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公開番号
2025113015
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024007618
出願日
2024-01-22
発明の名称
接地板基準線の位置決め治具
出願人
中国電力株式会社
代理人
弁理士法人維新国際特許事務所
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02G
1/02 20060101AFI20250725BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】標準取付仕様を充足するための基準線を複数枚の接地板に同時に付することを可能として、この基準線を付する作業を容易にする接地板基準線の位置決め治具を提供する。
【解決手段】位置決め治具1は、載置面3aを有する載置板3と、載置面3aに立設される側壁4,5と、を有する載置台2を備え、載置板3は、上縁3bと、この上縁3bに平行な下縁3cと、接地板50が有する取付穴55,56を挿通する棒体6,7を有し、側壁4,5は、接地板50の側端面53,54がそれぞれ当接する内壁面4a,5aと、載置板3の下縁3cと同一の平面を形成する側壁下縁4b,5bを有し、接地板50の上端面51が載置板3の上縁3bに一致する場合に、基準線は、その両端点L
a
,L
b
が、側壁下縁4b,5bに一致する直線L
1
,L
1
上にそれぞれ存在する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
四角板状をなす接地板を鉄塔部材に取り付ける際の位置基準とする基準線を、前記接地板に付するための接地板基準線の位置決め治具であって、
前記接地板を載置する載置面を有する載置板と、前記載置面に立設される一対の側壁と、を有する載置台を備え、
前記載置板は、上縁と、この上縁に平行な下縁と、を有し、
一対の前記側壁は、前記接地板の一対の側端面がそれぞれ当接する一対の内壁面と、前記載置板の前記下縁と同一の平面を形成する一対の側壁下縁を有し、
前記接地板を前記載置面に載置する場合に、一対の前記側壁に沿った前記載置板の載置板長さは、一対の前記側壁に沿った前記接地板の接地板長さよりも短く、
前記接地板の上端面が前記載置板の前記上縁に一致する場合に、
前記基準線は、その両端点が、一対の前記側壁下縁に一致する一対の直線上にそれぞれ存在することを特徴とする接地板基準線の位置決め治具。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記載置板は、前記載置面に、前記接地板が有する取付穴を挿通する棒体を備えることを特徴とする請求項1に記載の接地板基準線の位置決め治具。
【請求項3】
前記棒体は、その一端に第1のネジ部が形成され、
前記載置面は、この載置面と直交する方向に奥行を有する穴部が構成され、
前記穴部は、その周面に、前記第1のネジ部が螺合する第2のネジ部が形成されることを特徴とする請求項2に記載の接地板基準線の位置決め治具。
【請求項4】
前記側壁は、前記載置面からの高さが、前記接地板の厚みの2倍以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の接地板基準線の位置決め治具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、接地板を鉄塔部材に取り付ける際の基準線を接地板に付する際に使用する位置決め治具に係り、特に、基準線を複数枚の接地板に同時に付することができる接地板基準線の位置決め治具に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、架空送電線路作業においては、電磁誘導・静電誘導による誘導電流が、送電中の電線から停電中の作業側電線に流れることで、作業者が感電するおそれがある。そこで、乙アースを介し、作業側電線から抵抗値が低い鉄塔支持物へ接地を行って、感電防止を図っている。
しかし、接地が十分でなかったことによる誘導感電災害が発生したため、接地抵抗値を確実に確保することを目的に、接地板を誘導感電災害の災害防止策として全鉄塔に順次取り付けている。
接地板の取付作業では、準備として、各鉄塔上で作業者が定規等を用い、取付用の穴あけ位置を決めた後、工具を用いて取付穴をあけている。
このような穴あけ位置の測定と、実際の穴あけ作業には、接地板1枚当たりに5~10分程度かかるため、鉄塔1基当たりの接地板枚数(十数枚以上)では、作業時間が増すとともに、作業に係る負担も大きいという課題がある。
そこで、近年、作業負担を軽減することができる技術が開発されており、それに関して既に発明が開示されている。
【0003】
特許文献1には「送電用鉄塔への接地部材の取付方法及び該取付方法に用いる接地板」という名称で、作業者にかかる負担が少ない送電用鉄塔への接地部材の取付方法に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、鉄塔部材で構成される送電用鉄塔に、接地用の接地部材を、取付部材を介して取り付ける取付方法であって、鉄塔部材から、固定用部品と装着品とを取り外すことで、空き既設穴を得る工程である取外し工程と、取付穴が形成された接地部材を用い、空き既設穴と取付穴とが重なるように接地部材の位置を決める工程である位置決め工程と、重ねられた空き既設穴と取付穴とに取付部材を挿通し、接地部材を鉄塔部材に取り付ける工程である取付工程と、を備えることを特徴とする。
このような発明において、接地部材には、大穴と小穴が、それぞれ2個ずつ一列にあけられている。また、鉄塔部材に既設された空き既設穴とは、2個の大径空き既設穴、又は2個の小径空き既設穴である。
そのため、位置決め工程においては、接地部材の位置は、接地板の重合部を取り付け対象の鉄塔部材の表面に重ね、大径空き既設穴の中心と、大穴の中心と、が重なるように決められる。または、接地部材の位置は、小径空き既設穴の中心と、小穴の中心と、が重なるように決められる。
このような方法では、作業者が、接地部材の位置決めの誤りに気付きやすい。よって、接地部材を正確に鉄塔部材へ取り付けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-44907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された発明では、接地部材の位置は、大径空き既設穴の中心と、大穴の中心と、が重なるように、または、小径空き既設穴の中心と、小穴の中心と、が重なるように決められる。よって、作業者が気付きやすいのは、鉄塔部材の長手方向についての位置決めの誤りである。
ここで、鉄塔部材の短手方向については、標準取付仕様に従う必要がある。この標準取付仕様とは、接地部材の縁部を、鉄塔部材の縁部から一定の距離(80mm)はみ出させて、接地部材を鉄塔部材に取り付けるというものである。よって、この一定の距離を示す基準線が接地部材に付されていると、標準取付仕様が充足されやすい。
しかし、特許文献1に開示された発明では、基準線が接地部材に付されていないため、作業者は、鉄塔部材の短手方向についての位置決めの誤りに気付きにくく、標準取付仕様が充足されないおそれがある。
仮に、この点を考慮して、作業者が基準線を複数の接地部材に一枚ずつ付すると、その分の手間と時間がかかるので、作業効率上好ましくない。よって、特許文献1に開示された発明では、作業時間が増すとともに、作業に係る負担も大きいという従来の課題を十分に解決できない可能性がある。
【0006】
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、標準取付仕様を充足するための基準線を複数枚の接地板に同時に付することを可能として、この基準線を付する作業を容易にするとともに、鉄塔部材の短手方向についての接地板の位置決め作業を、正確かつ容易に実施可能とする接地板基準線の位置決め治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、第1の発明は、四角板状をなす接地板を鉄塔部材に取り付ける際の位置基準とする基準線を、接地板に付するための接地板基準線の位置決め治具であって、接地板を載置する載置面を有する載置板と、載置面に立設される一対の側壁と、を有する載置台を備え、載置板は、上縁と、この上縁に平行な下縁と、を有し、一対の側壁は、接地板の一対の側端面がそれぞれ当接する一対の内壁面と、載置板の下縁と同一の平面を形成する一対の側壁下縁を有し、接地板を載置面に載置する場合に、一対の側壁に沿った載置板の載置板長さは、一対の側壁に沿った接地板の接地板長さよりも短く、接地板の上端面が載置板の上縁に一致する場合に、基準線は、その両端点が、一対の側壁下縁に一致する一対の直線上にそれぞれ存在することを特徴とする。
【0008】
このような構成の発明において、接地板の上端面とは、接地板を鉄塔部材に取り付ける際に、鉄塔部材の長手方向に沿うことになる面である。また、接地板の一対の側端面と、接地板長さは、接地板を鉄塔部材に取り付ける際に、それぞれ鉄塔部材の短手方向に沿うことになる面と、長さである。
さらに、接地板は、角部が面取りされた四角形状をなしていてもよい。すなわち、接地板は、略四角板状をなしていればよい。
【0009】
また、載置台と、棒体は、金属製の接地板を載置面に複数枚載置するときの耐強度を考慮して、剛性を有する金属製が望ましい。
さらに、一対の側壁の各側壁下縁は、載置板の下縁と同一の平面を形成しているが、載置板の上縁については、載置板の下縁のような一対の側壁との関連性はない。なお、同一の平面とは、仮想の平面である。
【0010】
上記構成の発明においては、一対の側壁に沿った載置板の載置板長さは、一対の側壁に沿った接地板の接地板長さよりも短い。そのため、接地板の上端面が載置板の上縁に一致するように、接地板を載置面に載置すると、側面視で、接地板の下端面が載置板の下縁から一定の距離はみ出すことになる。
(【0011】以降は省略されています)
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