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公開番号2025115819
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010481
出願日2024-01-26
発明の名称ブッシング
出願人SWCC株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類H02G 15/08 20060101AFI20250731BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】大幅な設計変更を行うことなく、高ガス圧力下での使用に耐えうる機械的強度を確保できるブッシングを提供する。
【解決手段】ブッシングは、樹脂材料で形成されるブッシング本体と、ブッシング本体と一体的に樹脂材料で形成され、固定ボルトにより機器ケースに締結される取付フランジと、固定ボルトが挿通されるボルト貫通孔を有する筒状の埋込金具と、を備える。取付フランジは、軸方向から見た平面視形状が正六角形であり、正六角形の頂点の近傍に埋込金具が埋設されたフランジ本体部と、軸方向から見た平面視形状が、凸部と凹部が交互に形成された6回回転対称な多角形であり、固定ボルトが固定されるボルト固定面が凹部から露出するようにフランジ本体部の後端側に突出して形成されたフランジ補強部と、を有し、ボルト固定面とフランジ補強部の外周面との連設部分に、曲率半径が5~10mmのR加工が施されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂材料で形成されるブッシング本体と、
前記ブッシング本体と一体的に前記樹脂材料で形成され、固定ボルトにより機器ケースに締結される取付フランジと、
前記固定ボルトが挿通されるボルト貫通孔を有する筒状の埋込金具と、を備え、
前記取付フランジは、
軸方向から見た平面視形状が正六角形であり、前記正六角形の頂点の近傍に前記埋込金具が埋設されたフランジ本体部と、
前記軸方向から見た平面視形状が、凸部と凹部が交互に形成された6回回転対称な多角形であり、前記固定ボルトが固定されるボルト固定面が前記凹部から露出するように前記フランジ本体部の後端側に突出して形成されたフランジ補強部と、を有し、
前記ボルト固定面と前記フランジ補強部の外周面との連設部分に、曲率半径が5~10mmのR加工が施されている、
ブッシング。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記曲率半径は7~10mmである、
請求項1に記載のブッシング。
【請求項3】
前記ボルト固定面に、前記ボルト貫通孔に連通し、座金を収容可能な座金収容部が形成されており、
前記埋込金具の前記ボルト貫通孔に前記固定ボルトが前記座金を介して挿通される、
請求項1に記載のブッシング。
【請求項4】
それぞれの前記凹部から露出する前記ボルト固定面の対称な位置に、2つの前記ボルト貫通孔が配置されている、
請求項1又は3に記載のブッシング。
【請求項5】
前記フランジ本体部の外径は、250~350mmである、
請求項1又は3に記載のブッシング。
【請求項6】
前記樹脂材料は、エポキシ樹脂である、
請求項1又は3に記載のブッシング。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ブッシングに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ケーブル終端接続部として、ガス中終端接続部、油中終端接続部、気中終端接続部などが知られている。一般的には、ケーブル終端接続部は、内部導体及び内部導体の外周に配置されるエポキシ樹脂等からなる硬質の絶縁体を有する本体材料(「ブッシング」と呼ばれる)に、接続材料が取り付けられたケーブル端末部を接続することで形成される(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載のブッシングは、ブッシング全体がエポキシ樹脂で形成さており、ブッシング本体と、ブッシング本体に一体的に形成された取付フランジと、を有している。ブッシングは、電力機器の機器ケースに挿入され、取付フランジに挿通された固定ボルトを機器ケースに固定することで、機器ケースに取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5548567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、機器内部に充填される絶縁ガスには、環境への配慮から、六フッ化硫黄ガス(SF

ガス)に代えて、乾燥ガス等が使用されることが多い。乾燥ガスは、SF

ガスに比較して絶縁性能が低く、同等の絶縁性能を得るためにはガス圧力を高く設定する必要がある。そのため、ガス圧力により機器ケースが変形し、ブッシングの取付フランジに機器ケースの変形に起因する外力が作用して、取付フランジに破損を生じることが懸念される。特に、特許文献1に記載のブッシングでは、取付フランジがエポキシ樹脂製であり破損しやすいため、機器ケースからの外力に耐えうる機械的強度を有するように取付フランジの構造を改良する必要がある。
【0006】
本開示の目的は、大幅な設計変更を行うことなく、高ガス圧力下での使用に耐えうる機械的強度を確保できるブッシングを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係るブッシングは、
樹脂材料で形成されるブッシング本体と、
前記ブッシング本体と一体的に前記樹脂材料で形成され、固定ボルトにより機器ケースに締結される取付フランジと、
前記固定ボルトが挿通されるボルト貫通孔を有する筒状の埋込金具と、を備え、
前記取付フランジは、
軸方向から見た平面視形状が正六角形であり、前記正六角形の頂点の近傍に前記埋込金具が埋設されたフランジ本体部と、
前記軸方向から見た平面視形状が、凸部と凹部が交互に形成された6回回転対称な多角形であり、前記固定ボルトが固定されるボルト固定面が前記凹部から露出するように前記フランジ本体部の後端側に突出して形成されたフランジ補強部と、を有し、
前記ボルト固定面と前記フランジ補強部の外周面との連設部分に、曲率半径が5~10mmのR加工が施されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、大幅な設計変更を行うことなく、高ガス圧力下での使用に耐えうる機械的強度の高いブッシングを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施の形態に係るブッシングを用いたケーブル終端接続部を示す図である。
図2は、ブッシングを後端側から見た斜視図である。
図3は、ブッシングを後端側から見た平面図である。
図4A、図4Bは、ブッシングの固定構造を拡大して示す図である。
図5は、フランジ補強部における隅角部の曲率半径と、取付フランジに生じる最大応力の関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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