着剤が使用されることが開示されている。このような構成によれば、SFRCの剥離を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6499802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、鋼床版のUリブとデッキプレートの溶接部では、デッキプレートへ進展する疲労亀裂などが報告されている。そこで本願発明者は、この対策として、SFRCよりも弾性係数がより高い超高性能繊維補強セメント系複合材料(以下、UHPFRC)を用いることにより、デッキプレートの局部変形を効果的に抑制できると考えた。
【0005】
しかし、UHPFRCによる鋼床版の補強を実施する際には、鋼床版とセメント系材料の一体化のために接着剤が必要不可欠であるところ、室内試験の結果、図1の写真に示されるように、UHPFRCの持つ高い流動性と粘性によって接着剤が押し出されてしまい、UHPFRCと鋼板との界面に接着剤が残らず、必要な接着効果が得られないという問題が明らかとなった。
【0006】
そこで本願発明は、上記した問題点等に鑑み、UHPFRCと鋼床版との界面に安定して接着剤を定着させることが可能な、UHPFRCによる鋼床版上面増厚補強構造及び鋼床版上面増厚補強工法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)に係る発明は、鋼床版の上面に接着剤を塗布する接着剤塗布ステップと、前記鋼床版に塗布された接着剤に該接着剤の流動を抑制可能な粒状流動化防止材を投入する粒状流動化防止材投入ステップと、前記粒状流動化防止材投入ステップの後に前記接着剤の上部にUHPFRCを打設するUHPFRC打設ステップと、を少なくとも有することを特徴とするUHPFRCによる鋼床版上面増厚補強工法である。
【0008】
(2)に係る発明は、接着剤に該接着剤の流動を抑制可能な粒状流動化防止材をプレミックスする粒状流動化防止材プレミックスステップと、前記粒状流動化防止材がプレミックスされた流動化防止接着剤を鋼床版の上面に塗布するプレミックス接着剤塗布ステップと、前記プレミックス接着剤塗布ステップの後に前記粒状流動化防止材がプレミックスされた前記流動化防止接着剤の上部にUHPFRCを打設するUHPFRC打設ステップと、を少なくとも有することを特徴とするUHPFRCによる鋼床版上面増厚補強工法である。
【0009】
(3)に係る発明は、前記粒状流動化防止材は、前記接着剤よりも高比重で硬質の複数の粒状物から成る上記(1)又は(2)に記載のUHPFRCによる鋼床版上面増厚補強工法である。
【0010】
(4)に係る発明は、鋼床版の上面に形成される流動化防止接着剤層と、前記流動化防止接着剤層の上部に形成されるUHPFRC層と、を少なくとも有し、前記流動化防止接着剤層は、接着剤の流動を抑制可能な粒状流動化防止材を含有することを特徴とするUHPFRCによる鋼床版上面増厚補強構造である。
(【0011】以降は省略されています)

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