特許ウォッチ

公開番号2025121566
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2024017052
出願日2024-02-07
発明の名称燃料電池車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60L 3/00 20190101AFI20250813BHJP(車両一般)
要約【課題】水素が充填されるタンク内の温度の推定精度を向上できる燃料電池車両を提供する。
【解決手段】燃料電池車両1は、水素が充填されるタンク2と、タンク2のタンク温度を演算する制御部3と、タンク2内に配置される温度センサ4と、タンク2外に配置される温度センサ5と、を備える。制御部3は、温度センサ4の値T1と、温度センサ5の値T2及びタンク2内の水素の消費量ΔHと、に基づいてタンク2内の温度を推定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
水素が充填されるタンクと、
前記タンクのタンク温度を演算する制御部と、
前記タンク内に配置される第１温度センサと、
前記タンク外に配置される第２温度センサと、
を備え、
前記制御部は、
前記第１温度センサの値と、
前記第２温度センサの値及び前記タンク内の水素の消費量と、
に基づいて前記タンク内の温度を推定する、
燃料電池車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、燃料電池車両に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
燃料電池車両に搭載される燃料電池に含まれる水素タンクは、燃料電池の発電時の温度低下、および、充電時の温度上昇を監視するために、タンク内の温度を測定するのが一般的である。従来は、例えば特許文献１に記載されるように、１本のタンクの内部に１個の温度センサが設置され、この温度センサの検出情報に利用してタンク内に充填されている水素ガスの温度を反映する温度（タンク温度）が算出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１１－１４９５３３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来の燃料電池車両では、１本のタンクの内部に設置される１個の温度センサの検出情報に基づきタンク温度を算出する構成のため、例えば温度センサに何らかの異常が発生したときなど温度センサの検出情報の信頼度が下がる場合が生じ得る。
【０００５】
本開示は、水素が充填されるタンク内の温度の推定精度を向上できる燃料電池車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の実施形態の一観点に係る燃料電池車両は、水素が充填されるタンクと、前記タンクのタンク温度を演算する制御部と、前記タンク内に配置される第１温度センサと、前記タンク外に配置される第２温度センサと、を備え、前記制御部は、前記第１温度センサの値と、前記第２温度センサの値及び前記タンク内の水素の消費量と、に基づいて前記タンク内の温度を推定する。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、水素が充填されるタンク内の温度の推定精度を向上できる燃料電池車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
第１実施形態に係る燃料電池車両の概略構成を示す図
第１実施形態におけるタンク温度推定手法を説明する図
第２実施形態に係る燃料電池車両の概略構成を示す図
第２実施形態におけるタンク温度推定手法を説明する図
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【００１０】
［第１実施形態］
図１は、第１実施形態に係る燃料電池車両１の概略構成を示す図である。燃料電池車両１は、燃料電池システムを搭載し、車両駆動源である駆動モータへの電力供給にこの燃料電池システムを用いる車両である。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許