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公開番号
2025117554
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-12
出願番号
2025010927
出願日
2025-01-24
発明の名称
量子ドットの作製方法、発光素子及びその製造方法、並びにナノ素材
出願人
国立大学法人電気通信大学
代理人
弁理士法人ITOH
主分類
H10K
85/50 20230101AFI20250804BHJP()
要約
【課題】高い発光強度を実現する量子ドットと、これを用いた発光素子を提供する。
【解決手段】量子ドットの製造方法は、主鎖の炭素数が18個以下の脂肪酸と主鎖の炭素数が18個以下の脂肪族アミンとを所定の割合で含む有機溶媒の混合液に、酢酸セシウム、酢酸ナトリウムおよび酢酸インジウムを分散させて溶液を作製する工程と、前記溶液を加熱した状態において塩化物を注入することで、Cs
2
NaInCl
6
ペロブスカイト量子ドットを合成する工程と、を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
主鎖の炭素数が18個以下の脂肪酸と主鎖の炭素数が18個以下の脂肪族アミンとを所定の割合で含む有機溶媒の混合液に、酢酸セシウム、酢酸ナトリウムおよび酢酸インジウムを分散させて溶液を作製する工程と、
前記溶液を加熱した状態において塩化物を注入することで、Cs
2
NaInCl
6
ペロブスカイト量子ドットを合成する工程と、
を含む、量子ドットの製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記脂肪酸及び前記脂肪族アミンの少なくとも一方は、主鎖の炭素数が18未満である、請求項1に記載の量子ドットの製造方法。
【請求項3】
前記脂肪族アミンはオレイルアミンである、請求項1に記載の量子ドットの製造方法。
【請求項4】
前記脂肪酸は、主鎖の炭素数が6個である、請求項3に記載の量子ドットの製造方法。
【請求項5】
前記溶液は、酢酸アンチモンが分散されており、
Cs
2
NaInCl
6
ペロブスカイト量子ドットは、SbドープCs
2
NaInCl
6
ペロブスカイト量子ドットであり、
前記脂肪酸はオレイン酸である、請求項3に記載の量子ドットの製造方法。
【請求項6】
前記溶液におけるオレイン酸に対するオレイルアミンの体積比が1/4以上かつ10以下である請求項5に記載の量子ドットの製造方法。
【請求項7】
前記塩化物は塩化ゲルマニウムである請求項6記載の量子ドットの製造方法。
【請求項8】
前記有機溶媒は1-オクタデセンである請求項6に記載の量子ドットの製造方法。
【請求項9】
前記溶液を作製する工程は、前記混合液に、酢酸セシウム、酢酸ナトリウム、酢酸インジウム、酢酸アンチモン、並びに、Mnおよび希土類元素から選択される少なくとも1つの元素の酢酸塩が分散した溶液を作製する工程を含み、
前記量子ドットを合成する工程は、Sbドープ並びにMnおよび希土類元素から選択される少なくとも1つの元素ドープCs
2
NaInCl
6
ペロブスカイト量子ドットを合成する工程を含む請求項6に記載の量子ドットの製造方法。
【請求項10】
前記溶液を作製する工程は、前記混合液に、酢酸セシウム、酢酸ナトリウム、酢酸インジウム、酢酸アンチモンおよび酢酸マンガンが分散した溶液を作製する工程を含み、
前記量子ドットを合成する工程は、SbおよびMnドープCs
2
NaInCl
6
ペロブスカイト量子ドットを合成する工程を含む請求項6に記載の量子ドットの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、量子ドットの作製方法と、発光素子及びその製造方法、並びにナノ素材に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
LED(light Emitting Diode)等の発光素子にハロゲン化鉛ペロブスカイトが用いられている。鉛を用いない鉛フリーペロブスカイトとして、Pb(鉛)をNa(ナトリウム)およびIn(インジウム)で置き換え、Sb(アンチモン)をドープしたCs
2
NaInCl
6
ペロブスカイトが知られている(例えば非特許文献1)。SbおよびMn(マンガン)をドープしたCs
2
NaInCl
6
ナノ結晶が知られている(例えば非特許文献2)。
【0003】
1-オクタデセン、オレイン酸およびオレイルアミン溶液内に、酢酸セシウム、酢酸銀および酢酸インジウムを加え、塩化物を注入することで、Cs
2
AgInCl
6
ペロブスカイトなどを作製することが知られている。(例えば非特許文献3)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
R. Zeng et al., J. Phys. Chem. Letter. 2020, 11, 2053-2061
X. Liu et al., Small 2020, 16, 2002547
X. Wang et al., Nano Lett. 2022, 22, 636-643
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
非特許文献2のナノ結晶の作製方法では、Mnを添加することでPLQY(Photoluminescence quantum yield:発光量子収率)が著しく低下する。Mnを添加しない状態でPLQYは50%であり、Mn濃度が2%でPLQYは25%以下に低下する。PLQYの低いナノ結晶を発光素子に用いると、十分な発光が得られない。
【0006】
本発明は、高い発光強度を実現する量子ドットと、これを用いた発光素子を提供することをひとつの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態では、量子ドットの製造方法において、
主鎖の炭素数が18個以下の脂肪酸と主鎖の炭素数が18個以下の脂肪族アミンとを所定の割合で含む有機溶媒の混合液に、酢酸セシウム、酢酸ナトリウムおよび酢酸インジウムを分散させて溶液を作製する工程と、
前記溶液を加熱した状態において塩化物を注入することで、Cs
2
NaInCl
6
ペロブスカイト量子ドットを合成する工程と、
を含む。
【0008】
別の実施形態では、発光素子は、
Sbと、Mnまたは希土類元素から選択される少なくとも1つの元素と、がドープされたCs
2
NaInCl
6
ペロブスカイト量子ドットを含み、厚さが25nm以下の発光層と、
前記発光層を挟む正孔輸送層および電子輸送層と、
前記正孔輸送層の前記発光層の反対側に設けられた第1電極と、
前記電子輸送層の前記発光層の反対側に設けられた第2電極と、
を備える。
【0009】
さらに別の実施形態では、ナノ材料は、
Cs
2
NaInCl
6
ペロブスカイト量子ドットと、
前記量子ドットに結合し、主鎖の炭素数が18個未満の脂肪酸及び/または主鎖の炭素数が18個未満の脂肪族アミンからなるリガンドと、
を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高い発光強度を実現する量子ドットと、これを用いた発光素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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