特許ウォッチ

公開番号2025120610
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-18
出願番号2024015514
出願日2024-02-05
発明の名称開発支援装置
出願人株式会社東芝
代理人弁理士法人サクラ国際特許事務所
主分類G06F 8/77 20180101AFI20250808BHJP(計算;計数)
要約【課題】プログラム実行時の負荷や所要時間を予測するための総ステップ数を得ることのできる開発支援装置を提供する。
【解決手段】実施形態の開発支援装置は、ファンクションブロックを含むプログラムの開発を支援する開発支援装置である。実施形態の開発支援装置は、ファンクションブロックにおいて実行する処理の数を示すファンクションブロックの実行ステップ数をカウントするステップカウンタと、プログラムにおいて使用されるファンクションブロックの使用回数をカウントする回数カウンタと、ファンクションブロックの使用回数とファンクションブロックの実行ステップ数の積を計算してプログラムにおけるファンクションブロックの実行ステップ数を出力する演算部とを備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
ファンクションブロックを含むプログラムの開発を支援する開発支援装置であって、
前記ファンクションブロックにおいて実行する処理の数を示す前記ファンクションブロックの実行ステップ数をカウントするステップカウンタと、
前記プログラムにおいて使用される前記ファンクションブロックの使用回数をカウントする回数カウンタと、
前記ファンクションブロックの使用回数と前記ファンクションブロックの実行ステップ数の積を計算して前記プログラムにおける前記ファンクションブロックの実行ステップ数を出力する演算部と
を備えた開発支援装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記ステップカウンタは、前記プログラムにおいて実行する処理の数を示す前記プログラムの実行ステップ数をさらにカウントし、
前記演算部は、前記プログラムの実行ステップ数と前記プログラムにおける前記ファンクションブロックの実行ステップ数の和を計算して前記プログラムを実行した場合の全ての実行ステップ数を出力すること
を特徴とする請求項１記載の開発支援装置。
【請求項３】
前記プログラムは、タスク種別ごとに分類され、
前記回数カウンタは、前記プログラムにおいて使用される前記ファンクションブロックの使用回数を前記タスク種別ごとにカウントし、
前記演算部は、前記タスク種別ごとにカウントした前記ファンクションブロックの使用回数と前記ファンクションブロックの実行ステップ数の積を計算して前記プログラムにおける前記ファンクションブロックの実行ステップ数を前記タスク種別ごとに出力すること
を特徴とする請求項１記載の開発支援装置。
【請求項４】
前記ファンクションブロックは、第１のファンクションブロックと、前記第１のファンクションブロックを使用する第２のファンクションブロックを有し、
前記回数カウンタは、前記第２のファンクションブロックにおいて使用される前記第１のファンクションブロックの第１の使用回数と、前記プログラムにおいて使用される前記第２のファンクションプログラムの第２の使用回数とをカウントし、
前記演算部は、前記第１の使用回数及び前記第２の使用回数の積を計算して前記プログラムにおいて使用される前記第１のファンクションブロックの実行ステップ数を出力すること
を特徴とする請求項１記載の開発支援装置。
【請求項５】
前記プログラムは、タスク種別ごとに分類され、
前記回数カウンタは、前記第２のファンクションブロックにおいて使用される前記第１のファンクションブロックの第１の使用回数と、前記タスク種別ごとに使用される前記第２のファンクションプログラムの第２の使用回数とをカウントし、
前記演算部は、前記第１の使用回数及び前記第２の使用回数の積を計算して前記タスク種別ごとに使用される前記第１のファンクションブロックの実行ステップ数を出力すること
を特徴とする請求項４記載の開発支援装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、プログラムの開発支援装置に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
組込システムなどのプログラム開発において、プログラム実行時の負荷や所要時間の予測が必要になることがある。エンジニアリングツールなどの開発支援装置を利用して機能単位のプログラム（POU: Program Organizing Unit）を開発する場合、POU番号、プログラム名、種別、生成済か否か（進捗）、生成日時、ステップ数などを含んだPOUエントリと呼ばれる情報が得られる。
【０００３】
しかし、POUエントリに含まれるステップ数は、コントローラのメモリ使用量の確認を目的に出力されているため、プログラムを実行した際の処理の数を示す実行ステップ数を表してはいない。従来、プログラム実行時の負荷及び所要時間を予測するための総ステップ数は、手作業で算出していた。
【０００４】
また、プログラムがファンクションブロック（FBK）を含む場合、ファンクションブロックの使用先がファンクションブロックである等により、総ステップ数のカウントが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開2012-59078公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
このように、従来の開発支援装置では、プログラム実行時の負荷や所要時間を予測するための総ステップ数を得ることができなかった。本発明の実施形態は、プログラム実行時の負荷や所要時間を予測するための総ステップ数を得ることのできる開発支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
実施形態の開発支援装置は、ファンクションブロックを含むプログラムの開発を支援する開発支援装置である。実施形態の開発支援装置は、ファンクションブロックにおいて実行する処理の数を示すファンクションブロックの実行ステップ数をカウントするステップカウンタと、プログラムにおいて使用されるファンクションブロックの使用回数をカウントする回数カウンタと、ファンクションブロックの使用回数とファンクションブロックの実行ステップ数の積を計算してプログラムにおけるファンクションブロックの実行ステップ数を出力する演算部とを備える。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施形態に係る開発支援装置の処理対象となるプログラム構成の一例を示す図である。
プログラムMS000の実行内容、バイナリ、ステップの例を示す図である。
プログラムUSR_FBK2の実行内容、バイナリ、ステップの例を示す図である。
実施形態に係る開発支援装置の機能構成を示すブロック図である。
実施形態に係る開発支援装置の動作を示すフローチャートである。
実施形態に係る開発支援装置におけるPOUエントリ表示の一例を示す図である。
実施形態に係る開発支援装置におけるファンクションブロック処理の動作を示すフローチャートである。
実施形態に係る開発支援装置におけるファンクションブロックの使用回数のカウント値を示すテーブルの一例を示す図である。
実施形態に係る開発支援装置におけるタスク種別ごとのファンクションブロックの使用回数のカウント値を示すテーブルの一例を示す図である。
実施形態に係る開発支援装置におけるファンクションブロックの使用回数と実行ステップ回数の積を記録するテーブルの一例を示す図である。
実施形態に係る開発支援装置におけるタスク種別ごとのファンクションブロックの使用回数と総ステップ数を記録するテーブルの一例を示す図である。
実施形態の開発支援装置の出力情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
（総ステップ数の算出方法）
以下、図面を参照して、実施形態に係る開発支援装置について詳細に説明する。実施形態に係る開発支援装置では、ファンクションブロックごとの使用回数及び実行ステップ数をタスク種別ごとに算出する。具体的には、全てのファンクションブロックの使用先情報をリスト化し、ファンクションブロックの使用回数を算出する。その算出結果から総ステップ数を算出することができる。
【００１０】
図１は、実施形態に係る開発支援装置が処理対象とするプログラム構成の例である。以下に説明する例では、タスク種別がメイン（MS）、高速（HS）、SS（超高速）の三種類であるものとする。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許