TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025075565
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186828
出願日2023-10-31
発明の名称植物賦活剤
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類A01N 37/36 20060101AFI20250508BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】成長促進効果を長期にわたって持続させることのできる、優れた徐放性を有する植物賦活剤を提供することを目的とする。
【解決手段】吸水性ポリマー、および、オキソ脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩と水酸化脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩とから選ばれる少なくとも1種の化合物を含み、前記オキソ脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩と水酸化脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩とから選ばれる少なくとも1種の化合物が前記吸水性ポリマーに保持されている植物賦活剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
吸水性ポリマー、および、オキソ脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩と水酸化脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩とから選ばれる少なくとも1種の化合物を含み、前記オキソ脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩と水酸化脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩とから選ばれる少なくとも1種の化合物が前記吸水性ポリマーに保持されている植物賦活剤。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1記載の植物賦活剤であって、前記オキソ脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩が、カルボキシル基を除く炭素骨格にカルボニル基を有する脂肪酸である。
【請求項3】
前記植物賦活剤が徐放性の植物賦活剤である請求項1または2記載の植物賦活剤。
【請求項4】
粒子状炭化物をさらに含む請求項1または2記載の植物賦活剤。
【請求項5】
前記オキソ脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩と水酸化脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩とから選ばれる少なくとも1種の化合物が前記粒子状炭化物に保持されている請求項4記載の植物賦活剤。
【請求項6】
前記植物賦活剤が徐放性の植物賦活剤である請求項5記載の植物賦活剤。
【請求項7】
請求項2記載の植物賦活剤であって、前記オキソ脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩が以下の式:
HOOC-(R
1
)-CH=CH-C(=O)-R
2
(I)
(式中、

1
:6個~12個の炭素原子を含む、直鎖または分岐の、飽和または不飽和の炭化水素基であり、

2
:炭素数2~8のアルキル基であって、1つまたはそれ以上の分岐および/または二重結合を含んでいてもよい)
の構造式を有するオキソ脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩である。
【請求項8】
請求項7記載の植物賦活剤であって、前記オキソ脂肪酸が、前記オキソ脂肪酸のR
1
の炭化水素基の炭素数が8~10であり、R
2
のアルキル基の炭素数が4~6であるオキソ脂肪酸である。
【請求項9】
請求項8記載の植物賦活剤であって、前記オキソ脂肪酸が、前記オキソ脂肪酸のR
1
が式(I)におけるカルボニル基のαおよびβ炭素の間の二重結合と共役二重結合を形成する二重結合を含むオキソ脂肪酸である。
【請求項10】
請求項9記載の植物賦活剤であって、前記オキソ脂肪酸が、前記オキソ脂肪酸のR
1
が、炭素数9の直鎖または分岐の炭化水素基であり、R
2
が、炭素数5のアルキル基であるオキソ脂肪酸である。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、植物賦活剤に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
土壌を効率的に施肥するうえでの必要な主要成分として窒素、カリウム、リン等を含む肥料が広く使用されているが、施肥された肥料は、全て植物に吸収および利用されず、雨や潅水により土中に溶出して環境に放出される。したがって、肥料を施肥した後に一定期間を経ると、再度肥料を散布しなければ肥料の効果を持続させることはできない。これは周知の過剰施肥の問題を引き起こす。また、一度に多量の肥料を散布すると逆に農作物に害が発生してしまうため、所望の成長度を実現するため肥料の散布回数を調整しなければならないという問題がある。
【0003】
そこで、活性成分を担持することのできる基材を用いることにより、肥料活性成分の農薬製剤中から土壌中および水中への放出速度が制御され活性成分を徐々に溶出させることのできる肥料製剤技術の開発が行われてきた。
【0004】
特許文献1には、水吸収倍率が自重の10倍以上の多孔性ポリマーに肥料を含有させることで、雨に強く持続性のある肥料担持素材が得られることが開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、オキソ脂肪酸または水酸化脂肪酸が活性炭などの多孔質体に保持されている植物賦活剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭63-265963号公報
特開2021-102597号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、本発明者らが鋭意研究した結果、肥料成分を担持するための基材として、実際に吸水性ポリマーを使用すると、肥料成分であるカリウム、リン、アンモニウムなどの無機イオンが潅水により土壌中に短期間で溶出してしまい、効力の持続性が低く、肥料としての効果が不十分であることを見出した。また、担持体として活性炭を使用した場合、炭化物の粒子が空気中に舞い易く、その結果、ユーザーの作業服を黒く汚したり、適切な施肥ができないという問題が見られた。
【0008】
本発明は、上記問題に鑑み、吸水性のポリマーを使用した場合でも、製剤から有効成分が溶出しにくく、有効成分の効果の持続性がある優れた病害抵抗性および生長促進効果を有する植物賦活剤成分を開発することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、吸水性ポリマー、および、「オキソ脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩」と「水酸化脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩」とから選ばれる少なくとも1種の化合物を含み、前記オキソ脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩と水酸化脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩とから選ばれる少なくとも1種の化合物が前記吸水性ポリマーに保持されている植物賦活剤に関する。
【0010】
前記オキソ脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩が、カルボキシル基を除く炭素骨格にカルボニル基を有する脂肪酸であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

イビデン株式会社
プリント配線板
6日前
イビデン株式会社
プリント配線板
26日前
イビデン株式会社
プリント配線板
1か月前
イビデン株式会社
配線基板の製造方法
1か月前
イビデン株式会社
配線基板及びその製造方法
10日前
イビデン株式会社
プリント配線板の製造方法
1か月前
イビデン株式会社
プリント配線板の製造方法
2か月前
イビデン株式会社
高純度炭化ケイ素粉末の製造方法
27日前
イビデン株式会社
配線基板及び配線基板の製造方法
1か月前
イビデン株式会社
レーザ加工装置およびレーザ加工方法
1か月前
イビデン株式会社
配線基板用の無人搬送車および無人搬送方法
3日前
イビデン株式会社
部品内蔵配線板及び部品内蔵配線板の製造方法
2日前
個人
釣り用ルアー
25日前
個人
釣り用ルアー
25日前
個人
播種機
1か月前
個人
尿処理材
1か月前
個人
プランターセット
2日前
個人
獣捕獲罠装置
5日前
個人
生命力近親交配方法
2日前
株式会社シマノ
釣竿
9日前
株式会社アテックス
草刈機
10日前
井関農機株式会社
作業車両
26日前
個人
ペット用オムツカバー
9日前
株式会社シマノ
釣り具
1か月前
個人
室内栽培システム
1か月前
有限会社マイク
囲い罠
1か月前
井関農機株式会社
圃場作業機
27日前
井関農機株式会社
コンバイン
1か月前
井関農機株式会社
移植機
1か月前
井関農機株式会社
圃場管理装置
1か月前
井関農機株式会社
圃場管理装置
1か月前
井関農機株式会社
歩行型管理機
25日前
個人
植物栽培装置
11日前
井関農機株式会社
圃場管理装置
1か月前
井関農機株式会社
圃場管理装置
1か月前
井関農機株式会社
圃場管理装置
1か月前
続きを見る