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公開番号
2025116951
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-12
出願番号
2024011500
出願日
2024-01-30
発明の名称
半導体装置、半導体装置の製造方法
出願人
ミネベアパワーデバイス株式会社
代理人
ポレール弁理士法人
主分類
H10D
84/80 20250101AFI20250804BHJP()
要約
【課題】逆導通IGBT(RC-IGBT)において、ダイオード部のホール注入をより効果的に抑制し、リカバリー特性を向上する。
【解決手段】IGBT1は、第1のトレンチ(IGBT部3のトレンチ5)と、第1のトレンチ内の第1のボディ層12側の側壁に、ゲート絶縁膜6を介して形成された第1のゲート電極7と、第1のゲート電極と離間して形成された第2のゲート電極7と、を有し、ダイオード4は、半導体基板2の主面に形成されたトレンチの左側の第1導電型の第3のボディ層12及びトレンチの右側の第4のボディ層12と、第2のトレンチ(ダイオード部4のトレンチ5)と、ゲート絶縁膜6を介して形成された第2のトレンチ内の第1の電極9と、層間絶縁膜15を介して第1の電極と離間して形成された第2の電極9と、を有し、記第3のボディ層及び第4のボディ層の下部に、半導体基板の不純物濃度よりも高濃度なn層11が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
同一チップ内にIGBTとダイオードとを有する半導体装置であって、
前記IGBTは、半導体基板の主面に形成された第1導電型の第1のボディ層および第2のボディ層と、
前記第1のボディ層および前記第2のボディ層の間に設けられた第1のトレンチと、
前記第1のトレンチ内の前記第1のボディ層側の側壁に、ゲート絶縁膜を介して形成された第1のゲート電極と、
前記第1のトレンチ内の前記第2のボディ層側の側壁に、ゲート絶縁膜を介して形成されるとともに、少なくとも第1の絶縁膜を介して前記第1のゲート電極と離間して形成された第2のゲート電極と、を有し、
前記ダイオードは、前記半導体基板の主面に形成された第1導電型の第3のボディ層および第4のボディ層と、
前記第3のボディ層および前記第4のボディ層の間に設けられた第2のトレンチと、
前記第2のトレンチ内の前記第3のボディ層側の側壁に、絶縁膜を介して形成された第1の電極と、
前記第2のトレンチ内の前記第4のボディ層側の側壁に、絶縁膜を介して形成されるとともに、少なくとも第2の絶縁膜を介して前記第1の電極と離間して形成された第2の電極と、を有し、
前記第3のボディ層および前記第4のボディ層の下部に、前記半導体基板の不純物濃度よりも高濃度なn層が設けられていることを特徴とする半導体装置。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置であって、
前記第1のボディ層および前記第2のボディ層の下部に、前記半導体基板の不純物濃度よりも高濃度なn層が設けられていることを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
請求項2に記載の半導体装置であって、
前記IGBTのエミッタ電極と前記第1のボディ層および前記第2のボディ層とをそれぞれ接続する第1のコンタクトおよび第2のコンタクトと、
前記ダイオードのアノード電極と前記第3のボディ層および前記第4のボディ層とをそれぞれ接続する第3のコンタクトおよび第4のコンタクトと、
を有し、
前記第1のコンタクト、前記第2のコンタクト、前記第3のコンタクト、前記第4のコンタクトの各コンタクトの下部に、前記n層よりも高濃度なn’層が設けられていることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
請求項2に記載の半導体装置であって、
前記IGBTのエミッタ電極と前記第1のボディ層および前記第2のボディ層とをそれぞれ接続する第1のコンタクトおよび第2のコンタクトと、
前記ダイオードのアノード電極と前記第3のボディ層および前記第4のボディ層とをそれぞれ接続する第3のコンタクトおよび第4のコンタクトと、
を有し、
前記第1のコンタクトおよび前記第2のコンタクトの各コンタクトの直下に、前記n層よりも高濃度なn’層が設けられており、
前記第3のコンタクトおよび前記第4のコンタクトの各コンタクトの直下には、前記n’層が設けられていないことを特徴とする半導体装置。
【請求項5】
請求項1に記載の半導体装置であって、
前記第3のボディ層および前記第4のボディ層の下部全面に、前記n層が設けられていることを特徴とする半導体装置。
【請求項6】
(a)半導体基板の主面の第1の領域に第1のトレンチを形成し、第2の領域に第2のトレンチを形成するステップと、
(b)前記第1のトレンチおよび前記第2のトレンチの各トレンチ内にゲート絶縁膜、ゲート電極膜を順に成膜し、フォトリソグラフィおよびドライエッチングにより、前記第1のトレンチ内に第1のゲート電極および第2のゲート電極を形成し、前記第2のトレンチ内に第1の電極および第2の電極を形成するステップと、
(c)前記第1のトレンチおよび前記第2のトレンチを除く半導体基板の主面に、p型不純物のイオン打ち込みにより、pボディ層を形成するステップと、
(d)前記第1のトレンチおよび前記第2のトレンチを除く半導体基板の主面に、n型不純物のイオン打ち込みにより、n層を形成するステップと、
を有し、
前記n層は、前記半導体基板の不純物濃度よりも高濃度で、かつ、前記pボディ層の下部に形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項7】
請求項6に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記第1の領域にIGBTが形成され、前記第2の領域にダイオードが形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項8】
請求項7に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記(d)ステップの前に、(e)前記第1の領域上にマスクを形成するステップを有し、
前記n層は、前記第2のトレンチを除く前記第2の領域に形成され、
前記第1の領域には形成されないことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項9】
請求項7に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記(d)ステップの後に、(f)前記半導体基板の主面に層間絶縁膜を成膜し、フォトリソグラフィおよびドライエッチングにより、前記層間絶縁膜を貫通し、前記pボディ層を露出させるコンタクトホールを形成するステップと、
(g)前記コンタクトホールを介して、前記n層よりも高濃度なn型不純物のイオン打ち込みにより、前記コンタクトホールの下部に、n’層を形成するステップと、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項10】
請求項9に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記(g)ステップの前に、(h)前記第2の領域上にマスクを形成するステップを有し、
前記n’層は、前記第1の領域のコンタクトホールの下部に形成され、
前記第2の領域のコンタクトホールの下部には形成されないことを特徴とする半導体装置の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置の構造とその製造方法に係り、特に、同一チップ内にIGBTとダイオードを内蔵した逆導通IGBT(RC-IGBT)に適用して有効な技術に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
大電力の高速スイッチングが可能なIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)は、電気自動車や電車のモータ制御用インバータ、IH調理器具や洗濯機、エアコンのインバータ回路など、産業用から民生用さらには車載用と幅広く使用されている。
【0003】
IGBTの多くの用途において、エミッタからコレクタ側へ環流電流が流れるモードが存在する。従来、この環流動作のために、IGBTとは別チップで、IGBTと逆並列にフリーホイールダイオードが接続されている。
【0004】
近年、このIGBTとフリーホイールダイオードを1チップで構成した逆導通IGBT(RC-IGBT:Reverse Conducting IGBT)が普及しつつある。逆導通IGBTは、フリーホイールダイオードをIGBTチップの中に組み込んだもので、IGBTと逆並列にダイオードが接続され、環流動作を行う。
【0005】
本技術分野の背景技術として、例えば、特許文献1のような技術がある。特許文献1には、「RC-IGBTのダイオード部のpボディ層面積を低減してホール注入を抑制し、リカバリー特性を向上できる半導体装置」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-147422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
逆導通IGBT(RC-IGBT)は、IGBTとダイオードのターミネーション領域を共通化できることによるチップサイズの低減や、IGBT領域またはダイオード領域で発生した損失がチップ全体で放熱されるために熱抵抗が低減できるといったメリットがある。
【0008】
一方、IGBTとダイオードを同一チップ内に作り込むため、各々のチップの同時最適化が難しく、特にダイオード部のライフタイム制御が困難であり、ダイオードの低注入化やリカバリー損失の低減が課題である。
【0009】
上記特許文献1では、幅広のトレンチ構造の間にアノードp層を設けることで、アノード領域の面積を低減し、アノードからのホール注入を低減する構造を提案しているが、ダイオードの更なる低注入化には、改善の余地がある。
【0010】
そこで、本発明の目的は、同一チップ内にIGBTとダイオードを内蔵した逆導通IGBT(RC-IGBT)において、ダイオード部のホール注入をより効果的に抑制し、リカバリー特性を向上できる半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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