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公開番号2025118146
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013283
出願日2024-01-31
発明の名称平角絶縁電線の製造方法
出願人SWCC株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類H01B 13/00 20060101AFI20250805BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】断面のアスペクト比が大きい場合であってもクレージングの発生を抑制できる平角絶縁電線の製造方法を提供すること。
【解決手段】平角絶縁電線の製造方法は、導体と、導体を被覆する絶縁層とを有する絶縁電線を準備する工程と、絶縁電線を圧延する工程と、圧延した絶縁電線を加熱する工程と、加熱した絶縁電線にワニスを塗布する工程と、絶縁電線に塗布したワニスを焼き付ける工程と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
導体と、前記導体を被覆する絶縁層とを有する絶縁電線を準備する工程と、
前記絶縁電線を圧延する工程と、
圧延した前記絶縁電線を加熱する工程と、
加熱した前記絶縁電線にワニスを塗布する工程と、
前記絶縁電線に塗布した前記ワニスを焼き付ける工程と、
を有する、
平角絶縁電線の製造方法。
続きを表示（約 240 文字）【請求項２】
請求項１に記載の平角絶縁電線の製造方法において、
前記ワニスを焼き付けた前記絶縁電線に対して、前記圧延する工程、前記加熱する工程、前記塗布する工程および前記焼き付ける工程を順に繰り返し行う、
平角絶縁電線の製造方法。
【請求項３】
請求項１に記載の平角絶縁電線の製造方法において、
前記平角絶縁電線の長さ方向に直交する断面におけるアスペクト比は、１：１．３～１：１５の範囲内である、
平角絶縁電線の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、平角絶縁電線の製造方法に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、電気自動車用モーターなどの性能を向上させる一つの方法として、コイルの横断面における占積率（コイル断面積に占める導体断面積の割合）を向上させることが知られている。この占積率を向上させるためには、巻線として横断面（長さ方向に直交する断面）が矩形の平角線材を用いることが有効である（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
特許文献１には、丸導体の外周に絶縁塗料を塗布した後に焼き付けて絶縁丸導体を得る工程と、絶縁丸導体を圧延して絶縁平角導体を得る工程と、絶縁平角導体の外周に再度絶縁塗料を塗布した後に焼き付けて高圧延比平角絶縁電線を得る工程とを有する、高圧延比平角絶縁電線の製造方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平１１－１６４２８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載の高圧延比平角絶縁電線の製造方法には、絶縁電線の断面のアスペクト比を大きくした場合に、圧延時に加工度が大きくなるため絶縁層に割れが発生する場合がある。また、圧延後に絶縁皮膜に残留応力が生じるため、絶縁皮膜が極性溶剤に触れた際にクレージングが平角絶縁電線の側面に生じやすいという問題がある。
【０００６】
本発明の目的は、断面のアスペクト比が大きい場合であっても、割れやクレージングの発生を抑制できる平角絶縁電線の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
導体と、前記導体を被覆する絶縁層とを有する絶縁電線を準備する工程と、
前記絶縁電線を圧延する工程と、
圧延した前記絶縁電線を加熱する工程と、
加熱した前記絶縁電線にワニスを塗布する工程と、
前記絶縁電線に塗布した前記ワニスを焼き付ける工程と、
を有する、
平角絶縁電線の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、断面のアスペクト比が大きい場合であっても、割れやクレージングの発生を抑制できる平角絶縁電線の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、本発明の一実施の形態に係る平角絶縁電線の製造方法のフローチャートである。
図２は、平角絶縁電線の製造装置の例を示す模式図である。
図３Ａ、Ｂは、圧延する工程を説明するための図である。
図４Ａは、平角絶縁電線の断面模式図であり、図４Ｂ、Ｃは、密着性の評価を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明の一実施の形態に係る平角絶縁電線の製造方法について説明する。本明細書中、数値範囲を示す「～」には上限値および下限値がその範囲に含まれる。
（【００１１】以降は省略されています）

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