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公開番号2025115935
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024176470
出願日2024-10-08
発明の名称スクロール圧縮機、及び冷凍装置
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類F04C 18/02 20060101AFI20250731BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】可動スクロールのラップ内側に形成され冷媒が圧縮される圧縮室からの冷媒の漏出が十分に抑制されないおそれがある。
【解決手段】スクロール圧縮機101は、固定スクロール24と可動スクロール26とを備える。固定スクロール24の外周壁24cにおける、可動側鏡板26aと摺動する第1スラスト面24eには、周方向に延びる固定側油溝80が設けられる。固定スクロール24には、固定側油溝80に油を供給する油通路24fと、固定側ラップ24bの巻き終わり付近に開口する吸入ポート24dとが設けられる。可動スクロール26の旋回中に、可動側ラップ26bの巻き終わり側の第2端部26fは、固定側ラップ24bと第1接触点P1で接触し、かつ、外周壁24cと第2接触点P2で接触する。固定側油溝80の第1端部80aは、周方向において、第1接触点P1と第2接触点P2とを結ぶ第1線分L1よりも吸入ポート24dに近い位置まで延びる。
【選択図】図10A
特許請求の範囲【請求項1】
第1鏡板(24a)と、前記第1鏡板の外縁部に立設する外周壁(24c)と、前記外周壁の内側において前記第1鏡板に立設する渦巻状の第1ラップ(24b)と、を有する、固定スクロール(24)と、
第2鏡板(26a)と、前記第2鏡板に立設する渦巻状の第2ラップ(26b)と、を有する、可動スクロール(26)と、
を備え、
前記外周壁における、前記第2鏡板と摺動する第1面(24e)には、周方向に延びる第1油溝(80)が設けられ、
前記固定スクロールには、前記第1油溝と連通して前記第1油溝に油を供給する油通路(24f)と、前記第1ラップの巻き終わり付近に開口する吸入ポート(24d)と、が設けられ、
前記可動スクロールの旋回中に、前記第2ラップの巻き終わり側の第2端部(26e)は、前記第1ラップと第1接触点(P1)で接触し、かつ、前記外周壁と第2接触点(P2)で接触し、
前記第1ラップの巻き終わり側に位置する、前記第1油溝の第1端部(80a)は、周方向において、前記第1接触点と前記第2接触点とを結ぶ第1線分(L1)よりも前記吸入ポートに近い位置まで延びる、
スクロール圧縮機(101)。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記固定スクロール及び前記可動スクロールは、前記第2ラップの外側に形成される第1圧縮室(40a)と、前記第2ラップの内側に形成される第2圧縮室(40b)と、を形成し、
前記第2鏡板における、前記外周壁と摺動する第2面(26e)には、第2油溝(81)が設けられ、
前記第2油溝は、前記可動スクロールの旋回中に、前記第1油溝と連通し、前記第1線分よりも前記吸入ポートに近い位置において前記第1圧縮室又は前記第2圧縮室と連通する、
請求項1に記載のスクロール圧縮機。
【請求項3】
前記第2油溝は、前記可動スクロールの旋回中に前記第2ラップが前記外周壁と接触する時点を含む所定の期間において、前記第2圧縮室と連通して前記第2圧縮室に油を供給する、
請求項2に記載のスクロール圧縮機。
【請求項4】
前記第2油溝は、前記可動スクロールが旋回する角度領域の所定の区間において、前記第1油溝と連通すると同時に、前記第1圧縮室又は前記第2圧縮室と連通する、
請求項2又は3に記載のスクロール圧縮機。
【請求項5】
前記第2油溝は、
前記可動スクロールが旋回する角度領域の第1の区間(S1)において、前記第1油溝と連通し、かつ、前記第1圧縮室及び前記第2圧縮室と連通せず、
前記可動スクロールが旋回する角度領域の第2の区間(S2)において、前記第1圧縮室又は前記第2圧縮室と連通し、かつ、前記第1油溝と連通せず、
前記第1の区間、及び前記第2の区間は、互いに重ならない、
請求項2又は3に記載のスクロール圧縮機。
【請求項6】
前記第2面には、第3油溝(82)がさらに設けられ、
前記第3油溝は、前記可動スクロールの旋回中に、前記第1油溝及び前記第1圧縮室と連通し、
前記第2油溝は、前記可動スクロールが旋回する角度領域の第3の区間(S3)において、前記第2圧縮室と連通し、
前記第3油溝は、前記可動スクロールが旋回する角度領域の第4の区間(S4)において、前記第1圧縮室と連通し、
前記第3の区間、及び前記第4の区間は、互いに重ならない、
請求項2又は3に記載のスクロール圧縮機。
【請求項7】
前記第2油溝は、周方向に延びる延長部(91)を有する、
請求項1から3のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
【請求項8】
請求項1から3のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機(101)と、
前記スクロール圧縮機で圧縮された冷媒が流れる冷媒回路(100)と、
を備える、
冷凍装置(1)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
スクロール圧縮機、及び冷凍装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1(特開2016-160816号公報)に開示されるように、固定スクロールの外周壁の端面に固定側油溝が形成され、可動スクロールのラップ外側の鏡板に可動側油溝が形成されたスクロール圧縮機が知られている。固定側油溝には、高圧の潤滑油が供給される。可動スクロールの旋回中、可動側油溝は固定側油溝と連通して、固定側油溝の潤滑油が可動側油溝に供給される。また、可動スクロールの旋回中、可動側油溝は、可動スクロールのラップ外側に形成され冷媒が圧縮される外側圧縮室と連通し、可動側油溝の潤滑油が外側圧縮室に供給される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1(特開2016-160816号公報)のスクロール圧縮機では、可動スクロールの旋回中、可動側油溝は、可動スクロールのラップ内側に形成され冷媒が圧縮される内側圧縮室と連通しない。そのため、可動側油溝の潤滑油が内側圧縮室に十分に供給されず、内側圧縮室からの冷媒の漏出が十分に抑制されないおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1観点のスクロール圧縮機は、固定スクロールと、可動スクロールと、を備える。固定スクロールは、第1鏡板と、第1鏡板の外縁部に立設する外周壁と、外周壁の内側において第1鏡板に立設する渦巻状の第1ラップと、を有する。可動スクロールは、第2鏡板と、第2鏡板に立設する渦巻状の第2ラップと、を有する。外周壁における、第2鏡板と摺動する第1面には、周方向に延びる第1油溝が設けられる。固定スクロールには、第1油溝と連通して第1油溝に油を供給する油通路と、第1ラップの巻き終わり付近に開口する吸入ポートと、が設けられる。可動スクロールの旋回中に、第2ラップの巻き終わり側の第2端部は、第1ラップと第1接触点で接触し、かつ、外周壁と第2接触点で接触する。第1ラップの巻き終わり側に位置する、第1油溝の第1端部は、周方向において、第1接触点と第2接触点とを結ぶ第1線分よりも吸入ポートに近い位置まで延びる。
【0005】
第1観点のスクロール圧縮機は、可動スクロールのラップ内側の圧縮室に潤滑油を十分に供給するための油溝が固定スクロールに設けられるので、当該圧縮室からの冷媒の漏洩を抑制することができる。
【0006】
第2観点のスクロール圧縮機は、第1観点のスクロール圧縮機であって、固定スクロール及び可動スクロールは、第2ラップの外側に形成される第1圧縮室と、第2ラップの内側に形成される第2圧縮室と、を形成する。第2鏡板における、外周壁と摺動する第2面には、第2油溝が設けられる。第2油溝は、可動スクロールの旋回中に、第1油溝と連通する。第2油溝は、可動スクロールの旋回中に、第1線分よりも吸入ポートに近い位置において第1圧縮室又は第2圧縮室と連通する。
【0007】
第2観点のスクロール圧縮機は、可動スクロールのラップ内側の圧縮室に潤滑油を十分に供給するための油溝が固定スクロール及び可動スクロールに設けられるので、当該圧縮室からの冷媒の漏洩を抑制することができる。
【0008】
第3観点のスクロール圧縮機は、第2観点のスクロール圧縮機であって、第2油溝は、可動スクロールの旋回中に第2ラップが外周壁と接触する時点を含む所定の期間において、第2圧縮室と連通して第2圧縮室に油を供給する。
【0009】
第3観点のスクロール圧縮機は、可動スクロールのラップ内側の圧縮室からの冷媒の漏洩を抑制することができる。
【0010】
第4観点のスクロール圧縮機は、第2観点又は第3観点のスクロール圧縮機であって、第2油溝は、可動スクロールが旋回する角度領域の所定の区間において、第1油溝と連通すると同時に、第1圧縮室又は第2圧縮室と連通する。
(【0011】以降は省略されています)

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