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公開番号
2025095788
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023212079
出願日
2023-12-15
発明の名称
組換えタンパク質及び抗癌治療薬
出願人
富士化学株式会社
,
国立大学法人 東京大学
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
C07K
14/42 20060101AFI20250619BHJP(有機化学)
要約
【課題】癌治療に用いることができる組換えタンパク質及び抗癌治療薬を提供すること。
【解決手段】組換えタンパク質は、レクチン部位と、細胞障害活性部位と、を備える。前記細胞障害活性部位は、例えば、以下の(a)又は(b)である。(a)ゴーヤレクチンに含まれるRIP部位のアミノ酸配列において、111番目のフェニルアラニンをチロシンに置換し、163番目のリシンをアルギニンに置換したアミノ酸配列からなるタンパク質。(b)前記(a)において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ細胞障害活性を有するタンパク質。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
レクチン部位と、細胞障害活性部位と、を備える組換えタンパク質。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の組換えタンパク質であって、
前記細胞障害活性部位は、以下の(a)又は(b)である組換えタンパク質。
(a)ゴーヤレクチンに含まれるRIP部位のアミノ酸配列において、111番目のフェニルアラニンをチロシンに置換し、163番目のリシンをアルギニンに置換したアミノ酸配列からなるタンパク質
(b)前記(a)において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ細胞障害活性を有するタンパク質
【請求項3】
請求項1又は2に記載の組換えタンパク質を含む抗癌治療薬。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は組換えタンパク質及び抗癌治療薬に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ゴーヤレクチンは、レクチン部位と、RIP(Ribosome inactivating protein)部位とを備える。レクチン部位と、RIP部位とは、ジスルフィド結合により連結されている。レクチン部位は、H抗原結合特性を有し、特定の細胞に結合する。特許文献1に記載されているように、ゴーヤレクチンは様々な用途に用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3849945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
癌細胞に特有の糖鎖を認識し、癌細胞に結合するレクチン部位と、癌細胞に対する細胞障害活性を有する細胞障害活性部位とを備えるタンパク質は、癌治療に用いることができる。しかしながら、ゴーヤレクチンが備えるRIP部位は細胞障害活性を有さないので、ゴーヤレクチンは、そのままでは、癌治療に用いることができない。
【0005】
本開示の1つの局面では、癌治療に用いることができる組換えタンパク質及び抗癌治療薬を提供することが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの局面は、レクチン部位と、細胞障害活性部位と、を備える組換えタンパク質である。本開示の1つの局面である組換えタンパク質は、癌治療に用いることができる。
【0007】
本開示の別の局面は、レクチン部位と、細胞障害活性部位と、を備える組換えタンパク質を含む抗癌治療薬である。本開示の別の局面である抗癌治療薬は、癌治療に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1Aは、ワイルドタイプのゴーヤレクチンの構成を表す説明図である。図1Bは、組換えゴーヤレクチンG72Yの構成を表す説明図である。図1Cは、組換えゴーヤレクチンF111Yの構成を表す説明図である。図1Dは、組換えゴーヤレクチンK163Rの構成を表す説明図である。図1Eは、組換えゴーヤレクチンG72Y/F111Yの構成を表す説明図である。図1Fは、組換えゴーヤレクチンG72Y/K163Rの構成を表す説明図である。図1Gは、組換えゴーヤレクチンF111Y/K163Rの構成を表す説明図である。図1Hは、組換えゴーヤレクチンG72Y/F111Y/K163Rの構成を表す説明図である。
図2Aは、ワイルドタイプのゴーヤレクチンについての銀染色の結果を示す写真である。図2Bは、ワイルドタイプのゴーヤレクチンについてのウエスタンブロッティングの結果を示す写真である。
図3Aは、各組換えゴーヤレクチン及びワイルドタイプのゴーヤレクチンについての銀染色の結果を示す写真である。図3Bは、各組換えゴーヤレクチン及びワイルドタイプのゴーヤレクチンについてのウエスタンブロッティングの結果を示す写真である。
各組換えゴーヤレクチン及びワイルドタイプのゴーヤレクチンについて、波長吸光度を測定した結果を表すグラフである。
配列番号1~8の塩基配列を表す説明図である。
配列番号9のアミノ酸配列を表す説明図である。
配列番号10のアミノ酸配列を表す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
1.組換えタンパク質の構成
本開示の組換えタンパク質は、レクチン部位と、細胞障害活性部位と、を備える。 レクチン部位と、細胞障害活性部位とは、例えば、ジスルフィド結合により連結されている。
【0010】
細胞障害活性部位は、例えば、以下の(a)又は(b)である。
(a)ゴーヤレクチンに含まれるRIP部位のアミノ酸配列において、111番目のフェニルアラニンをチロシンに置換し、163番目のリシンをアルギニンに置換したアミノ酸配列からなるタンパク質。
(【0011】以降は省略されています)
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