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公開番号2025110288
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-28
出願番号2024004135
出願日2024-01-15
発明の名称パンツ型吸収性物品
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 13/496 20060101AFI20250718BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】装着状態における腰回りの蒸れの発生を抑制しつつ、肌への跡付きを低減できるパンツ型吸収性物品を提供すること。
【解決手段】
おむつ1は、外装体2と、吸収性本体3とを具備している。外装体2は、外層シート22と、内層シート23と、これら両シート間に横方向Yに沿って伸長状態で配された複数本の弾性部材24とを備えており、腹側部Aと背側部Bとが熱融着された接合部5が、一方向に沿って間欠的に複数形成された帯状の帯状シール部27を有している。帯状シール部27は、前記一方向において隣り合う2つの接合部5間に弾性部材24が配された第1弾性部材配置部10を有している。第1弾性部材配置部10には、弾性部材24と重なる接合部5が形成されておらず、前記一方向において隣り合う2つの接合部5間の間隔が、帯状シール部27に形成された接合部5の標準的な間隔に比して広い。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
外装体と、該外装体に固定されている吸収性本体とを具備し、着用者の前後方向に沿う縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有しており、
前記外装体は、着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部とを備え、前記腹側部の両端部と前記背側部の両端部とが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型吸収性物品であって、
前記外装体は、着用者の身体から遠い側に配される外層シートと、着用者の身体に近い側に位置する内層シートと、これら両シート間に前記横方向に沿って伸長状態で配された複数本の弾性部材とを備えており、
前記腹側部と前記背側部とが熱融着された接合部が、一方向に沿って間欠的に複数形成された帯状の帯状シール部を有しており、
前記帯状シール部は、前記一方向において隣り合う2つの前記接合部間に前記弾性部材が配された第1弾性部材配置部を有しており、
前記第1弾性部材配置部には、前記弾性部材と重なる前記接合部が形成されておらず、前記一方向において隣り合う2つの前記接合部間の間隔が、前記帯状シール部に形成された前記接合部の標準的な間隔に比して広い、パンツ型吸収性物品。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記帯状シール部は、さらに第2弾性部材配置部を有しており、第2弾性部材配置部は、前記一方向において隣り合う2つの前記接合部間に前記弾性部材が配されており且つ前記一方向と直交する方向の長さが前記隣り合う2つの前記接合部に比して短い小接合部を有している、請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項3】
前記第2弾性部材配置部に配された前記弾性部材は、前記小接合部と重なる部分を有する、請求項2に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項4】
前記一対のサイドシール部の一方又は両方が、前記帯状シール部である、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項5】
前記腹側部及び前記背側部は、前記ウエスト開口部の周縁部を形成するウエスト領域と、該ウエスト領域より前記縦方向の内方に位置する胴周り領域と、該胴周り領域よりも前記縦方向の内方に位置する胴周り下部領域とを有しており、
前記胴周り領域及び前記胴周り下部領域は、前記ウエスト領域よりも前記弾性部材の前記横方向の収縮応力が大きく、且つ前記ウエスト領域よりも、前記接合部の個数に対する、前記第1弾性部材配置部の個数の割合が高い、請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項6】
前記腹側部及び前記背側部は、前記ウエスト開口部の周縁部を形成するウエスト領域と、該ウエスト領域より前記縦方向の内方に位置する胴周り領域と、該胴周り領域よりも前記縦方向の内方に位置する胴周り下部領域とを有しており、
前記胴周り領域及び前記胴周り下部領域は、前記ウエスト領域よりも前記弾性部材の前記横方向の収縮応力が大きく、且つ前記ウエスト領域よりも、前記接合部の個数に対する、前記第1弾性部材配置部及び前記第2弾性部材配置部の合計個数の割合が高い、請求項2に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項7】
前記腹側部及び前記背側部は、前記ウエスト開口部の周縁部を形成するウエスト領域と、該ウエスト領域より前記縦方向の内方に位置する胴周り領域と、該胴周り領域よりも前記縦方向の内方に位置する胴周り下部領域とを有しており、
前記胴周り領域及び前記胴周り下部領域に配されている前記弾性部材の繊度が、前記ウエスト領域に配されている前記弾性部材の繊度よりも高く、
前記胴周り領域及び前記胴周り下部領域は、前記ウエスト領域よりも、前記接合部の個数に対する、前記第1弾性部材配置部の個数の割合が高い、請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項8】
前記腹側部及び前記背側部は、前記ウエスト開口部の周縁部を形成するウエスト領域と、該ウエスト領域より前記縦方向の内方に位置する胴周り領域と、該胴周り領域よりも前記縦方向の内方に位置する胴周り下部領域とを有しており、
前記胴周り領域及び前記胴周り下部領域に配されている前記弾性部材の繊度が、前記ウエスト領域に配されている前記弾性部材の繊度よりも高く、
前記胴周り領域及び前記胴周り下部領域は、前記ウエスト領域よりも、前記接合部の個数に対する、前記第1弾性部材配置部及び前記第2弾性部材配置部の合計個数の割合が高い、請求項2に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項9】
前記腹側部及び前記背側部の少なくとも一方において、前記吸収性本体の前記縦方向の端が、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の端よりも前記縦方向の内方に位置し、前記吸収性本体の前記端と前記パンツ型吸収性物品の前記端とに挟まれた領域が吸収体非配置領域となっており、
前記吸収体非配置領域と前記縦方向において隣接する吸収体配置領域は、該吸収体非配置領域よりも、前記接合部の個数に対する、前記第1弾性部材配置部の個数の割合が高い、請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項10】
前記腹側部及び前記背側部の少なくとも一方において、前記吸収性本体の前記縦方向の端が、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の端よりも前記縦方向の内方に位置し、前記吸収性本体の前記端と前記パンツ型吸収性物品の前記端とに挟まれた領域が吸収体非配置領域となっており、
前記吸収体非配置領域と前記縦方向において隣接する吸収体配置領域は、該吸収体非配置領域よりも、前記接合部の個数に対する、前記第1弾性部材配置部及び前記第2弾性部材配置部の合計個数の割合が高い、請求項2に記載のパンツ型吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パンツ型吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつ等の吸収性物品として、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、両シート間に介在配置された縦長の吸収体とを具備する吸収性本体を備えたものが知られている。このような吸収性物品として、例えば、引用文献1に記載の吸収性物品が提案されている。
【0003】
特許文献1に記載の吸収性物品は、サイドシール部に、間欠的に接合された複数の接合部を有する吸収性物品が開示されている。この吸収性物品の前記サイドシール部は、接合部で形成される複数のパターンを有し、前記使い捨て吸収性物品で異なる前記パターンが形成されることによって、これら使い捨て吸収性物品を互いに識別可能にすることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-161041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
吸収性物品は、装着状態において、通気性を向上させて蒸れの発生を抑制しつつ、着用者の腰回りへの跡付きを低減できることが望ましい。
しかしながら、従来の吸収性物品は、吸収性物品の着用中においてその内部は、着用者の排尿や発汗によって湿度が上昇し易く蒸れ易いため、吸収性物品に配された弾性部材による跡付き、着用者の肌の赤みやかゆみ等の肌トラブルが発生し易かった。特に、使い捨ておむつにおいては、腰回りの周辺部が着用者の肌により密着するため、これらの密着部において発汗し易くなり、着用者の腰回りへの跡付き等の肌トラブルが生じ易かった。
特許文献1に記載の吸収性物品は、装着状態における蒸れの発生を抑制すること及び着用者の腰回りへの跡付きを低減することについて何ら検討されておらず、改善の余地があった。
【0006】
したがって、本発明の課題は、装着状態における腰回りの蒸れの発生を抑制しつつ、肌への跡付きを低減できるパンツ型吸収性物品を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、外装体と、該外装体に固定されている吸収性本体とを具備しているパンツ型吸収性物品に関する。
一実施形態として、パンツ型吸収性物品は、着用者の前後方向に沿う縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有することが好ましい。
一実施形態として、前記外装体は、着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部とを備えていることが好ましい。
一実施形態として、パンツ型吸収性物品は、前記腹側部の両端部と前記背側部の両端部とが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されていることが好ましい。
一実施形態として、前記外装体は、着用者の身体から遠い側に配される外層シートと、着用者の身体に近い側に位置する内層シートと、これら両シート間に前記横方向に沿って伸長状態で配された複数本の弾性部材とを備えていることが好ましい。
一実施形態として、前記腹側部と前記背側部とが熱融着された接合部が、一方向に沿って間欠的に複数形成された帯状の帯状シール部を有していることが好ましい。
一実施形態として、前記帯状シール部は、前記一方向において隣り合う2つの前記接合部間に前記弾性部材が配された第1弾性部材配置部を有していることが好ましい。
一実施形態として、前記第1弾性部材配置部には、前記弾性部材と重なる前記接合部が形成されておらず、前記一方向において隣り合う2つの前記接合部間の間隔が、前記帯状シール部に形成された前記接合部の標準的な間隔に比して広いことが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、装着状態における腰回りの蒸れの発生を抑制しつつ、肌への跡付きを低減できるパンツ型吸収性物品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを示す模式的な斜視図である。
図2は、本発明の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの、展開且つ伸長状態における肌対向面側を示す模式的な平面図である。
図3は、図2のI-I線に沿う断面(パンツ型使い捨ておむつの厚み方向且つ横方向に沿う断面)の模式的な断面図である。
図4は、図1のパンツ型使い捨ておむつの2つ折り状態を非肌対向面側から視た模式的な平面図である。
図5は、弾性部材とサイドシール部の接合部との位置関係を示す模式的な図である。
図6は、収縮応力の測定方法の説明図である。
図7は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの好ましい製造方法を示す模式的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明のパンツ型吸収性物品をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1について、図1~図5を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1は、外装体2と、該外装体2に固定されている吸収性本体3とを具備する。また、パンツ型使い捨ておむつ1は、図2に示すように、着用者の前後方向に沿う縦方向Xと該縦方向に直交する横方向Yとを有している。
また、外装体2は、着用時に、着用者の腹側に配される腹側部Aと着用者の背側に配される背側部Bとを有しており、横方向Yにおける腹側部Aの両端部と背側部Bの両端部とが合掌状に接合されて一対のサイドシール部S,Sが形成されている。また、この接合によって、ウエスト開口部WO及び一対のレッグ開口部LOが形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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