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公開番号2025117889
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024012861
出願日2024-01-31
発明の名称遠心圧縮機
出願人三菱重工コンプレッサ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F04D 29/62 20060101AFI20250805BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】吐出スクロールの大きさをどのように変更しても、バンドルを有する遠心圧縮機の組み立て性への影響を抑制する。
【解決手段】遠心圧縮機は、インペラを有する回転軸と、吸込口及び吐出口を有するケーシングと、を備える。ケーシングは、回転軸を覆うダイアフラムと、ダイアフラムを覆う外部ケーシングと、インペラから吐出された作動流体を吐出口に導く吐出スクロールと、吐出スクロールにおいて、径方向の外側に位置して径方向の内側を向くスクロール外周面を有する流路形成部材と、を有する。回転軸及びダイアフラムは、外部ケーシングに対して挿抜可能な状態で収容されたバンドルを構成し、流路形成部材は、径方向においてバンドルの外径よりも小さな外径で形成されて、周方向に延び、ダイアフラムに対して軸方向から固定されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
中心軸の延びる軸方向に延びる回転軸と、
前記軸方向の第一側に形成された吸込口及び前記軸方向の第二側に形成された吐出口を有するケーシングと、を備え、
前記回転軸は、前記ケーシング内に配置され、前記軸方向の第一側から供給された作動流体を、前記中心軸を基準とする径方向の外側に圧縮して吐出するインペラを有し、
前記ケーシングは、
前記回転軸を覆うように前記軸方向に延びる筒状に形成されたダイアフラムと、
前記ダイアフラムを覆うように前記軸方向に延びる筒状に形成された外部ケーシングと、
前記インペラから吐出された前記作動流体を前記径方向の外側に向けて案内するディフューザ流路と、
前記インペラから吐出された前記作動流体を前記吐出口に導く吐出スクロールと、
前記吐出スクロールにおいて、前記径方向の外側に位置して前記径方向の内側を向くスクロール外周面を有する流路形成部材と、を有し、
前記吐出スクロールは、
前記ディフューザ流路に対して前記径方向の外側で接続され、
前記中心軸回りの周方向に延び、
前記回転軸及び前記ダイアフラムは、前記軸方向に延びる円柱状に形成され、前記外部ケーシングに対して前記径方向の内側で前記軸方向に挿抜可能な状態で収容されたバンドルを構成し、
前記流路形成部材は、前記径方向において前記バンドルの外径よりも小さな外径で形成されて、前記周方向に延び、前記ダイアフラムに対して前記軸方向から固定されている遠心圧縮機。
続きを表示（約 530 文字）【請求項２】
前記流路形成部材は、中実形状で形成され、前記周方向に分割された複数の小流路形成片によって構成されている請求項１に記載の遠心圧縮機。
【請求項３】
前記ケーシングは、前記流路形成部材に対して前記径方向の外側で接触した状態で、前記外部ケーシングと前記流路形成部材との間に配置され、前記外部ケーシングに固定されている外側形成部材をさらに有する請求項１又は２に記載の遠心圧縮機。
【請求項４】
前記外側形成部材は、前記流路形成部材に面する支持部材を有し、前記外部ケーシングとの間に空間を形成している請求項３に記載の遠心圧縮機。
【請求項５】
前記外側形成部材は、前記支持部材を前記径方向に貫通する貫通孔を有する請求項４に記載の遠心圧縮機。
【請求項６】
前記ケーシングは、鉛直方向における前記バンドルの下部に配置され、前記バンドルが前記外部ケーシング内に挿入された状態で前記外部ケーシングの下部の内周面に接触するローラをさらに有し、
前記外側形成部材は、前記軸方向から見た際に、前記周方向において前記ローラと同じ位置で、前記径方向に窪む凹部を有する請求項３に記載の遠心圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、遠心圧縮機に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
遠心回転機械の一種として、ガスを圧縮するインペラを複数段に備えた多段遠心圧縮機が知られている。多段遠心圧縮機は、吸込口からケーシング内に吸い込んだガスを、複数段のインペラで順次圧縮し、吐出口からケーシング外に排出する。吐出口には、インペラからディフューザ流路を通って排出されたガスの流速を一定に保ち、圧力を低減させる吐出スクロールが繋がっている。
【０００３】
例えば、特許文献１には、周方向におけるガスの流通方向の下流側に向かうにしたがって、径方向の間隔が次第に広がるように形成された吐出ボリュート（吐出スクロール）が記載されている。この吐出ボリュートは、ケーシングに対して、周方向におけるガスの流通方向の下流側に向かうにしたがって径方向の肉厚寸法を次第に小さくなるボリュート片を固定することで形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
欧州特許出願公開第３２３９５３４号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、特許文献の１の構造では、ボリュート片はバンドルを覆うケーシング本体に径方向から固定されている。吐出スクロールの大きさを小さくする場合、ボリュート片の形状が大きくなる。その結果、ケーシング本体の内周面から突出するボリュート片の突出量が大きくなってしまう。ケーシング本体の内部には、ダイアフラムを有するバンドルが挿入されているが、ボリュート片が大きくなることで、バンドルと干渉する恐れがある。その結果、遠心圧縮機の組み立て性に影響を生じてしまう。そこで、吐出スクロールの大きさをどのように変更しても、バンドルを有する遠心圧縮機の組み立て性に影響を及ぼさないようにすることが望まれている。
【０００６】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、吐出スクロールの大きさをどのように変更しても、バンドルを有する遠心圧縮機の組み立て性への影響を抑制可能な遠心圧縮機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するために、本開示に係る遠心圧縮機は、中心軸の延びる軸方向に延びる回転軸と、前記軸方向の第一側に形成された吸込口及び前記軸方向の第二側に形成された吐出口を有するケーシングと、を備え、前記回転軸は、前記ケーシング内に配置され、前記軸方向の第一側から供給された作動流体を、前記中心軸を基準とする径方向の外側に圧縮して吐出するインペラを有し、前記ケーシングは、前記回転軸を覆うように前記軸方向に延びる筒状に形成されたダイアフラムと、前記ダイアフラムを覆うように前記軸方向に延びる筒状に形成された外部ケーシングと、前記インペラから吐出された前記作動流体を前記径方向の外側に向けて案内するディフューザ流路と、前記インペラから吐出された前記作動流体を前記吐出口に導く吐出スクロールと、前記吐出スクロールにおいて、前記径方向の外側に位置して前記径方向の内側を向くスクロール外周面を有する流路形成部材と、を有し、前記吐出スクロールは、前記ディフューザ流路に対して前記径方向の外側で接続され、前記中心軸回りの周方向に延び、前記回転軸及び前記ダイアフラムは、前記軸方向に延びる円柱状に形成され、前記外部ケーシングに対して前記径方向の内側で前記軸方向に挿抜可能な状態で収容されたバンドルを構成し、前記流路形成部材は、前記径方向において前記バンドルの外径よりも小さな外径で形成されて、前記周方向に延び、前記ダイアフラムに対して前記軸方向から固定されている。
【発明の効果】
【０００８】
本開示の遠心圧縮機によれば、吐出スクロールの大きさをどのように変更しても、バンドルを有する遠心圧縮機の組み立て性への影響を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本開示の実施形態に係る遠心圧縮機の断面図である。
上記遠心圧縮機の吐出スクロール周辺の構成を示す拡大断面図である。
上記遠心圧縮機の吐出スクロールを軸方向から見た様子を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、添付図面を参照して、本発明による遠心圧縮機１を実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではない。
（【００１１】以降は省略されています）

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