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公開番号
2025112455
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024006681
出願日
2024-01-19
発明の名称
除雪機
出願人
フジイコーポレーション株式会社
代理人
主分類
E01H
5/04 20060101AFI20250725BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】小型歩行型除雪機に標準の安全装置であるデッドマン制御には当初からユーザーが、作業に邪魔になる、と故意にこの機能を殺してしまう(デッドマン無効化)問題があった。
【解決手段】ハンドルとデットマンレバーとの間に荷重又は感圧検知手段を設け、操縦時のハンドルとデットマンレバーとの握り荷重変動状況を制御ユニットで検知し、デットマン安全装置の無効化細工がされていないか制御ユニットが判断して、警告警報を発し、動力遮断し、非常停止するようにした。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
原動機を搭載し、雪を削雪し収集する除雪作業部であるオーガと、雪を吐出させるブロワと、投雪方向を定めるシュータとによって構成される小型歩行型除雪機で、操縦者駐在検知用であるデットマン安全装置を備え、デットマンレバーをハンドルの上からハンドルと一緒に握って操縦する方式の除雪機において、ハンドルとデットマンレバーとの間に荷重又は感圧検知手段を設け、操縦時のハンドルとデットマンレバーとの握り荷重変動状況を制御ユニットで検知し、デットマンレバーがハンドルと縛られたり、バイスやハサミで固定されたりして、デットマン安全装置の無効化細工がされていないかを制御ユニットが判断して、警告警報を発し、又は動力遮断し、又は非常停止するようにしたデットマン無効化細工防止機能を備えた小型歩行型除雪機。
続きを表示(約 120 文字)
【請求項2】
前記荷重又は感圧検知手段をシート状のピエゾ抵抗式「荷重-抵抗値」変換素子をハンドルとデットマンレバーとの間に装着し配線先の制御ユニットで電圧信号変換し、シート状の荷重センサまたは感圧センサとする請求項1に記載する除雪機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は主に、個人、農家、店舗、事務所、中小事業所などで使用される小形歩行型除雪機の中で、オーガにより積もった雪を削雪収集し、ブロワにより吐出させ、シュータにより操縦者の意図する場所に投雪する、ロータリー式小型除雪機の作業安全性の向上に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
小型歩行型除雪機は国や県が管理する公道、公共設備などで使用される大型除雪機とは別に、雪国地域の前記個別小口用に今では広く普及している。この除雪機による除雪作業は、従来、成人男子の仕事だったが、徐々に少子高齢化へと時代の推移とともに担い手不足となっていき、高齢者や女性でも行うようになってきている。さまざまな人が使うようになってきた現在、事故防止の為のいろいろな安全装置が施されている。その中で最新の安全装置にデッドマンクラッチがある。除雪機動作中に操縦者が除雪機から離れた場合(停止忘れ離れ、一時離れ、転倒、など)駆動装置への動力を停止させ除雪機の暴走を止め事故を防ぐ技術で、製造メーカー各社技術開発努力の上、平成27年に安全規格に制定された。本出願はこの安全装置を更に発展させ、事故を未然に防ぎ、誰でもより安全に除雪作業が出来るようにした新技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-36331
特開2004-52298
特開2023-056578
【非特許文献】
【0004】
歩行除雪機の安全規格 日本農業機械工業会除雪機安全協議会 平成27年6月25日 制定
News Release 経済産業省 関東経済産業局 令和4年12月22日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
デッドマンクラッチは操縦者が操縦位置を離れてしまったことによる危険性から考案され、運転に複雑高度な操作を必要としない小型機では走行クラッチハンドルレバーと除雪作業クラッチハンドルレバーとして実用化され既にISO8437やANSI-B71に規格化されている。一方、小型機の操縦機構より更に複雑な操縦機構を必要とする中大型機においても、技術的めどが立ち小型機より遅れて「歩行除雪機の安全規格」として制定された(非特許文献1)。現在ではデッドマンスイッチによるデッドマン(クラッチ)制御として、制御機構はほぼ成熟している(特許文献1)。スイッチ以外の方法もいろいろ試みられたが(特許文献2)、安全制御の確実性に乏しく実用化にはまだ至っていない。
ところが安全装置であるはずのこのデッドマン制御には当初から製造側、安全管理側から”まさか”と思わせられる問題があった。ユーザーが故意にこの安全装置を無効にしてしまうことである(即ちデッドマン無効化細工)。最も多いのはハンドルレバー(中大型機はループ式レバー)を紐などでハンドルに縛り付けたり、バイスなどで挟んだりして(図4,図6、図7)常時デッドマンスイッチをON状態にさせ、操縦者が離れても連続運転できる危険な状態で使用することで、これを要因とする事故が後を絶たず、昨今社会的にも問題になっている(非特許文献2)。
本願発明は長年除雪機を手がけてきた製造元として、この事態を打開すべく一度は完成したデッドマン制御をユーザーの無効化細工を防止する意味で見直し、デットマンスイッチのオン-オフパターンから操縦操作パターンを読み取り、ユーザーのデッドマン無効化細工を判断し、それを防止するAIデットマン(特許文献3)を完成させた。本願はこれを更に進化させたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために本発明において講じた手段は、原動機を搭載し、雪を削雪し収集する除雪作業部であるオーガと、雪を吐出させるブロワと、投雪方向を定めるシュータとによって構成される小型歩行型除雪機で、操縦者駐在検知用であるデットマン安全装置を備え、デットマンレバーをハンドルの上からハンドルと一緒に握って操縦する方式の除雪機において、ハンドルとデットマンレバーとの間に荷重または感圧検知手段を設け、操縦時のハンドルとデットマンレバーとの握り荷重変動状況を制御ユニットで検知し、デットマンレバーがハンドルと縛られたり、バイスで固定されたりして、デットマン安全装置の無効化細工がされていないかを制御ユニットが判断して、警告警報を発し、又は動力遮断し、又は非常停止するようにした。
【発明の効果】
【0007】
本発明は上記手段を施したことにより以下の効果を有する。
【0008】
デットマン無効化細工のほとんどを占めるデットマンレバーの無効化細工について、ほぼ完璧に判別できる為、無効化による事故をほぼ完全に防ぐことが出来る。
【0009】
誤判断による警告警報や動力遮断の空振りをほぼ完全に解消できる為、ユーザーがデッドマン無効化細工しようと思うことを減少させることが出来、より安全性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本願歩行型ロータリー除雪機の実施例を示す全体図である。
デッドマンクラッチ機構を示す操縦操作図と伝導機構の概念図である。
デッドマン制御の従来デッドマンスイッチ機構と本願デッドマンセンサとその装着状態を記す図である。
新デッドマンセンサを使用したときの除雪試験状況を示す図である。
新デッドマンセンサによる制御フローチャートを示す。
新デットマンセンサを小型機種に使用した第2実施例を示す図である。
デッドマン無効化細工の様子を示すイラストである。
【発明を実施するための最良の形態】
(【0011】以降は省略されています)
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