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公開番号2025121633
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2024017194
出願日2024-02-07
発明の名称協調システム及び処理システム
出願人株式会社デンソー
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類G06F 8/65 20180101AFI20250813BHJP(計算;計数)
要約【課題】協調システムにおける各電子制御装置のソフトウェアのバージョンが不整合である場合に、好適に不整合を解消できる技術を提供すること。
【解決手段】OTAマスタ11から得られたソフトウェアを用いて、複数の電子制御装置15、17のソフトウェアの更新を行う協調システム13に関する。協調システム13は、更新部73、83と確認データ記憶部70と確認部75、85と処理部77、87とを備える。確認データ記憶部70は、更新後のソフトウェアのバージョン情報を記憶する。確認部75、85は、各電子制御装置15、17の起動の際に用いられる両ソフトウェアのバージョンの整合性を、バージョン整合表に基づいてチェックする。処理部77は、ソフトウェアのバージョンの整合性を保つための処理を行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電子制御装置(15、17)のソフトウェアの更新を制御するOTAマスタ(11)から送信された前記ソフトウェアを用いて、前記電子制御装置の前記ソフトウェアの更新を行う協調システム(13)であって、
前記協調システム(13)は、複数の前記電子制御装置を備えており、
それぞれの前記電子制御装置の起動時に用いることができるそれぞれの前記ソフトウェアの更新を行うように構成された更新部(73、83)と、
前記各電子制御装置の起動時に用いることができる前記ソフトウェアのバージョンを示すバージョン情報として、少なくとも前記更新後のソフトウェアのバージョン情報を記憶するように構成された記憶部(70)と、
前記記憶部に記憶された前記各ソフトウェアの前記バージョンの整合性を、前記バージョンの整合性を示す整合性データに基づいてチェックするように構成された確認部(75、85)と、
前記確認部によるチェック結果に基づいて、前記各ソフトウェアの前記バージョンの整合性を保つための処理を行うように構成された処理部(77、87)と、
を備えた、協調システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の協調システムであって
前記記憶部は、前記更新後の前記ソフトウェアの前記バージョン情報を前記起動時に用いる前記ソフトウェアの前記バージョン情報として記憶しているとともに、前記更新されなかった場合には、前記更新より前の前記ソフトウェアのバージョン情報を前記起動時に用いる前記ソフトウェアのバージョン情報として記憶しているように構成された、
協調システム。
【請求項3】
請求項1に記載の協調システムであって、
前記記憶部には、前記各電子制御装置の前記各ソフトウェアの前記バージョン情報を示す記録データと、前記各電子制御装置の前記各ソフトウェアの前記バージョンの整合性を示す整合性データと、を記憶し、
前記確認部は、前記記録データと前記整合性データとに基づいて、前記バージョンの整合性をチェックするように構成された、
協調システム。
【請求項4】
請求項1に記載の協調システムであって、
前記記憶部は、前記各電子制御装置がアクセス可能な共有メモリである、
協調システム。
【請求項5】
請求項4に記載の協調システムであって、
前記各電子制御装置から前記共有メモリに、前記各電子制御装置の前記バージョン情報を書き込み可能に構成された、
協調システム。
【請求項6】
請求項1に記載の協調システムであって、
いずれかの前記電子制御装置に、前記記憶部を備えた、
協調システム。
【請求項7】
請求項1に記載の協調システムであって、
前記記憶部に、第1の前記電子制御装置の前記ソフトウェアの前記更新後の前記バージョン情報が記憶されるとともに、第2の前記電子制御装置の前記ソフトウェアの前記更新後の前記バージョン情報が記憶されていない場合には、前記第1の電子制御装置と前記第2の電子制御装置との間の通信可能性をチェックし、当該通信が可能な場合には、前記第1の電子制御装置は前記第2の電子制御装置から当該第2の電子制御装置の前記ソフトウェアの前記更新後の前記バージョン情報を取得するように構成された、
協調システム。
【請求項8】
請求項1に記載の協調システムであって、
前記整合性をチェックする対象の前記各電子制御装置において、前記各ソフトウェアの前記バージョンが不整合の場合、新しいソフトウェア側をロールバックするように構成された、
協調システム。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の協調システムと、前記OTAマスタと、を備えた、処理システム(5)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の電子制御装置が協調して機能する協調システム等の技術に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数の電子制御装置(即ち、ECU)等の構成による協調システムに関連する分野において、サーバの機能を有するセンタとの間で、データの送受信を無線通信で行うOTAの技術が知られている。なお、ECUとは、Electronic Central Unitの略であり、OTAとは、Over The Airの略である。
【0003】
このOTAの技術では、ソフトウェアの更新後のすべてのECU(即ち、ターゲットマシン)上のすべてのソフトウェアのバージョンが整合していることが望ましく、複数のターゲットマシンを同時にアップデートしなければならない。なお、ソフトウェアを更新する対象のECUがターゲットマシンである。なお、バージョンとは、周知のように、ソフトウェアの新旧の製品(例えば、版)の区別を示す番号等の符号である。
【0004】
しかし、異常発生等により、各ターゲットマシンのリセットのタイミングがずれると、どちらかのターゲットマシンのソフトウェアのみのバージョンアップが完了してしまうことがある。
【0005】
それにより、新旧異なるバージョンの組み合わせでターゲットマシンが起動する可能性があり、そのような場合には、起動したターゲットマシンは、バージョンの不整合によって、OTAマスタや協調システム内の他のターゲットマシンとの通信ができなくなる可能性がある。なお、OTAマスタとは、OTAに関する制御(例えば、協調システムとの間でソフトウェア等のデータの送受信等に関する制御)を行う装置である。
【0006】
例えば、協調システム内の他のターゲットマシンとの通信ができなくなると、他のターゲットマシンと協調して行う各種の制御ができなくなる可能性がある。また、OTAマスタとの通信ができない場合には、OTAマスタからのロールバック要求によって協調システム内のターゲットマシンのロールバックを行うことはできない。
【0007】
ところで、近年では、OTAマスタと複数のECUを備えたシステムにおいて、各ECUのソフトウェアをアップデートするための各種の技術が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。この特許文献1に記載の技術は、メモリの種別ごとに、複数のECUのソフトウェアを順番にアップデートするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2022-168477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、従来の技術について、下記のような課題が見出された。
前記特許文献1に記載の技術は、単に順番に各ECUのソフトウェアをアップデートするものであるので、ソフトウェアのバージョンが不整合の場合には適切な対応ができないという問題がある。例えば、この技術では、OTAマスタとの通信ができない場合には、OTAマスタからのロークバック要求によって、ソフトウェアのバージョンの不整合を解消できないという問題がある。
【0010】
本開示の一局面は、協調システムにおける各電子制御装置のソフトウェアのバージョンが不整合である場合に、好適に不整合を解消できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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