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公開番号2025096461
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2025064074,2024548218
出願日2025-04-09,2023-09-12
発明の名称半導体レーザ素子
出願人日亜化学工業株式会社
代理人
主分類H01S 5/343 20060101AFI20250619BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】キャリアの損失を低減可能な半導体レーザ素子を提供する。
【解決手段】それぞれが窒化物半導体からなるn側半導体層と、活性層と、p側半導体層と、を上方に向かってこの順に有する半導体レーザ素子であって、p側半導体層は、アンドープである第1部分と、p型不純物を含有する電子障壁層と、p型不純物を含有するp型半導体層を1以上有する第2部分と、を有し、第1部分は、InxGa1-xNからなり、上方に向かうにつれてIn組成比xが0以上1未満の範囲で減少している第1p側組成傾斜層と、第1p側組成傾斜層と電子障壁層との間に配置され、AlyGa1-yNからなり、上方に向かうにつれてAl組成比yが0を超えて1未満の範囲で増加している第2p側組成傾斜層と、第1p側組成傾斜層と第2p側組成傾斜層との間に配置され、AlzGa1-zNからなり、Al組成比zは0を超えてy未満である中間層と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
それぞれが窒化物半導体からなるn側半導体層と、活性層と、p側半導体層と、を上方に向かってこの順に有する半導体レーザ素子であって、
前記p側半導体層は、
1以上の半導体層を有し、アンドープである第1部分と、
前記第1部分よりもバンドギャップエネルギーが大きく、p型不純物を含有する電子障壁層と、
p型不純物を含有するp型半導体層を1以上有する第2部分と、を上方に向かってこの順に有し、
前記第1部分は、
In

Ga
1-x
Nからなり、上方に向かうにつれてIn組成比xが0以上1未満の範囲で減少している第1p側組成傾斜層と、
前記第1p側組成傾斜層と前記電子障壁層との間に配置され、Al

Ga
1-y
Nからなり、上方に向かうにつれてAl組成比yが0を超えて1未満の範囲で増加している第2p側組成傾斜層と、
前記第1p側組成傾斜層と前記第2p側組成傾斜層との間に配置され、Al

Ga
1-z
Nからなり、Al組成比zは0を超えてy未満である中間層と、を有する、半導体レーザ素子。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1p側組成傾斜層は、第1変化率で、上方に向かうにつれてバンドギャップエネルギーが大きくなるように組成が変化しており、
前記第2p側組成傾斜層は、第1変化率よりも小さい第2変化率で、上方に向かうにつれてバンドギャップエネルギーが大きくなるように組成が変化している、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
【請求項3】
前記第2p側組成傾斜層の上端のAl組成比yは、0.1以下である、請求項1又は2に記載の半導体レーザ素子。
【請求項4】
前記第2p側組成傾斜層の厚さは、2nm以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
【請求項5】
前記中間層のAl組成比zは、0を超えて0.01以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
【請求項6】
前記第2p側組成傾斜層の下端のAl組成比yは、前記中間層のAl組成比zを超えて0.05以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
【請求項7】
前記中間層は第1中間層であり、
前記第1部分は、前記第2p側組成傾斜層と前記電子障壁層との間に配置され、前記第2p側組成傾斜層の上端と同じ又は前記第2p側組成傾斜層の上端と前記電子障壁層との間のバンドギャップエネルギーを有する第2中間層を有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
【請求項8】
前記第2p側組成傾斜層の厚さと前記第2中間層の厚さの和に対する前記第2p側組成傾斜層の厚さの比率は、0.5以下である、請求項7に記載の半導体レーザ素子。
【請求項9】
前記n側半導体層は、
前記活性層の下面に接して配置され、下方に向かうにつれてバンドギャップエネルギーが大きくなるように組成が変化しているn側組成傾斜層と、
前記n側組成傾斜層の下方に配置され、前記p側半導体層の前記第1部分を構成するいずれの層のバンドギャップエネルギーよりも大きなバンドギャップエネルギーを有し、n型不純物を含有する、n型半導体層と、
前記n側組成傾斜層と前記n型半導体層との間に配置されたn側中間部と、を有し、
前記n側組成傾斜層から前記n型半導体層までの距離は、前記第1p側組成傾斜層から前記電子障壁層までの距離よりも大きい、請求項1~8のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
【請求項10】
前記活性層は、
n側障壁層と、
p側障壁層と、
前記n側障壁層と前記p側障壁層との間に位置する第1井戸層及び第2井戸層を含む複数の井戸層と、
前記第1井戸層と前記第2井戸層との間に位置する中間障壁層と、を有し、
前記中間障壁層の厚さは、前記p側障壁層の厚さよりも小さい、請求項1~9のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体レーザ素子に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、活性層と電子障壁層との間に、アンドープのp側組成傾斜層とアンドープのp側中間層とを有する半導体レーザ素子が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-115539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示における半導体レーザ素子の一態様は、キャリアの損失を低減可能な半導体レーザ素子を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における半導体レーザ素子の一態様は、それぞれが窒化物半導体からなるn側半導体層と、活性層と、p側半導体層と、を上方に向かってこの順に有する半導体レーザ素子であって、前記p側半導体層は、1以上の半導体層を有し、アンドープである第1部分と、前記第1部分よりもバンドギャップエネルギーが大きく、p型不純物を含有する電子障壁層と、p型不純物を含有するp型半導体層を1以上有する第2部分と、を上方に向かってこの順に有し、前記第1部分は、In

Ga
1-x
Nからなり、上方に向かうにつれてIn組成比xが0以上1未満の範囲で減少している第1p側組成傾斜層と、前記第1p側組成傾斜層と前記電子障壁層との間に配置され、Al

Ga
1-y
Nからなり、上方に向かうにつれてAl組成比yが0を超えて1未満の範囲で増加している第2p側組成傾斜層と、前記第1p側組成傾斜層と前記第2p側組成傾斜層との間に配置され、Al

Ga
1-z
Nからなり、Al組成比zは0を超えてy未満である中間層と、を有する。
【発明の効果】
【0006】
キャリアの損失を低減可能な半導体レーザ素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態に係る半導体レーザ素子の模式的な断面図である。
図1の半導体レーザ素子のp側半導体層の層構造の例を模式的に示す図である。
図1の半導体レーザ素子のn側半導体層の層構造の例を模式的に示す図である。
活性層の層構造の別の例を模式的に示す図である。
図1の半導体レーザ素子の第1p側組成傾斜層及びその付近の一部拡大図である。
図1の半導体レーザ素子の第2p側組成傾斜層及びその付近の一部拡大図である。
実施例1と同様のp側半導体層を成長させたウエハーのSIMS分析結果である。
実施例1および比較例1の半導体レーザ素子のI-L特性を示すグラフである。
実施例2と実施例3と比較例2の半導体レーザ素子のI-L特性を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための方法を例示するものであって、本発明を以下の実施形態に特定するものではない。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。
【0009】
図1は、本実施形態に係る半導体レーザ素子100の模式的な断面図であり、半導体レーザ素子100の共振器方向と垂直な方向における断面を示す。図2は、半導体レーザ素子100のp側半導体層4の層構造の例を模式的に示す図である。図2において、各層のバンドギャップエネルギーの大小関係を模式的に示す。図2における一点鎖線は、リッジ4aの底面の位置を示す線である。リッジ4aの底面とは、リッジ4aの両側面の最下辺同士を繋ぐ面を指す。
【0010】
図1に示すように、半導体レーザ素子100は、それぞれが窒化物半導体からなるn側半導体層2と、活性層3と、p側半導体層4と、を上方に向かってこの順に有する。本明細書において、n側半導体層2からp側半導体層4に向かう方向を上または上方といい、その逆方向を下または下方という。このような上下方向は、半導体レーザ素子100を使用する際における重力の方向とは一致しなくてよい。
(【0011】以降は省略されています)

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