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公開番号2025102113
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219348
出願日2023-12-26
発明の名称浴室見守りシステム
出願人積水ホームテクノ株式会社,旭光電機株式会社
代理人弁理士法人湧泉特許事務所
主分類G08B 21/08 20060101AFI20250701BHJP(信号)
要約【課題】誤作動のおそれが小さく、かつ簡易な構成によって、入浴者が浴槽で溺れていないかどうかを検知可能な浴室見守りシステムを提供する。
【解決手段】浴室見守りシステム9の入出槽検知手段10,20によって、入浴者Aの入出槽を検知する。浴槽3の上部の浴室壁部4a,4bに配置された浴槽側検知手段10によって、投射した検知波L1の伝播障害を検知する。入出槽検知手段10,20により入槽が検知されたとき、出槽が検知されるまで、浴槽側検知手段20による検知情報に基づいて溺水の有無を溺水判定部31にて判定する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
浴室における入浴者を見守るシステムであって、
前記入浴者の入出槽を検知する入出槽検知手段と、
前記浴槽の上部の浴室壁部に配置され、投射した検知波の伝播障害を検知する浴槽側検知手段と、
前記入出槽検知手段により入槽が検知されたとき、出槽が検知されるまで、前記浴槽側検知手段による検知情報に基づいて溺水の有無を判定する溺水判定部と、
を備えたことを特徴とする浴室見守りシステム。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記溺水判定部は、前記入出槽検知手段による前記入槽の検知後、前記出槽の検知が無いまま、前記浴槽側検知手段による伝播障害が検知されなくなったときは、溺水と判定する請求項1に記載の浴室見守りシステム。
【請求項3】
前記溺水判定部は、前記入出槽検知手段による前記入槽の検知後、前記出槽の検知が無いまま、前記浴槽側検知手段による伝播障害が検知されない状態が一定の溺水判定時間継続したときは、溺水と判定する請求項1に記載の浴室見守りシステム。
【請求項4】
前記入槽の検知後、前記浴槽側検知手段が第1所定時間以上継続して伝播障害を検知したときは、発報を含む安否確認処理を行なう安否確認手段を更に備えた請求項1に記載の浴室見守りシステム。
【請求項5】
前記浴槽側検知手段が、前記浴槽の短手方向へ間隔を置いて配置された複数の投受波手段を含み、各投受波手段が、前記検知波を投射する投波部と、前記投波部と前記浴槽の長手方向に対向して前記検知波を受ける受波部とを有している請求項1に記載の浴室見守りシステム。
【請求項6】
前記入槽の判定後、前記浴槽側検知手段において前記複数の投受波手段の少なくとも一部において伝播障害が検知され、かつ前記複数の投受波手段の各々における伝播障害の検知の有無状態が第2所定時間以上継続したときは、発報を含む安否確認処理を行なう安否確認手段を更に備えた請求項5に記載の浴室見守りシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室において入浴者を見守るシステムに関し、特に入浴者の溺水の有無を監視する浴室見守りシステムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、住宅内での事故死のうち浴槽での溺死の割合が多い。介護現場では入浴中の被介護者を人が監視する場合が多いが、人による監視は時間的にも労力的にも限りがある。そこで、センサ等を用いて入浴中の被介護者を監視するシステムが鋭意検討されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、赤外線焦電センサからなる人感センサによって、浴室内における人の在否を検知し、補水制御に役立てるシステムが提案されている。
特許文献2では、複数個の赤外線焦電素子を含むアレイ型の赤外線センサによる浴室内の二次元温度分布データと可視光カメラによる二次元画像データとを組み合わせることによって、入浴者の位置、動作、人体の輪郭等を検出して、入浴者の異常の有無を判定するシステムが提案されている。
特許文献3では、心拍数センサ、赤外線焦電センサ、水位センサ等によって入浴者を監視して、入浴者が溺没していると判断したときは、呼びかけ音声を発報し、更に排水栓を開状態にして浴槽水を排出するシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-002643号公報
特開2015-218969号公報
特開2020-022678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
赤外線焦電センサからなる人感センサは、人体その他の温かい物体から発する赤外線に感応するものであるため、浴室温度の高温時に検知精度が下がるし、蒸気やシャワーの影響で誤検知を起こすおそれがある。また、二次元の温度分布データと画像データを組み合わせることは、データ処理が複雑化するうえに、入浴者に心理的なストレスを与えかねない。さらに、心拍数センサ、赤外線焦電センサ、水位センサ等の複数種のセンサを併用することは、システムが複雑化しコストアップを招く。
本発明は、かかる事情に鑑み、誤作動のおそれが小さく、かつ簡易な構成によって、入浴者が浴槽で溺れていないかどうかを検知可能な浴室見守りシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明は、浴室における入浴者を見守るシステムであって、
浴室における入浴者を見守るシステムであって、
前記入浴者の入出槽を検知する入出槽検知手段と、
前記浴槽の上部の浴室壁部に配置され、投射した検知波の伝播障害を検知する浴槽側検知手段と、
前記入出槽検知手段により入槽が検知されたとき、出槽が検知されるまで、前記浴槽側検知手段による検知情報に基づいて溺水の有無を判定する溺水判定部と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
浴槽側検知手段の検知波の伝播軸上に入浴者等が存在するとき、検知波の伝播障害が検知される。伝播軸上に入浴者等の遮蔽体が無いときは、検知波の伝播障害が検知されない。検知波の伝播障害の有無を検知するものであるため、検知手段として赤外線焦電センサを用いた場合と比べて湯気や温度等による影響が小さく、誤動作のおそれが小さい。
浴槽側検知手段を浴槽の上部の浴室壁部に配置することで、浴槽内で入浴者が平常の入浴中は浴槽側検知手段の検知波が入浴者によって伝播障害を受ける。一方、入浴者の溺水時には浴槽側検知手段の検知波の伝播障害がなくなる。したがって、当該浴室見守りシステムによれば、検知波の伝播障害検知手段を用いた簡易な構成によって、入浴者が浴槽で溺れていないかどうかを検知可能である。
検知波は、好ましくは光波(検知光)であり、より好ましくは赤外線である。浴槽側検知手段は、好ましくは赤外線を投射して遮断されるかを検知する赤外線遮断式センサを含む。
伝播障害の有無の検知は、検知光等の検知波の遮断の有無の検知のほか、検知波の減衰度合いを検知してその減衰度合いが所定以上か否か判断することを含んでいてもよい。
減衰は、光量低下、遮蔽、吸収、散乱、反射等を含む。
【0008】
好ましくは、前記溺水判定部は、前記入出槽検知手段による前記入槽の検知後、前記出槽の検知が無いまま、前記浴槽側検知手段による伝播障害が検知されなくなったときは、溺水と判定する。
これによって、入浴者の溺水を感知できる。
【0009】
好ましくは、前記溺水判定部は、前記入出槽検知手段による前記入槽の検知後、前記出槽の検知が無いまま、前記浴槽側検知手段による伝播障害が検知されない状態が一定の溺水判定時間継続したときは、溺水と判定する。
これによって、入浴者の溺水を感知できる。
前記溺水判定時間は、例えば3秒程度である。
【0010】
好ましくは、前記浴室見守りシステムは、前記入槽の検知後、前記浴槽側検知手段が第1所定時間以上継続して伝播障害を検知したときは、発報を含む安否確認処理を行なう安否確認手段を、更に備えている。
これによって、入浴者が浴槽に長時間入っている場合、安否確認を行なうことができる。
前記第1所定時間は、例えば10分間程度である。
(【0011】以降は省略されています)

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