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公開番号2025110961
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024005051
出願日2024-01-17
発明の名称サポートプログラム
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類G06F 3/12 20060101AFI20250723BHJP(計算;計数)
要約【課題】OS標準の汎用印刷プログラムが組み込まれた情報処理装置において、プリンタに記憶されているデフォルトの印刷設定を利用し易い技術を提供すること。
【解決手段】補助プログラム42は、プリンタ2に対応し、PC1のOS21が有する汎用印刷プログラム41をサポートするプログラムである。補助プログラム42は、PC1のCPU11に、PC1に組み込まれている編集アプリ43から汎用印刷プログラム41に対して、プリンタ2を選択する選択指示があった場合に、プリンタ2に記憶されているデフォルトの印刷設定を取得させ、取得したデフォルトの印刷設定をデフォルト情報として、メモリ12に記憶させる。さらに、補助プログラム42は、CPU11に、プリンタ2のデフォルトの印刷設定を利用する場合に、メモリ12に記憶されているデフォルト情報を読み出させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
情報処理装置のコンピュータによって実行可能であり、前記情報処理装置と接続するプリンタに対応し、前記情報処理装置のオペレーティングシステムが有する汎用印刷プログラムをサポートするサポートプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記情報処理装置に組み込まれている編集アプリケーションプログラムから前記汎用印刷プログラムに対して、前記プリンタを選択する選択指示があった場合に、
前記プリンタに記憶されているデフォルトの印刷設定を取得する取得処理と、
前記取得処理にて取得した前記デフォルトの印刷設定を、前記情報処理装置のメモリに記憶するキャッシュ処理と、
を実行させ、
前記コンピュータにさらに、
前記プリンタに記憶されているデフォルトの印刷設定を利用する場合に、前記メモリに記憶されている前記デフォルトの印刷設定を読み出す読出し処理を実行させる、
ように構成されるサポートプログラム。
続きを表示（約 2,400 文字）【請求項２】
請求項１に記載されるサポートプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記プリンタでの印刷に用いる印刷設定を受け付ける設定画面を、前記情報処理装置のユーザインタフェースを用いて表示する表示処理を実行させ、前記設定画面には、所定の操作子が含まれ、
前記コンピュータにさらに、
前記所定の操作子への操作があった場合に、前記読出し処理にて読み出された前記デフォルトの印刷設定を、前記設定画面に反映させる反映処理を実行させる、
ように構成されるサポートプログラム。
【請求項３】
請求項２に記載されるサポートプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記編集アプリケーションプログラムから出力された表示指示であって、前記汎用印刷プログラムに対して前記設定画面を表示する前記表示指示があった場合に、前記表示処理を実行させ、
前記サポートプログラムは、
前記表示処理では、前記設定画面として、前記サポートプログラムが有する詳細印刷設定画面を表示し、
前記反映処理では、前記読出し処理にて読み出された前記デフォルトの印刷設定を、前記詳細印刷設定画面に反映させる、
ように構成されるサポートプログラム。
【請求項４】
請求項３に記載されるサポートプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記表示処理によって前記詳細印刷設定画面が起動されたことに応じて、前記読出し処理を実行させる、
ように構成されるサポートプログラム。
【請求項５】
請求項４に記載されるサポートプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記表示処理によって前記詳細印刷設定画面が起動された際、
前記メモリに前記デフォルトの印刷設定が記憶されている場合、前記読出し処理を実行させ、
前記メモリに前記デフォルトの印刷設定が記憶されていない場合、前記読出し処理を実行させず、選択されている前記プリンタからデフォルトの印刷設定を取得する設定時リトライ処理を実行させる、
ように構成されるサポートプログラム。
【請求項６】
請求項１に記載されるサポートプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記編集アプリケーションプログラムから出力された印刷指示であって、前記汎用印刷プログラムに対して印刷を前記プリンタに行わせる前記印刷指示があった場合に、
前記印刷指示による印刷対象の画像を示す印刷データと、前記印刷指示による印刷設定と、に基づく印刷を前記プリンタに行わせるための印刷処理を実行させる、
ように構成されるサポートプログラム。
【請求項７】
請求項６に記載されるサポートプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記印刷指示による印刷設定に設定不可のパラメータがある場合に、
前記読出し処理を実行させ、
前記読出し処理にて読み出された前記デフォルトの印刷設定に基づいて、前記印刷指示による印刷設定を、設定不可とならない印刷設定に変更する変更処理を実行させ、
変更後の前記印刷設定による印刷を前記プリンタに行わせるための前記印刷処理を実行させる、
ように構成されるサポートプログラム。
【請求項８】
請求項７に記載されるサポートプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記印刷指示による印刷設定に設定不可のパラメータがある場合に、
前記メモリに前記デフォルトの印刷設定が記憶されていれば、前記読出し処理を実行させ、
前記メモリに前記デフォルトの印刷設定が記憶されていなければ、前記読出し処理を実行させず、前記印刷指示によって指定されている前記プリンタからデフォルトの印刷設定を取得する印刷時リトライ処理を実行させ、前記変更処理では、前記印刷時リトライ処理にて取得された前記デフォルトの印刷設定に基づいて、前記印刷指示による印刷設定を、設定不可とならない印刷設定に変更する、
ように構成されるサポートプログラム。
【請求項９】
請求項１に記載されるサポートプログラムにおいて、
前記取得処理にて前記プリンタから取得される前記デフォルトの印刷設定には、トレイに関する項目が含まれる、
ように構成されるサポートプログラム。
【請求項１０】
請求項１に記載されるサポートプログラムにおいて、
前記情報処理装置の前記メモリには、揮発性メモリと、不揮発性メモリと、があり、
前記サポートプログラムは、
前記キャッシュ処理では、前記取得処理にて取得した前記デフォルトの印刷設定を、前記揮発性メモリに記憶し、さらに前記デフォルトの印刷設定が書き込まれたファイルを作成し、作成された前記ファイルを前記不揮発性メモリに記憶し、前記揮発性メモリに記憶された前記デフォルトの印刷設定は、前記キャッシュ処理を実行させたプロセスが起動されている間は記憶され、前記プロセスが終了すると消去され、前記不揮発性メモリに記憶された前記ファイルは、前記プロセスが終了しても記憶されたままであり、
前記サポートプログラムはさらに、
前記読出し処理では、前記デフォルトの印刷設定を、前記揮発性メモリに記憶されていれば前記揮発性メモリから読み出し、前記揮発性メモリに記憶されておらず、前記不揮発性メモリに記憶されていれば、前記不揮発性メモリから前記ファイルを読み出す、
ように構成されるサポートプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書に開示される技術分野は、プリンタの制御をサポートするサポートプログラムに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、プリンタベンダから提供されるプリンタドライバを利用せず、オペレーティングシステム（ＯＳ）の一部を構成するＯＳ標準の汎用印刷プログラムによってプリンタを制御する技術が実用化されている。この技術では、ＯＳがプリンタを検知するとＯＳ標準の汎用印刷プログラムとの関連付けを行い、以後、そのプリンタに対する印刷指示を受け付けた場合に、プリンタベンダから提供されるプリンタドライバを用いずに、ＯＳ標準の汎用印刷プログラムが印刷データを生成することで、ＯＳ標準の汎用印刷プログラムによる印刷が可能になる。
【０００３】
ＯＳ標準の汎用印刷プログラムに関連する技術を開示した文献としては、例えば特許文献１がある。特許文献１には、汎用印刷プログラムをサポートするサポートプログラムであって、詳細印刷設定画面を表示させるタイミング、あるいは詳細印刷設定画面にあるリセットボタンが操作されたタイミングに、プリンタに記憶されているデフォルトの印刷設定を取得し、取得したデフォルトの印刷設定を詳細印刷設定画面に反映させる構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２２－１４４３５５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
プリンタとの通信には時間がかかる場合がある。特許文献１に開示されているように、詳細印刷設定画面を表示させるタイミングや、詳細印刷設定画面にあるリセットボタンが操作されたタイミングでプリンタからデフォルトの印刷設定を取得する場合、詳細印刷設定画面に反映されるまでに時間がかかる場合がある。そのため、プリンタに記憶されているデフォルトの印刷設定を利用する技術には改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上述した課題の解決を目的としてなされたサポートプログラムは、情報処理装置のコンピュータによって実行可能であり、前記情報処理装置と接続するプリンタに対応し、前記情報処理装置のオペレーティングシステムが有する汎用印刷プログラムをサポートするサポートプログラムであって、前記コンピュータに、前記情報処理装置に組み込まれている編集アプリケーションプログラムから前記汎用印刷プログラムに対して、前記プリンタを選択する選択指示があった場合に、前記プリンタに記憶されているデフォルトの印刷設定を取得する取得処理と、前記取得処理にて取得した前記デフォルトの印刷設定を、前記情報処理装置のメモリに記憶するキャッシュ処理と、を実行させ、前記コンピュータにさらに、前記プリンタに記憶されているデフォルトの印刷設定を利用する場合に、前記メモリに記憶されている前記デフォルトの印刷設定を読み出す読出し処理を実行させる、ように構成されている。
【０００７】
本明細書に開示されるサポートプログラムは、情報処理装置のコンピュータに、編集アプリにて対応するプリンタが選択された場合に、そのプリンタに記憶されているプリンタのデフォルトの印刷設定を取得させてメモリに記憶させる。さらに、サポートプログラムは、プリンタのデフォルトの印刷設定を利用する場合には、コンピュータに、メモリに記憶されているデフォルトの印刷設定を読み出させる。これにより、プリンタのデフォルトの印刷設定を直ぐに利用できる可能性が高い。
【０００８】
上記サポートプログラムが組み込まれた情報処理装置、サポートプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体、及びサポートプログラムの機能を実現するための制御方法、サポートプログラムとプリンタとを含む印刷システムも、新規で有用である。
【発明の効果】
【０００９】
本明細書に開示される技術によれば、ＯＳ標準の汎用印刷プログラムが組み込まれた情報処理装置において、プリンタに記憶されているデフォルトの印刷設定を利用し易い技術が実現される。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
ＰＣの電気的構成の概略を示すブロック図である。
プリンタ選択手順の例を示すシーケンス図である。
印刷設定画面の例を示す説明図である。
印刷設定手順の例を示すシーケンス図である。
詳細設定画面の例を示す説明図である。
印刷実行手順の例を示すシーケンス図である。
排他解決手順について手順の例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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