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公開番号2025109659
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024176750
出願日2024-10-08
発明の名称電子写真装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G03G 5/05 20060101AFI20250717BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】高温高湿環境下において、パターンメモリーの発生を抑制し、安定的な画像形成を可能とする電子写真装置を提供すること。
【解決手段】電子写真感光体と、帯電手段と、像露光手段と、トナーを有する現像手段と、転写手段と、クリーニング手段と、転写手段と、を有する電子写真装置であって、該電子写真感光体が、結着樹脂、電荷発生物質、正孔輸送物質、電子輸送物質、及びケイ素原子含有粒子を含有する単層型の感光層を有し、該単層型の感光層が、該電子写真感光体の表面層であり、該電荷発生物質が、無金属フタロシアニン又はオキシチタニウムフタロシアニンであり、該ケイ素原子含有粒子が、シリカ粒子又はシリコーン樹脂粒子であり、該トナーが、ポリエチレンテレフタレートセグメントを有するポリエステル樹脂を含有するトナー粒子を有する、電子写真装置。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
電子写真感光体と、
該電子写真感光体の表面を帯電するための帯電手段と、
帯電された該電子写真感光体の表面に像露光光を照射して該電子写真感光体の表面に静電潜像を形成するための像露光手段と、
トナーを有し、該静電潜像を該トナーにより現像して該電子写真感光体の表面にトナー像を形成するための現像手段と、
該トナー像を該電子写真感光体の表面から転写材に転写するための転写手段と、
該トナー像を該電子写真感光体の表面から転写材に転写した後に該電子写真感光体の表面に残留する残留トナーをクリーニングブレードを用いて除去するためのクリーニング手段と、
該転写材に転写された該トナー像を該転写材に定着するための定着手段と、を有する電子写真装置であって、
該電子写真感光体が、結着樹脂、電荷発生物質、正孔輸送物質、電子輸送物質、及びケイ素原子含有粒子を含有する単層型の感光層を有し、
該単層型の感光層が、該電子写真感光体の表面層であり、
該電荷発生物質が、無金属フタロシアニン又はオキシチタニウムフタロシアニンであり、
該ケイ素原子含有粒子が、シリカ粒子又はシリコーン樹脂粒子であり、
該トナーが、ポリエチレンテレフタレートセグメントを有するポリエステル樹脂を含有するトナー粒子を有する、ことを特徴とする電子写真装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記表面層における前記ケイ素原子含有粒子の含有量が、前記表面層の全質量に対して0.1質量%以上10.0質量%以下である、請求項1に記載の電子写真装置。
【請求項3】
前記表面層における前記ケイ素原子含有粒子の含有量が、前記表面層における前記電荷発生物質の含有量に対して10質量%以上1400質量%以下である、請求項1に記載の電子写真装置。
【請求項4】
前記ケイ素原子含有粒子の個数平均一次粒径が、10nm以上2000nm以下である、請求項1に記載の電子写真装置。
【請求項5】
前記ケイ素原子含有粒子が、シリコーン樹脂粒子である、請求項1~4のいずれか1項に記載の電子写真装置。
【請求項6】
前記トナーが、結着樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該結着樹脂が、非晶性樹脂Aと、結晶性ポリエステルCとを含有し、該非晶性樹脂Aは、前記ポリエステル樹脂であって、ポリエステル骨格を形成する構造として、
(i)前記ポリエチレンテレフタレートセグメント、及び
(ii)下記式(1)~(4)で表されるユニットからなる群より選択される少なくとも一の構造、を有し、
JPEG
2025109659000022.jpg
33
65
(式中、R

は、炭素数6~16のアルキル基又は炭素数6~16のアルケニル基を表し、Aは、炭化水素基を表し、*は、ポリエステル骨格における結合部を表し、mは、2以上の整数を表す。)
JPEG
2025109659000023.jpg
21
53
(式中、R

は、炭素数6~16のアルキル基又は炭素数6~16のアルケニル基を表し、Bは、炭化水素基を表し、*は、ポリエステル骨格における結合部を表し、nは、2以上の整数を表す。)
JPEG
2025109659000024.jpg
20
89
(式中、*は、ポリエステル骨格における結合部を表し、xは、6~16の整数を表す。)
JPEG
2025109659000025.jpg
14
75
(式中、*は、ポリエステル骨格における結合部を表し、yは、6~16の整数を表す。)
該非晶性樹脂AのSP値をSP

(cal/cm


0.5
、該結晶性ポリエステルCのSP値をSP

(cal/cm


0.5
としたとき、該SP

と該SP

とが下記式(C)を満たし、
1.00≦SP

―SP

≦1.35・・・(C)
該トナーがリン化合物由来のリン元素を含有し、
該トナーの質量を基準とした、該トナー中の該リン元素の含有量をW

(ppm)としたとき、該W

が下記式(D)を満たすことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の電子写真装置。
5≦W

≦500・・・(D)
【請求項7】
前記W

が下記式(E)を満たす請求項6に記載の電子写真装置。
20≦W

≦500・・・(E)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真装置に搭載される電子写真感光体としては、光導電性物質(電荷発生物質や電荷輸送物質)として有機材料を用いた感光層(有機感光層)を支持体上に設けてなる有機電子写真感光体が広く使用されている。
感光層としては、電荷発生物質と、電荷輸送物質と、結着樹脂(バインダー樹脂)とを含有する構成が知られている。例えば、特許文献1には特定のポリカーボネート樹脂を用いることによって、感光体の電気特性と耐摩耗性を向上する技術が記載されている。
また、近年、電子写真装置のエネルギー使用量を少なくするため、低温でトナーを定着する技術が提案されている。特許文献2には、ポリエチレンテレフタレートと、アルコール成分と、カルボン酸成分とを反応させて得られるポリエステルを樹脂成分の一つとして有するトナーに関する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-87500号公報
特開2004-280085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らが検討した結果、特許文献1と特許文献2に開示された技術を同時に用いると、高温高湿環境下において、パターンメモリーに改善の余地があることがわかった。
パターンメモリーとは、出力画像の一部にドラム周方向に対してベタ黒帯部を有する画像パターンを繰り返し出力し、その後ベタ黒帯部がない全面ハーフトーン画像を出力した際に、ベタ黒帯部を有する画像パターンのベタ黒帯部だった部分が、全面ハーフトーン画像中に濃度差がある状態で出力されてしまう現象である。
本発明者らが検討した結果、高温高湿環境下において、電荷発生物質として無金属フタロシアニン又はオキシチタニウムフタロシアニンを表面層に含む電子写真感光体と、ポリエチレンテレフタレートセグメントを有するポリエステル樹脂を含有するトナー、を用いて画像を形成すると、出力画像にパターンメモリーが生じやすくなるという技術課題が発生することがわかった。
【0005】
本開示の目的は、高温高湿環境下において、パターンメモリーの発生を抑制し、安定的な画像形成を可能とする電子写真装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によれば、電子写真感光体と、該電子写真感光体の表面を帯電するための帯電手段と、帯電された該電子写真感光体の表面に像露光光を照射して該電子写真感光体の表面に静電潜像を形成するための像露光手段と、トナーを有し、該静電潜像を該トナーにより現像して該電子写真感光体の表面にトナー像を形成するための現像手段と、該トナー像を該電子写真感光体の表面から転写材に転写するための転写手段と、該トナー像を該電子写真感光体の表面から転写材に転写した後に該電子写真感光体の表面に残留する残留トナーをクリーニングブレードを用いて除去するためのクリーニング手段と、該転写材に転写された該トナー像を該転写材に定着するための定着手段と、を有する電子写真装置であって、該電子写真感光体が、結着樹脂、電荷発生物質、正孔輸送物質、電子輸送物質、及びケイ素原子含有粒子を含有する単層型の感光層を有し、該単層型の感光層が、該電子写真感光体の表面層であり、該電荷発生物質が、無金属フタロシアニン又はオキシチタニウムフタロシアニンであり、該ケイ素原子含有粒子が、シリカ粒子又はシリコーン樹脂粒子であり、該トナーが、ポリエチレンテレフタレートセグメントを有するポリエステル樹脂を含有するトナー粒子を有する、ことを特徴とする電子写真装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、高温高湿化においてもパターンメモリーが抑制された電子写真装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジの一例を示す図である。
本開示の電子写真感光体を備えた電子写真装置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、好適な実施の形態を挙げて、本発明を詳細に説明する。
本発明者らが検討した結果、高温高湿環境下において、電荷発生物質として、無金属フタロシアニン又はオキシチタニウムフタロシアニンを表面層に含む電子写真感光体と、ポリエチレンテレフタレートセグメントを有するポリエステル樹脂を含有するトナー、を用いて画像を形成すると、出力画像にパターンメモリーが生じやすくなる技術課題が発生することが明らかになった。
【0010】
本発明者らは、パターンメモリーが生じやすくなる技術課題が発生する理由について、次のように推測している。
電荷発生物質として、無金属フタロシアニン又はオキシチタニウムフタロシアニンを表面層に含む電子写真感光体は、使用環境における空気中の水分量(湿度)により電子写真感光体の感度への影響が出る場合がある。電子写真感光体の表面の水分量によって電子写真感光体の感度が変化する場合、ハーフトーン画像中の濃度差の発生につながる。すなわち、パターンメモリー発生の原因となり得る。
一方で、ポリエチレンテレフタレートセグメントを有するポリエステル樹脂を含有するトナーは、トナーに一般的に用いられるポリエステル樹脂と比較すると、極性が高くなる傾向があることから、水との親和性が高くなりやすい。そのため、電子写真感光体の表面に、該トナーが存在すると、電子写真感光体表面の水分量は使用環境における空気中の水分量よりも高くなる。高温高湿環境下においてはその影響は顕著になる。
高温高湿環境下において、電荷発生物質として、無金属フタロシアニン又はオキシチタニウムフタロシアニンを表面層に含む電子写真感光体と、ポリエチレンテレフタレートセグメントを有するポリエステル樹脂を含有するトナーと、を用いて画像形成すると、高極性のトナー表面に存在する水分量が多いため、トナーと接する電子写真感光体の表面に存在する水分量も多くなる。ベタ黒帯画像を出力する際は、電子写真感光体の表面に存在するトナー量が多くなるため、電子写真感光体表面の水分量増加の影響も大きくなる。電子写真感光体の表面の水分は、電荷発生物質の感度に影響して、ベタ黒帯部とベタ白帯部とで感度の差が生じる。感度差が残る状態で画像を出力すると、ベタ黒帯部とベタ白帯部の間で濃度差が生じ、この濃度差がパターンメモリーとして画像上に現れるものと考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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