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公開番号
2025114285
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2024008889
出願日
2024-01-24
発明の名称
慣性力センサおよび慣性力センサの製造方法
出願人
株式会社豊田中央研究所
,
株式会社ミライズテクノロジーズ
,
トヨタ自動車株式会社
,
株式会社デンソー
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
G01C
19/5733 20120101AFI20250729BHJP(測定;試験)
要約
【課題】高真空化されたパッケージに気密封止されたセンサ部を備える慣性力センサを提供する。
【解決手段】慣性力センサは、矩形形状の開口枠を備えるパッケージを備える。慣性力センサは、パッケージの内部に配置されているセンサ部を備える。慣性力センサは、開口枠の全体を覆っている蓋部を備える。慣性力センサは、開口枠に沿って配置されており、閉じたリング形状を備えており、開口枠と蓋部とを接合している第1接合リングおよび第2接合リングを備える。第1接合リングは、第2接合リングの外周を取り囲んで配置されている。第1接合リングと、第2接合リングと、開口枠と、蓋部と、によって囲まれた閉空間が形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
矩形形状の開口枠を備えるパッケージと、
前記パッケージの内部に配置されているセンサ部と、
前記開口枠の全体を覆っている蓋部と、
前記開口枠に沿って配置されており、閉じたリング形状を備えており、前記開口枠と前記蓋部とを接合している第1接合リングおよび第2接合リングと、
を備える慣性力センサであって、
前記第1接合リングは、前記第2接合リングの外周を取り囲んで配置されており、
前記第1接合リングと、前記第2接合リングと、前記開口枠と、前記蓋部と、によって囲まれた閉空間が形成されている、
慣性力センサ。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記慣性力センサには、前記パッケージの内部と、前記蓋部と、前記第2接合リングと、によって囲まれた内部空間が形成されており、
前記慣性力センサは、前記内部空間および前記閉空間の少なくとも一方に配置されているガス吸着部をさらに備える、請求項1に記載の慣性力センサ。
【請求項3】
前記第1接合リングおよび前記第2接合リングは、前記蓋部とは別体の部品であり、前記蓋部に接合されており、
前記ガス吸着部は、前記蓋部において、前記第1接合リングと前記第2接合リングとの間の領域、および、前記第2接合リングの内側の領域に配置されており、
前記第1接合リングおよび前記第2接合リングと前記蓋部とが直接に接合している、請求項2に記載の慣性力センサ。
【請求項4】
前記第1接合リングおよび前記第2接合リングは、前記蓋部とは別体の部品であり、前記蓋部に接合されており、
前記第1接合リングおよび前記第2接合リングは、金属で構成されており、
前記ガス吸着部は、前記蓋部において、前記第1接合リングおよび前記第2接合リングと前記蓋部との接合界面に配置されており、
前記第1接合リングおよび前記第2接合リングを前記蓋部に接合するために用いられる金属が、前記ガス吸着部に拡散浸透している、請求項2に記載の慣性力センサ。
【請求項5】
前記開口枠には、前記開口枠に沿って溝が形成されており、
前記溝は、前記閉空間と連通している、請求項1に記載の慣性力センサ。
【請求項6】
前記第1接合リングおよび前記第2接合リングと前記開口枠との接合界面を通る平面視において、前記第1接合リングと前記第2接合リングとの間には、開口部が形成されており、
前記第1接合リングおよび前記第2接合リングと前記蓋部との界面を通る平面視において、前記第1接合リングと前記第2接合リングとの間には、底面が形成されており、
前記開口部と前記底面とは、互いに対向しており、
前記開口部の幅は、前記底面の幅よりも小さい、請求項1に記載の慣性力センサ。
【請求項7】
前記第1接合リングの幅の方が、前記第2接合リングの幅よりも大きい、請求項1に記載の慣性力センサ。
【請求項8】
前記第1接合リング、前記第2接合リングは、金属で構成されており、
前記蓋部は、ガラスまたは金属で構成されており、
前記第1接合リングおよび前記第2接合リングは、前記蓋部とは別体の部品であり、前記蓋部に接合されている、請求項1に記載の慣性力センサ。
【請求項9】
前記第1接合リング、前記第2接合リングおよび前記蓋部は、シリコンで構成されており、
前記第1接合リングおよび前記第2接合リングは、前記蓋部と一体の部品である、
請求項1に記載の慣性力センサ。
【請求項10】
矩形形状の開口枠を備えるパッケージと、
前記パッケージの内部に配置されているセンサ部と、
前記開口枠の全体を覆っている蓋部と、
前記開口枠に沿って配置されており、閉じたリング形状を備えており、前記開口枠と前記蓋部とを接合している第1接合リングおよび第2接合リングと、
を備える慣性力センサの製造方法であって、
前記第1接合リングは、前記第2接合リングの外周を取り囲んで配置されており、
前記第1接合リングと、前記第2接合リングと、前記開口枠と、前記蓋部と、によって囲まれた閉空間が形成されており、
前記パッケージの内部と、前記第2接合リングと、前記蓋部と、によって囲まれた内部空間が形成されており、
前記パッケージの内部に前記センサ部を固定する工程と、
前記内部空間および前記閉空間の少なくとも一方にガス吸着部を配置する工程と、
前記第1接合リングおよび前記第2接合リングを介して、前記開口枠と前記蓋部とを真空雰囲気内で接合する工程と、
熱処理を行う工程と、
を備える、慣性力センサの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書は、慣性力センサおよび慣性力センサの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、慣性力センサを気密に囲う第1のパッケージと、第1のパッケージを気密に囲う第2のパッケージと、を備えた電子部品が開示されている。2重のパッケージ構造により、気密封止の性能が向上されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-257803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、2重のパッケージ構造を備えているため、電子部品全体の体格が増大してしまうおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する慣性力センサは、矩形形状の開口枠を備えるパッケージを備える。慣性力センサは、パッケージの内部に配置されているセンサ部を備える。慣性力センサは、開口枠の全体を覆っている蓋部を備える。慣性力センサは、開口枠に沿って配置されており、閉じたリング形状を備えており、開口枠と蓋部とを接合している第1接合リングおよび第2接合リングを備える。第1接合リングは、第2接合リングの外周を取り囲んで配置されている。第1接合リングと、第2接合リングと、開口枠と、蓋部と、によって囲まれた閉空間が形成されている。
【0006】
上記の構造によると、パッケージの開口枠と蓋部とが、外側の第1接合リングおよび内側の第2接合リングによって2重に閉塞されている。そして第1接合リングと第2接合リングとの間に、閉空間が形成されている。第1接合リングの内部を通ってガスが侵入する場合、または、蓋部やパッケージの枠体と第1接合リングとの接合界面を通ってガスが侵入する場合においても、閉空間によって、パッケージの内部空間へのガスの侵入を留めることができる。パッケージ内部へのガスの侵入を閉空間にて一旦留めることができるため、パッケージ内部の高気密性を長期間維持することが可能となる。そして、1つのパッケージに対して、第1および第2接合リングの2つを用いて気密を維持する、2重の接合枠構造を備えている。2つのパッケージを用いる2重のパッケージ構造に比して、体格の増大を抑制することができるため、慣性力センサの小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
ジャイロセンサ1の上面図である。
ジャイロセンサ1の断面図である。
接合界面の近傍領域の拡大断面図である。
接合界面の近傍領域の拡大断面図である。
溝103t近傍の拡大断面図である。
Siウエハ接合前の状態を示す斜視図である。
センサ素子240の断面構造を示す図である。
図7のVIII-VIII線における、蓋部230の下面図である。
WLP構造201の製造工程を示すフローチャートである。
WLP構造201の製造工程を示す断面図である。
WLP構造201の製造工程を示す断面図である。
WLP構造201の製造工程を示す断面図である。
センサ素子240の断面構造を示す図である。
蓋部430の製造工程を示す断面図である。
蓋部430の製造工程を示す断面図である。
蓋部430の製造工程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0008】
図1に、本実施例に係るジャイロセンサ1の上面図を示す。図1では、見やすさのために、リッド130を取り除いた状態を示している。また図2に、図1のII-II線における断面図を示す。図2は、中心軸CAを通る断面図である。また図3に、図2の接合領域JRを拡大した図を示す。ジャイロセンサ1は、センサ素子10、パッケージ100、リッド130を主に備えている。センサ素子10は、パッケージ100内に真空気密封止されている。
【0009】
(センサ素子10の構成)
センサ素子10は、台座電極20、ガラス振動子30、ペースト40、を主に備えている。台座電極20は、ガラス基板21上にシリコン基板22が積層された構造を備えている。
【0010】
ガラス基板21は、シリコン基板22と陽極接合可能なガラス材料である。ガラス基板21の表面21fには、環状のリング溝21rが形成されている。リング溝21rには、ガラス振動子30のリム部30rが挿入されている。
(【0011】以降は省略されています)
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