TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025112956
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024007542
出願日2024-01-22
発明の名称計測用端子及び計測用端子構造
出願人中国電力株式会社
代理人弁理士法人維新国際特許事務所,個人,個人
主分類G01R 11/04 20060101AFI20250725BHJP(測定;試験)
要約【課題】計測対象である電線に、電圧計等の計測器の接続用端子であるワニ口クリップを接続する作業を容易にかつ確実に行える計測用端子を提供する。
【解決手段】撚線31aである電線31に取設されて用いられ、計測器のワニ口クリップ33を接続する端子であって、この端子は、導電性を有する金属材料からなるベース4と、導電性を有する金属材料からなり、ベース4において電線31の表面と相対する面に突設される複数の棘状の突起5と、導電性を有する金属材料からなり、ベース4において棘状の突起5を有する面の反対側の面に突設される柱状の挟持部6を備え、この挟持部6は、その周側面上に凸凹状の滑り止め構造6bを有する計測用端子1Aによる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
撚線である電線に取設されて用いられ、計測器のワニ口クリップを接続する端子であって、
前記端子は、
導電性を有する金属材料からなるベースと、
導電性を有する金属材料からなり、前記ベースにおいて前記電線の表面と相対する面に突設される複数の棘状の突起と、
導電性を有する金属材料からなり、前記ベースにおいて棘状の前記突起を有する面の反対側の面に突設される柱状の挟持部を備え、
前記挟持部は、その周側面上に凸凹状の滑り止め構造を有することを特徴とする計測用端子。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記挟持部の先端は、前記挟持部の柱状部分の直径よりも大きい直径を有する頭部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の計測用端子。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載される計測用端子と、
前記計測用端子を計測対象である前記電線の表面に押し付けながら固定する固定手段を備えることを特徴とする計測用端子構造。
【請求項4】
前記固定手段は、緊縛具であり、
前記ベースにおいて前記挟持部を有する側の面は、前記緊縛具を係止する係止構造を備えていることを特徴とする請求項3に記載の計測用端子構造。
【請求項5】
前記固定手段は、絶縁性を有する弾性材からなるバンドであることを特徴とする請求項3に記載の計測用端子構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、計測器の接続用端子であるワニ口クリップを計測対象である電線に接続する際に用いる計測用端子及びそれを用いた計測用端子構造に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
図9及び図10を参照しながら従来の計測器を用いた計測状況について説明する。
図9は電線の電圧等の状態確認に用いられる計測器のイメージ図であり、図10は図9に示す計測器を用いた計測時の様子を示すイメージ図である。
電線の電圧の計測に用いられる計測器50(例えば電圧計)は、一般に、例えば図9に示すように、計器である本体部51と、この本体部51に接続されるコード52及び分岐コード52aと、個々の分岐コード52aの先端に設けられる接続用端子であるワニ口クリップ53を備えている。
さらに、ワニ口クリップ53は、一般に、導電性を有する金属材料からなるクリップである挟持部54と、樹脂等の絶縁材からなり挟持部54の先端部以外の外側面上を被覆する絶縁カバー55を備えている。
【0003】
また、電線の電圧を計測する際は、通常、計器配線、柱上端子箱、変圧器二次側配線のいずれかに電圧計(計測器50)を取設して行っている。
そして、特に柱上端子箱又は変圧器二次側配線に電圧計(計測器50)の接続用端子(ワニ口クリップ53)を取り付ける際は、計測対象である電線から接続用端子(ワニ口クリップ53)が外れやすいという課題があった。
より具体的には、例えば図10に示すように、図示しない変圧器につながる電線60(撚線60a)の端部は、その二次側電線61(撚線61a)の端部に直接接続されている。より詳細には、図10に示すように、電線60と二次側電線61は、撚線61aである電線60の端部と、同じく撚線61aである二次側電線61の端部を重ね合わせるとともに、これらの重なり部を、例えば銅等の導電性を有する金属材料からなるプレートを湾曲させたもので束ねてその周側面上を圧縮するなどして一体に固定している。
そして、変圧器の二次側電線61(撚線61a)に計測器50(電圧計)のワニ口クリップ53(接続用端子)を接続する場合は、図10に示すように、ワニ口クリップ53の挟持部54で二次側電線61の裸出部分(撚線61a)を直接挟持するのであるが、挟持部54のサイズに比べて二次側電線61が大幅に太い場合が多く、そのせいで二次側電線61から挟持部54が外れ易いとう課題があった。この場合、電圧等の計測作業を効率的に行えないという課題があった。
本発明と関連する技術分野の先願としては、例えば以下に示すような特許文献1が知られている。
【0004】
特許文献1には「測定補助具」という名称で、平坦な形状の導体露出部を有する被測定電極を測定する場合に、安定した体勢で測定できるようにする測定補助具に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示される発明は、本発明と同一の出願人によるものであり、被測定電極と計測器の入力端子とを電気的に接続する際に使用可能な測定補助具であって、所定の長さを有した本体部と、この本体部の一端に設けられ、被測定電極の周辺の絶縁部材を挟持して上記本体部の姿勢を保持する保持部と、上記本体部の他端に設けられ、一端が上記被測定電極に接触される導電部と、この導電部の他端に接続された端子部とを備えることを特徴とする。
上述のような特許文献1に開示される発明によれば、平坦な形状の導体露出部を有する被測定電極を測定する場合に、計測器の入力端子を端子部に固定させて、安定した体勢で測定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-145350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示される発明(特に実施例2)によれば、筒型端子(24;特許文献1中の図6及び図8を参照)にワニ口クリップを直接接続できるものの、この筒型端子(24)の外側面は、絶縁を目的としてプラスチック製の円筒部材により被覆されている(引用文献1の明細書段落[0064]の記載を参照)。
このため、筒型端子(24)の外側面側をワニ口クリップで挟持しても計測対象の計測を行うことはできない。
つまり、特許文献1に開示される発明の場合は、筒型端子(24)に対するワニ口クリップの接続方向が限定されてしまうため、計測対象が狭小部にある場合は、計測器(例えば電圧計等)のワニ口クリップ(接続用端子)を筒型端子(24)に接続できない場合があった。
【0007】
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものでありその目的は、計測対象である電線に、電圧計等の計測器の接続用端子であるワニ口クリップを接続する作業を確実にかつ容易に行える計測用端子及びそれを用いた計測用端子構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための第1の発明である計測用端子は、撚線である電線に取設されて用いられ、計測器のワニ口クリップを接続する端子であって、この端子は、導電性を有する金属材料からなるベースと、導電性を有する金属材料からなり、上記ベースにおいて電線の表面と相対する面に突設される複数の棘状の突起と、導電性を有する金属材料からなり、上記ベースにおいて棘状の突起を有する面の反対側の面に突設される柱状の挟持部を備え、挟持部は、その周側面上に凸凹状の滑り止め構造を有することを特徴とする。
上記構成の第1の発明である計測用端子は、計測対象である電線とワニ口クリップの間に介設されて、計測対象と計測器を電気的に接続するという作用を有する。
さらに、計測用端子におけるベースは、複数の棘状の突起を支持するという作用を有する。また、計測用端子における棘状の突起は、この計測用端子が撚線である電線の表面に押し当てられた際に、撚線を構成する素線同士の間に入り込んで計測用端子と電線の接触面積を大きくするという作用を有する。さらに、計測用端子における挟持部は、計測器に設けられる接続用端子であるワニ口クリップで挟持されることで、第1の発明である計測用端子と計測器とを電気的に接続するという作用を有する。
加えて、この挟持部の周側面上に設けられる凸凹状の滑り止め構造は、挟持部の周側面上を計測器のワニ口クリップで挟持した際に、ワニ口クリップの挟持具に形成される鋸歯状の突起と係合して、挟持部からワニ口クリップが外れるのを妨げるという作用を有する。
【0009】
第2の発明は、上述の第1の発明であって、挟持部の先端は、挟持部の柱状部分の直径よりも大きい直径を有する頭部を備えていることを特徴とする。
上記構成の第2の発明では、挟持部が頭部を有することで、柱状をなす挟持部の軸心に対して交差する方向からワニ口クリップで挟持部を挟持する際に、ワニ口クリップが挟持部の頭部側にスライドして外れるのを防ぐという作用を有する。
また、第2の発明では、挟持部が頭部を有することで、柱状をなす挟持部の軸心方向から挟持部の頭部をワニ口クリップで挟持する際も、挟持部の頭部からワニ口クリップが外れるのを防ぐという作用を有する。
【0010】
第3の発明である計測用端子構造は、上述の第1又は第2の発明である計測用端子と、計測用端子を計測対象である電線の表面に押し付けながら固定する固定手段を備えることを特徴とする。
上記構成の第3の発明において計測用端子自体による作用は、上述の第1又は第2の発明による作用と同じである。
また、固定手段は、電線の表面に計測用端子を押し付けながら固定するという作用を有する。
よって、第3の発明では、計測用端子が固定手段により測定対象である電線に押し付けられることで、計測対象である電線の表面と計測用端子との間の接触圧力が増す。これにより、両者間の接触抵抗が低下して、測定対象である電線から第3の発明に係る計測用端子及びワニ口クリップを介して計測器に電流が安定して流れるようになる。
この結果、計測器による計測精度が高まる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

中国電力株式会社
吊金車
29日前
中国電力株式会社
断路器
12日前
中国電力株式会社
断路器操作構造
1か月前
中国電力株式会社
測量杭の連結構造
7日前
中国電力株式会社
ドローン用ヘリポート
1か月前
中国電力株式会社
開閉器操作綱用固定装置
14日前
中国電力株式会社
電柱昇降器及び延長器具
15日前
中国電力株式会社
鉄塔据付検査用巻尺固定具
5日前
中国電力株式会社
高所作業用リュックサック
2日前
中国電力株式会社
接地板基準線の位置決め治具
5日前
中国電力株式会社
金巻尺保持具及びテープカッタ
5日前
中国電力株式会社
計測用端子及び計測用端子構造
5日前
中国電力株式会社
接地抵抗測定器用コードリール
1か月前
中国電力株式会社
除雪装置とそれを用いた除雪方法
15日前
中国電力株式会社
整定値管理装置、及び整定値管理方法
29日前
中国電力株式会社
発送料金計算システムとそのプログラム
29日前
中国電力株式会社
テスター及びテスターを収納するケース体
1か月前
中国電力株式会社
予測モデル作成装置及び予測モデル作成方法
15日前
中国電力株式会社
アンマッチ分類装置およびアンマッチ分類方法
5日前
中国電力株式会社
カズラ監視システムおよびカズラ監視プログラム
29日前
中国電力株式会社
プラント異常監視システム及びプラント異常監視方法
7日前
日本精機株式会社
計器装置
1か月前
株式会社東光高岳
計器
1か月前
株式会社豊田自動織機
産業車両
5日前
株式会社ミツトヨ
測定器
27日前
横浜ゴム株式会社
音響窓
今日
個人
センサーを備えた装置
2日前
株式会社国際電気
試験装置
12日前
日本精機株式会社
施工管理システム
2日前
株式会社東芝
センサ
1日前
大同特殊鋼株式会社
疵検出方法
27日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
28日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
28日前
エグゼヴィータ株式会社
端末装置
28日前
株式会社田中設備
報知装置
6日前
株式会社CAST
センサ固定治具
5日前
続きを見る