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公開番号2025100833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2025070662,2021029817
出願日2025-04-22,2021-02-26
発明の名称レンズユニット、カメラモジュール、撮像システムおよび移動体
出願人マクセル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 7/02 20210101AFI20250626BHJP(光学)
要約【課題】給電部を鏡筒外部に露出させることなくレンズユニットに対する組み込み(ヒータの位置決め設置)が容易なヒータを備えるレンズユニット、カメラモジュール、撮像システムおよび移動体を提供する。
【解決手段】本発明のレンズユニットは、第1のレンズ13を加熱するためのヒータ30を備える。ヒータ30は、給電によって発熱する加熱部32と、加熱部32に電力を供給する給電部34とを有し、加熱部32は電極を伴う突出部32aを有する。鏡筒12は、加熱部32の突出部32aを収容するための突出部収容部45を有し、給電部34は、その一端部の電極34aが、加熱部32の突出部32aに設けられる電極と電気的に接続できるように鏡筒12の突出部収容部45で露出される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数のレンズが当該レンズの光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、このレンズ群が収容される鏡筒と、発生した熱を前記レンズ群の最も物体側に位置されるレンズに伝えるためのヒータとを備えるレンズユニットであって、
前記ヒータは、
前記レンズ群の最も物体側に位置される第1のレンズとこの第1のレンズにその像側で隣接する第2のレンズとの間に介挿されるとともに、給電によって発熱する加熱部と、
前記加熱部に電力を供給するとともに、その少なくとも一部が前記鏡筒に埋設された状態で前記鏡筒の内側で延在する給電部と、
を有し、
前記加熱部は、その外周に沿う所定位置から外側に突出する突出部と、該突出部に設けられる電極とを有し、
前記鏡筒は、前記第1および第2のレンズ間に介挿される位置にある前記加熱部の前記突出部を収容するための突出部収容部を有し、
前記給電部は、その一端部の電極が、前記加熱部の前記突出部に設けられる前記電極と電気的に接続できるように前記鏡筒の前記突出部収容部で露出され、
前記突出部収容部は、前記鏡筒に対して前記突出部を周方向で位置決めするように前記鏡筒に形成される突起によって画定される、
ことを特徴とするレンズユニット。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記給電部の前記一端部の電極は、前記加熱部の前記突出部に設けられる前記電極と導電性接着剤を介して電気的に接続され、前記突起は、前記突出部収容部からの前記導電性接着剤の流出を規制することを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
【請求項3】
請求項1または2に記載のレンズユニットと、前記レンズユニットの前記レンズ群を通じて集光される光を電気信号に変換する撮像素子とを備えることを特徴とするカメラモジュール。
【請求項4】
請求項3に記載のカメラモジュールと、前記カメラモジュールを制御するとともに前記カメラモジュールの前記撮像素子から出力される電気信号を処理する制御部とを有する撮像装置と、
前記撮像装置により取得される画像信号を処理する処理装置と、
前記処理装置により処理されて出力される画像を表示する表示装置と、
を有することを特徴とする撮像システム。
【請求項5】
請求項4に記載の撮像システムを搭載し、前記表示装置により乗員への情報を出力することを特徴とする移動体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、特に自動車等の車両に搭載される車載カメラを構成するレンズユニット、カメラモジュール、撮像システムおよび撮像システムを搭載した移動体に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動車に車載カメラを搭載し、駐車をサポートしたり、画像認識により衝突防止を図ったりすることが行なわれており、さらにそれを自動運転に応用する試みもなされている。また、このような車載カメラのカメラモジュールは、一般に、複数のレンズが光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、このレンズ群を収容保持する鏡筒と、レンズ群の少なくとも一個所のレンズ間に配置される絞り部材とを有するレンズユニットを備える(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
前記構成のレンズユニット(カメラモジュール)は、車載カメラに限らず、様々な光学機器で使用され得るが、とりわけ、寒冷地で外部環境に晒される場合には、レンズ表面の凍結やレンズへの着雪が想定し得るため、一般に融雪機能等を備えるようになっている。具体的には、そのようなレンズユニットは、例えば、図11の(a)に概略的に示されるように、鏡筒120内に収容保持されたレンズ群L(図11の(a)には、簡略化のため、レンズ群Lのうちの物体側の2つのレンズのみが示される)のうち最も物体側に位置されて鏡筒120から露出される(外部環境に晒される)第1のレンズ101を暖めるべく、第1のレンズ101の像側に面する表面101aと第1のレンズ101に隣接する第2のレンズ102の物体側に面する表面102aとの間にヒータ130を介挿するようにしている。
【0004】
このように鏡筒120内に組み込まれるヒータ130は、発生した熱を効率良く第1のレンズ101の表面に伝えることができる最も有効な加熱手段として広く用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-231993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ヒータ130に対する給電は、電気的な配線を介して、一般的にはフレキシブルプリント回路基板(FPC)を介して行なわれる。そのため、ヒータ130は、例えば、図11の(b)に示されるように、レンズ101,102間に介挿される円環状のヒータ本体である加熱部130aと、加熱部130aから側方に延在するFPCから成る給電部130bとから構成され、給電部130bを通じた電力供給によって加熱部130aが発熱してレンズ101へ熱が伝えられるようになる。そして、給電部130bは、一般に、鏡筒120の側面に設けられた引き出し孔120aを通じて鏡筒外部へと導出されて電源側に電気的に接続されるようになっている。
【0007】
しかしながら、このように給電部130bを外部に導出して長く延在させる配置形態は、幾つかの問題を伴う。すなわち、外部に導出される給電部130bが邪魔となるだけでなく、外部に露出される給電部130bの耐防水性にも問題が残る。また、給電部130bを構成するFPCは、一般に、引張強度が弱いなど、耐環境的および機械強度的にも問題がある。さらに、レンズユニットの組み立て時には、加熱部130aを第2のレンズ102の物体側に面する表面102a上に載置して位置合わせしつつ給電部130bを鏡筒120の内側から引き出し孔120aに通して外部へと引き出す必要があり、その作業が煩雑である(ヒータ130の設置が面倒である)。
【0008】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、給電部を鏡筒外部に露出させることなくレンズユニットに対する組み込み(ヒータの位置決め設置)が容易なヒータを備えるレンズユニット、カメラモジュール、撮像システムおよび移動体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明は、複数のレンズが当該レンズの光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、このレンズ群が収容される鏡筒と、発生した熱を前記レンズ群の最も物体側に位置されるレンズに伝えるためのヒータとを備えるレンズユニットであって、
前記ヒータは、
前記レンズ群の最も物体側に位置される第1のレンズとこの第1のレンズにその像側で隣接する第2のレンズとの間に介挿されるとともに、給電によって発熱する加熱部と、
前記加熱部に電力を供給するとともに、その少なくとも一部が前記鏡筒に埋設された状態で前記鏡筒の内側で延在する給電部と、
を有し、
前記加熱部は、その外周に沿う所定位置から外側に突出する突出部と、該突出部に設けられる電極とを有し、
前記鏡筒は、前記第1および第2のレンズ間に介挿される位置にある前記加熱部の前記突出部を収容するための突出部収容部を有し、
前記給電部は、その一端部の電極が、前記加熱部の前記突出部に設けられる前記電極と電気的に接続できるように前記鏡筒の前記突出部収容部で露出される、
ことを特徴とする。
【0010】
このように、本発明によれば、加熱部の外周に電極を伴う突出部が設けられ、この突出部を加熱部のレンズ間介挿位置で収容する突出部収容部が鏡筒に設けられるとともに、突出部収容部において給電部の電極が加熱部の突出部の電極と電気的に接続できるように露出しているため、レンズユニットに対するヒータの組み込み(設置)時においては、加熱部側の電極が加熱部のどの部位にあるのかをわざわざ電極自体の目視により確認してこれらの電極を給電部側の電極に位置合わせする面倒な作業を行なわなくても、加熱部の突出部が鏡筒の突出部収容部内に収容されるように加熱部をレンズ間介挿位置に位置させるだけで、例えば、加熱部を第2のレンズの物体側の表面上に載置するだけで、容易に加熱部と給電部との電気的接続を図ることができ、したがって、レンズユニットに対するヒータの組み込み(設置)を極めて容易に行なうことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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