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公開番号
2025113915
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024008315
出願日
2024-01-23
発明の名称
ペロブスカイト膜、薄膜太陽電池、ペロブスカイト膜の製造方法及び薄膜太陽電池の製造方法
出願人
国立大学法人金沢大学
,
株式会社麗光
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H10K
30/50 20230101AFI20250728BHJP()
要約
【課題】耐久性の高いペロブスカイト膜、薄膜太陽電池及びそれらの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本実施形態にかかるペロブスカイト膜は、積層方向から平面視した際に、複数のグレインを有し、前記複数のグレインの最頻グレインサイズが、1μm以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
積層方向から平面視した際に、複数のグレインを有し、
前記複数のグレインの最頻グレインサイズが、1μm以上である、ペロブスカイト膜。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
疎水性官能基を有し、前記疎水性官能基は、少なくとも前記複数のグレインの粒界にある、請求項1に記載のペロブスカイト膜。
【請求項3】
前記疎水性官能基は、イオン液体に由来する疎水基である、請求項2に記載のペロブスカイト膜。
【請求項4】
積層方向から平面視した際に確認されるホールを有し、
前記ホールの平均密度は、0.2個/μm
2
以下である、請求項1に記載のペロブスカイト膜。
【請求項5】
請求項1に記載のペロブスカイト膜を発電層として含む、薄膜太陽電池。
【請求項6】
ペロブスカイト前駆体溶液にイオン液体を添加した混合溶液を作製する工程と、
前記混合溶液を下地層に、バーコート、ブレードコート、スロットダイコート、スプレーコート、グラビアコート、リバースコート、コンマコートで塗布し、塗布膜を形成する工程と、
前記塗布膜をアニールする工程と、を有する、ペロブスカイト膜の製造方法。
【請求項7】
前記塗布膜を形成してから5分以上経過後に、前記塗布膜をアニールする、請求項6に記載のペロブスカイト膜の製造方法。
【請求項8】
前記塗布膜を形成する前に、前記下地層の表面をプラズマ処理する、請求項6に記載のペロブスカイト膜の製造方法。
【請求項9】
成膜雰囲気が湿度40%以上の大気下である、請求項6に記載のペロブスカイト膜の製造方法。
【請求項10】
前記混合溶液における前記イオン液体の質量比が0.17wt%以上0.83wt%以下である、請求項6に記載のペロブスカイト膜の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペロブスカイト膜、薄膜太陽電池、ペロブスカイト膜の製造方法及び薄膜太陽電池の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、ペロブスカイト構造を有する薄膜を用いた、薄膜太陽電池の開発が行われている。ペロブスカイト構造とは、一般式ABX
3
で表される立方体の結晶構造である。立方体の頂点(Aサイト)、立方体の各面の中心(Bサイト)、立方体の中心(Xサイト)に、それぞれ異なる原子や分子が配置される。Aサイトには、例えば、CH
3
NH
3
+
、CH
5
N
2
+
等の有機材料が用いられる。
【0003】
ペロブスカイト膜は、水に弱い。そのため、不活性ガス雰囲気下又は相対湿度20%以下の乾燥雰囲気での製造が求められ、製造コストがかかる。また水分を含む大気下での耐久性が低く、1か月程度で性能が大きく劣化してしまう。
【0004】
特許文献1には、ペロブスカイト膜の前駆体溶液にイオン液体を添加し、スピンコートで成膜を行い、ペロブスカイト膜を作製することが開示されている。特許文献1のペロブスカイト膜は、ナノサイズの微粒子が集合した膜構造を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6501303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ペロブスカイト膜は、光電変換素子、圧電変換素子、熱電変換素子等の様々な素子への応用が期待されており、さらなる性能向上と製造コストの低減が求められている。また不活性ガス中という制限された環境下ではなく、通常の大気下でのペロブスカイト膜の製造方法が求められている。例えば、特許文献1に記載のように、前駆体溶液にイオン液体を添加することで、大気下でのペロブスカイト膜の製造が可能になっている。しかしながら、特許文献1に開示の製造方法は、量産に適しておらず、また作製されるペロブスカイト膜にも更なる耐久性の改善が求められている。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、耐久性の高いペロブスカイト膜、薄膜太陽電池及びそれらの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
【0009】
第1の態様にかかるペロブスカイト膜は、積層方向から平面視した際に、複数のグレインを有し、前記複数のグレインの最頻グレインサイズが、1μm以上である。
【発明の効果】
【0010】
本実施形態に係るペロブスカイト膜、薄膜太陽電池は、耐久性が高い。本実施形態に係るペロブスカイト膜の製造方法及び薄膜太陽電池の製造方法は、安価にペロブスカイト膜又は薄膜太陽電池の製造が可能である。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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