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公開番号
2025107081
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-17
出願番号
2024000838
出願日
2024-01-05
発明の名称
電力変換装置及び三相変圧器
出願人
河村電器産業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02M
7/48 20070101AFI20250710BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】 PCSの出力電圧を210Vに変更する変圧器に、第3の巻線を設ける事無く105Vを出力する端子を設ける。
【解決手段】 外部から入力された直流電力を三相交流電力に変換するPCS2と、PCS2が出力する交流電力の電圧を変更する三相変圧器3とを備え、三相変圧器3はPCS2に接続される1次巻線31がスター結線され、2次巻線32がデルタ結線されて構成され、2次巻線32の一部巻線を使用して105Vの単相電力を取り出す105V出力部33を備えた。三相変圧器3は440V/210V変換を行い、高圧受電設備の降圧変圧器5の2次側と三相変圧器3の2次側とが接続され、降圧変圧器5はスター結線された2次巻線52の中性点Mが接地されており、三相変圧器の2次側3極のうちの任意の1極と、当該極に接続された2つの巻線のうちの一方の巻線の中点Qとの間から電圧を取り出して、105Vの電圧を得る。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
外部から入力された直流電力を三相交流電力に変換するパワーコンディショナと、当該パワーコンディショナが出力する交流電力の電圧を210Vに変更する三相変圧器とを備えた電力変換装置であって、
前記2次巻線の一部を単巻変圧器として使用して105Vを生成させ、この電圧を使用して105V出力部を備えたことを特徴とする電力変換装置。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
高圧受電設備の高圧を低圧に変換する降圧変圧器の2次側と、前記三相変圧器の210Vを出力する2次側とが接続されると共に、
前記降圧変圧器は、2次巻線がスター結線されて当該2次巻線の中性点が接地されて成り、
前記三相変圧器の2次側3極のうちの任意の1極と、当該1極に接続された2つの巻線のうちの1つの巻線の中点との間から電圧を取り出して、105Vの電圧を得ることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
【請求項3】
高圧受電設備の高圧を低圧に変換する降圧変圧器の2次側と、前記三相変圧器の210Vを出力する2次側とが接続されると共に、
前記降圧変圧器は、2次巻線がデルタ結線されて2次側3極のうちの1極が接地されて成り、
前記三相変圧器の2次側3極のうち、前記降圧変圧器において接地された極と同一の極と、当該極に接続された2つの巻線のうちの1つの巻線の中点との間から電圧を取り出して、105Vの電圧を得ることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記三相変圧器を収容する筐体の一面に、1次側端子及び2次側端子が配置され、更に105Vを出力するコンセント或いは端子も同一面に配置されて成ることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電力変換装置。
【請求項5】
1次巻線と2次巻線とを有して、特定の電圧を210V電圧に変換する三相変圧器であって、
前記2次巻線の3個の巻線のうちの1つを105Vを取り出す単巻変圧器として使用し、105V出力部を備えたことを特徴とする三相変圧器。
【請求項6】
前記1次巻線に接続するための1次側端子、前記2次巻線に接続するための2次側端子、及び前記105V出力部は、三相変圧器を収容する筐体の同一面に配置されて成ることを特徴とする請求項5記載の三相変圧器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、直流電力を交流電力に変換するPCSと、このPCSの出力電圧を変更する変圧器とを備えた電力変換装置、及び三相変圧器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
太陽電池により発電された電力は直流であるため、商用電力に連系させる場合はインバータを備えたパワーコンディショナ(PCS)を用いて交流電力に変換され、更に変圧器を使用して昇圧或いは降圧される。
そのため、PCSと変圧器は一体化されて設置されることが多く、両者を一体化した電力変換装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-58077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
PCSも変圧器も発熱を伴う機器であるため、これらを備えた電力変換装置はファン等の冷却装置が必要であるし、各種計測機器も設置される。そのため、これらの電源を確保するために、特許文献1ではPCSの440V出力を210Vに降圧する変圧器に、3次巻線を設けて105V電圧を生成させて対処した。この結果、変圧器に105Vを生成するために3次巻線を設けたため、変圧器が大型なものとなった。加えて3次巻線は特殊な巻き方となるため、コスト高なものとなった。
【0005】
この変圧器の大型化、コスト高を避けるために、電力変換装置では105Vを作らず、キュービクル等の高圧受電設備から105Vの供給を受ける構成が考えられる。高圧受電設備には、計器類を動作させるための105V電源が設けられているため、新たに105V電圧を生成する機器が必要ない。
しかしながら、PCSは太陽光発電設備等の分散電源の近くに配置されるため、必然的に電力変換装置もそのような場所に設置される。そのため、高圧受電設備から105Vの供給を受けるには、高圧受電設備と電力変換装置との間に電線の敷設工事が必要となり面倒であった。
【0006】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、PCSの出力電圧を210Vに変更する変圧器に、第3の巻線を設ける事無く105Vを出力する端子を設けた電力変換装置及び変圧器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する為に、本発明の第1の構成は、外部から入力された直流電力を三相交流電力に変換するパワーコンディショナと、当該パワーコンディショナが出力する交流電力の電圧を210Vに変更する三相変圧器とを備えた電力変換装置であって、三相変圧器は、パワーコンディショナに接続される1次巻線がスター結線されると共に、2次巻線がデルタ結線されて成り、2次巻線の一部を単巻変圧器として使用して105Vを生成させ、この電圧を使用して105V出力部を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、三相変圧器の2次巻線の一部を使用して105V電圧を生成するため、三相変圧器に105Vを取り出すための巻線を別途設ける必要が無い。よって、三相変圧器を大型化する事無く冷却ファンや計測機器の電源を確保することができる。
尚、ここで言う105Vは、電気事業法で言う101±6Vを便宜的に1つの数値で示すもので、95V或いは107Vを除外するものではない。
【0008】
本発明の別の態様は、上記構成において、高圧受電設備の高圧を低圧に変換する降圧変圧器の2次側と、三相変圧器の210Vを出力する2次側とが接続されると共に、降圧変圧器は、2次巻線がスター結線されて当該2次巻線の中性点が接地されて成り、三相変圧器の2次側3極のうちの任意の1極と、当該1極に接続された2つの巻線のうちの1つの巻線の中点との間から電圧を取り出して、105Vの電圧を得ることを特徴とする。
この構成によれば、三相変圧器が接続される高圧受電設備の降圧変圧器と整合を図ることができ、三相変圧器の2次巻線を利用して安定した105Vを引き出すことができる。
【0009】
本発明の別の態様は、上記構成において、高圧受電設備の高圧を低圧に変換する降圧変圧器の2次側と、三相変圧器の210Vを出力する2次側とが接続されると共に、降圧変圧器は、2次巻線がデルタ結線されて2次側3極のうちの1極が接地されて成り、三相変圧器の2次側3極のうち、降圧変圧器において接地された極と同一の極と、当該極に接続された2つの巻線のうちの1つの巻線の中点との間から電圧を取り出して、105Vの電圧を得ることを特徴とする。
この構成によれば、高圧受電設備において接地された極と同一の極を使用して105Vが取り出されるため、三相変圧器と降圧変圧器との整合を図ることができ、安定した状態の105Vを引き出すことができる。
【0010】
本発明の別の態様は、上記構成において、三相変圧器を収容する筐体の一面に、1次側端子及び2次側端子が配置され、更に105Vを出力するコンセント或いは端子も同一面に配置されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、105V電圧の出力部を含む配線を接続する接続部が変圧器筐体の1面に集約されているため、結線作業がし易い。
(【0011】以降は省略されています)
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