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公開番号2025112770
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024007217
出願日2024-01-22
発明の名称分散体組成物
出願人日本製紙株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C08L 27/22 20060101AFI20250725BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、プラスチック基材上に塗布した場合にも、基材に対し良好な付着性を発揮でき、高圧洗車性、耐温水性等の塗膜物性を発揮できる塗膜を形成できる、水分散体組成物の提供を目的とする。
【解決手段】本発明は、成分A:塩素化度が17~23重量%であり、ガラス転移温度が0~10℃である酸変性塩素化ポリオレフィン、成分B:ノニオン界面活性剤、成分C:塩基性化合物、及び、成分D:水性媒体を含み、成分Aを100重量%とした際の成分Bの含有量が10重量%以上である、分散体組成物を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
成分A:塩素化度が17~23重量%であり、ガラス転移温度が0~10℃である酸変性塩素化ポリオレフィン、
成分B:ノニオン界面活性剤、
成分C:塩基性化合物、及び
成分D:水性媒体
を含み、
成分Aの含有量を100重量%とした際の成分Bの含有量が10重量%以上である、分散体組成物。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
酸変性塩素化ポリオレフィンの重量平均分子量が100,000~150,000である、請求項1に記載の分散体組成物。
【請求項3】
酸変性塩素化ポリオレフィンの軟化点が70~100℃である、請求項1又は2に記載の分散体組成物。
【請求項4】
成分Bがポリオキシエチレンアルキルエーテル系のノニオン界面活性剤を含む、請求項1又は2に記載の分散体組成物。
【請求項5】
成分Cが、1級アミンを含む、請求項1又は2に記載の分散体組成物。
【請求項6】
成分E:分子量が200未満であるグリコールエーテル系の化合物を更に含む、請求項1又は2に記載の分散体組成物。
【請求項7】
塗料又は塗料用バインダーである、請求項1又は2に記載の分散体組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分散体組成物に関する。より詳細には、良好な高圧洗車性及び温水下での耐水付着性を発揮できる、酸変性塩素化ポリオレフィンを含む分散体組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
環境負荷の低減や製造コスト低減の観点から、自動車の外板部品の材料が、従来の鋼板からプラスチック基材へ置き換わりつつある。プラスチック製の外板部品上に形成された塗膜には、これまで鋼板製の外板上に形成された塗膜に求められていた塗膜性能がそのまま要求される。
【0003】
一方で、プラスチック基材は一般に非極性基材であり、表面自由エネルギーが小さく、更にプラスチック基材が結晶性を有する場合は、特に塗料が付着しにくい。また、自動車の外板部品上の塗膜に求められる性能の1つに、高い耐水性が挙げられる。高圧洗車性を評価するための促進試験へ対応する必要があること、及び各季節における温度変化へ対応する必要があること等の理由から、塗膜には、常温の水への耐性だけでなく、温水への高い耐性が求められている。
【0004】
例えば、特許文献1には、(メタ)アクリル酸エステルで変性された変性ポリオレフィンを含む水性分散体において、(メタ)アクリル酸エステルのホモポリマーのガラス転移温度が50~90℃、水酸基価Xが17mgKOH/g以上50mgKOH/g以下である場合に、水性分散体は良好な付着性と耐温水性を発揮でき、自動車のプラスチック基材用塗料、バインダーとして利用できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-26487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1などの、従来の(メタ)アクリル酸エステルにより変性された樹脂の水性分散体を使用して得られる塗膜は、外板上の塗膜に求められるような高水準の付着性、塗膜物性を発揮できない場合があり、特に、高圧洗車性が不十分な場合がある。
【0007】
本発明は、プラスチック基材上に塗布した場合にも、基材に対し良好な付着性を発揮でき、高圧洗車性、耐温水性等の塗膜物性を発揮できる塗膜を形成できる、水分散体組成物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決すべく、本発明者らは鋭意検討した。その結果、本発明者らは、所定の物性を有する酸変性塩素化ポリオレフィン樹脂を含む組成物を分散体の形態で用いることにより、良好な付着性を発揮でき、耐温水性、高圧洗車性等の塗膜物性を備える塗膜を形成できることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明者らは、以下を提供する。
[1] 成分A:塩素化度が17~23重量%であり、ガラス転移温度が0~10℃である酸変性塩素化ポリオレフィン、
成分B:ノニオン界面活性剤、
成分C:塩基性化合物、及び
成分D:水性媒体
を含み、
成分Aを100重量%とした際の成分Bの含有量が10重量%以上である、分散体組成物。
[2] 酸変性塩素化ポリオレフィンの重量平均分子量が100,000~150,000である、[1]に記載の分散体組成物。
[3] 酸変性塩素化ポリオレフィンの軟化点が70~100℃である、[1]又は[2]に記載の分散体組成物。
[4] 成分Bがポリオキシエチレンアルキルエーテル系のノニオン界面活性剤を含む、[1]~[3]のいずれか1項に記載の分散体組成物。
[5] 成分Cが、1級アミンを含む、[1]~[4]のいずれか1項に記載の分散体組成物。
[6] 成分E:分子量が200未満であるグリコールエーテル系化合物を更に含む、[1]~[5]のいずれか1項に記載の分散体組成物。
[7] 塗料又はバインダーである、[1]~[6]のいずれか1項に記載の分散体組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、優れた付着性(接着性、密着性)を示すことができ、プラスチック基材等の基材上に塗布した場合に、耐温水性、高圧洗車性を有する塗膜を形成できる、分散体組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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