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公開番号2025116266
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2025094527,2023566284
出願日2025-06-06,2022-12-02
発明の名称走査型顕微鏡
出願人株式会社ニコン
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 21/02 20060101AFI20250731BHJP(光学)
要約【課題】明るい画像を得ることが可能な走査型顕微鏡を提供する。
【解決手段】 走査型顕微鏡の走査光学系SLが、複数のレンズ成分からなり、全体として正の屈折力を有し、各レンズ成分が、互いに接合された複数個のレンズで構成される1個の接合レンズ、または1個のレンズからなり、以下の条件式を満足する。
0.007<Σ(nd×tc/νd)/LA<0.021
但し、Σ(nd×tc/νd):複数のレンズ成分を構成するレンズのd線に対する屈折率をndとし、レンズの中心厚をtcとし、レンズのアッベ数をνdとしたとき、複数のレンズ成分におけるレンズのnd×tc/νdの総和
LA:走査機構に最も近いレンズ成分における走査機構側のレンズ面から対物光学系に最も近いレンズ成分における対物光学系側のレンズ面までの光軸上の距離
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
光源からの光により試料を走査する走査機構と、
前記走査機構からの光を前記試料に集光する対物光学系と、
前記走査機構と前記対物光学系との間に設けられ、前記走査機構からの光を前記対物光学系に導く走査光学系とを備え、
前記走査光学系は、光軸に沿って並んだ複数のレンズ成分からなり、全体として正の屈折力を有し、
前記レンズ成分は、互いに接合された複数個のレンズで構成される1個の接合レンズ、または1個のレンズからなり、
前記複数のレンズ成分のうち前記走査機構に最も近いレンズ成分における前記走査機構側のレンズ面が凹面であり、
前記複数のレンズ成分のうち前記対物光学系に最も近いレンズ成分における前記対物光学系側のレンズ面が凹面であり、
以下の条件式を満足する走査型顕微鏡。
0.007<Σ(nd×tc/νd)/LA<0.021
但し、Σ(nd×tc/νd):前記複数のレンズ成分を構成するレンズのd線に対する屈折率をndとし、前記レンズの中心厚をtcとし、前記レンズのアッベ数をνdとしたとき、前記複数のレンズ成分における前記レンズのnd×tc/νdの総和
LA:前記走査機構に最も近いレンズ成分における前記走査機構側のレンズ面から前記対物光学系に最も近いレンズ成分における前記対物光学系側のレンズ面までの光軸上の距離
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
以下の条件式を満足する請求項1に記載の走査型顕微鏡。
-3<(ndA-1)/rA×f<-0.6
0.5<(ndE-1)/rE×f<3
但し、ndA:前記複数のレンズ成分を構成するレンズのうち、前記走査機構に最も近いレンズのd線に対する屈折率
rA:前記走査機構に最も近いレンズにおける前記走査機構側のレンズ面の曲率半径
ndE:前記複数のレンズ成分を構成するレンズのうち、前記対物光学系に最も近いレンズのd線に対する屈折率
rE:前記対物光学系に最も近いレンズにおける前記対物光学系側のレンズ面の曲率半径
f:前記走査光学系の焦点距離
【請求項3】
前記複数のレンズ成分のうち一部のレンズ成分は、1個の正レンズからなり、
以下の条件式を満足する請求項1に記載の走査型顕微鏡。
νdP<38
0.651<θgFP+(0.001682×νdP)
但し、νdP:前記正レンズのアッベ数
θgFP:前記正レンズの部分分散比であり、前記正レンズのg線に対する屈折率をngPとし、前記正レンズのF線に対する屈折率をnFPとし、前記正レンズのC線に対する屈折率をnCPとしたとき、次式で定義される
θgFP=(ngP-nFP)/(nFP-nCP)
【請求項4】
以下の条件式を満足する請求項3に記載の走査型顕微鏡。
1<fP/f<5
但し、fP:前記正レンズの焦点距離
f:前記走査光学系の焦点距離
【請求項5】
以下の条件式を満足する請求項1に記載の走査型顕微鏡。
0.7<D0/f<1
但し、D0:前記走査機構と前記走査機構に最も近いレンズ成分との間の光軸上の間隔
f:前記走査光学系の焦点距離
【請求項6】
以下の条件式を満足する請求項1に記載の走査型顕微鏡。
0.5<(Σtc)/LA<0.9
但し、Σtc:前記複数のレンズ成分における前記レンズのtcの総和
【請求項7】
前記複数のレンズ成分は、光軸に沿って前記走査機構側から順に並んだ、第1のレンズ成分と、第2のレンズ成分と、第3のレンズ成分と、第4のレンズ成分とを含み、
以下の条件式を満足する請求項1に記載の走査型顕微鏡。
0<D3/D2<1
0.04<D2/TL<0.11
0.02<D3/TL<0.05
但し、D2:前記第2のレンズ成分と前記第3のレンズ成分との間の光軸上の空気間隔
D3:前記第3のレンズ成分と前記第4のレンズ成分との間の光軸上の空気間隔
TL:前記走査光学系の前記走査機構側に配置される瞳共役面と前記走査光学系の前記対物光学系側に配置される像面との間の光軸上の距離
【請求項8】
以下の条件式を満足する請求項1に記載の走査型顕微鏡。
0.000214<Σ(nd×tc/νd
2
)/LA<0.000429
但し、Σ(nd×tc/νd
2
):前記複数のレンズ成分における前記レンズのnd×tc/νd
2
の総和

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、走査型顕微鏡に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、走査機構からの光を対物光学系に導く走査光学系を備えた走査型顕微鏡が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような走査型顕微鏡では、明るい画像を得ることが難しかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-102013号公報
【発明の概要】
【0004】
本発明に係る走査型顕微鏡は、光源からの光により試料を走査する走査機構と、前記走査機構からの光を前記試料に集光する対物光学系と、前記走査機構と前記対物光学系との間に設けられ、前記走査機構からの光を前記対物光学系に導く走査光学系とを備え、前記走査光学系は、光軸に沿って並んだ複数のレンズ成分からなり、全体として正の屈折力を有し、前記レンズ成分は、互いに接合された複数個のレンズで構成される1個の接合レンズ、または1個のレンズからなり、前記複数のレンズ成分のうち前記走査機構に最も近いレンズ成分における前記走査機構側のレンズ面が凹面であり、前記複数のレンズ成分のうち前記対物光学系に最も近いレンズ成分における前記対物光学系側のレンズ面が凹面であり、以下の条件式を満足する。
0.007<Σ(nd×tc/νd)/LA<0.021
但し、Σ(nd×tc/νd):前記複数のレンズ成分を構成するレンズのd線に対する屈折率をndとし、前記レンズの中心厚をtcとし、前記レンズのアッベ数をνdとしたとき、前記複数のレンズ成分における前記レンズのnd×tc/νdの総和
LA:前記走査機構に最も近いレンズ成分における前記走査機構側のレンズ面から前記対物光学系に最も近いレンズ成分における前記対物光学系側のレンズ面までの光軸上の距離
【図面の簡単な説明】
【0005】
走査光学系を備えた走査型顕微鏡の一例を示す説明図である。
第1実施例に係る走査光学系の構成を示す断面図である。
第1実施例に係る走査光学系の諸収差図である。
第1実施例に係る走査光学系の色収差図である。
第1実施例に係る走査光学系のコマ収差図である。
第2実施例に係る走査光学系の構成を示す断面図である。
第2実施例に係る走査光学系の諸収差図である。
第2実施例に係る走査光学系の色収差図である。
第2実施例に係る走査光学系のコマ収差図である。
第3実施例に係る走査光学系の構成を示す断面図である。
第3実施例に係る走査光学系の諸収差図である。
第3実施例に係る走査光学系の色収差図である。
第3実施例に係る走査光学系のコマ収差図である。
第4実施例に係る走査光学系の構成を示す断面図である。
第4実施例に係る走査光学系の諸収差図である。
第4実施例に係る走査光学系の色収差図である。
第4実施例に係る走査光学系のコマ収差図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、本実施形態に係る走査光学系を備えた走査型顕微鏡について説明する。まず、図1を用いて、本実施形態に係る走査型顕微鏡の一例として走査型共焦点顕微鏡1について説明する。走査型共焦点顕微鏡1は、光源ユニット6からの照明用レーザ光を試料SA上に導く励起光導入部2と、試料SA上に集光されるレーザ光を偏向して試料SA上で走査する走査装置3と、多光子励起に対応した試料SAからの光強度信号を検出する光検出装置5と、試料SAからの光を光検出装置5に導く集光光学系4とを備えて構成される。
【0007】
光源ユニット6は、走査型共焦点顕微鏡1に備えられてもよく、走査型共焦点顕微鏡1と別体に設けられてもよい。光源ユニット6は、レーザ光源(図示せず)およびビーム径調整機構(図示せず)等から構成される。光源ユニット6は、照明用レーザ光としてパルスレーザ光を発振させる。
【0008】
励起光導入部2は、コリメータレンズ21と、ダイクロイックミラー22と、第2対物レンズ23および対物レンズ24からなる対物光学系25とを備えて構成される。コリメータレンズ21およびダイクロイックミラー22は、顕微鏡本体10における鏡筒部11の上部に設けられた顕微鏡筐体部12の内部に配設される。なお、光源ユニット6と顕微鏡筐体部12とは、コネクタC3,C4を用いて光ファイバ69により接続されている。コリメータレンズ21は、光源ユニット6から発振されたレーザ光(光束)を平行光に変換する。ダイクロイックミラー22は、コリメータレンズ21からのレーザ光を試料SAに向けて反射する。対物光学系25は、第2対物レンズ23および対物レンズ24によって、ダイクロイックミラー22で反射したレーザ光を試料SA上に集光する。第2対物レンズ23は、顕微鏡本体10における鏡筒部11の内部に配設される。対物レンズ24は、鏡筒部11の下部に取り付けられる。
【0009】
走査装置3は、走査機構(スキャナ)31と、走査光学系32とを備えて構成される。走査装置3は、顕微鏡筐体部12の内部におけるダイクロイックミラー22と第2対物レンズ23との間に配設される。走査機構(スキャナ)31は、例えばガルバノミラー(図示せず)またはレゾナントミラー(図示せず)を有して構成される。走査機構(スキャナ)31は、入射するレーザ光を偏向する。つまり、走査機構(スキャナ)31は、試料SA上に集光されるレーザ光を偏向して試料SA上で走査する。走査光学系32は、走査機構(スキャナ)31と第2対物レンズ23との間に設けられる光学系である。また、走査光学系32は、走査光学系32の焦点位置が試料SA(試料SAの走査面)と共役な結像面13(1次像面とも称される)に位置する光学系である。
【0010】
集光光学系4は、対物光学系25を構成する対物レンズ24および第2対物レンズ23と、全反射ミラー41と、集光レンズ42とを備えて構成される。全反射ミラー41および集光レンズ42は、顕微鏡筐体部12の内部におけるダイクロイックミラー22の上方に配設される。全反射ミラー41は、対物レンズ24および第2対物レンズ23を通過した試料SAからの蛍光を反射させる。集光レンズ42は、全反射ミラー41で反射した蛍光を集光する。
(【0011】以降は省略されています)

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