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公開番号
2025120775
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-18
出願番号
2024015866
出願日
2024-02-05
発明の名称
電線の取付構造
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H02G
3/04 20060101AFI20250808BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】コネクタの防水性を維持しつつ、構造の簡素化やコストを低減することが可能な電線の取付構造を提供する。
【解決手段】車両2の室内における床面を構成するフロアパネル3と、フロアパネル3の垂直方向で下側に所定の間隔を空けて配置されたアンダーカバー8と、アンダーカバー8に対して配索され、電力を輸送するワイヤーハーネス6,7と、ワイヤーハーネス6,7に取り付けられ、電気的な接続および切り離しが可能なコネクタ14,15と、を備えた電線の取付構造1,30であって、アンダーカバー8に対して垂直方向で対向して配置され、コネクタ14,15を覆うように設けられたカバー部材9,31を備え、カバー部材9,31は、コネクタ14,15を収容している内部がアンダーカバー8に対して液密状態となるように締結されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の室内における床面を構成するフロアパネルと、前記フロアパネルの鉛直方向で下側に所定の間隔を空けて配置されたアンダーカバーと、前記アンダーカバーに対して配索され、電力を輸送するワイヤーハーネスと、前記ワイヤーハーネスに取り付けられ、電気的な接続および切り離しが可能なコネクタと、を備えた電線の取付構造であって、
前記アンダーカバーに対して前記鉛直方向で対向して配置され、前記コネクタを覆うように設けられたカバー部材を備え、
前記カバー部材は、前記コネクタを収容している内部が前記アンダーカバーに対して液密状態となるように締結されている
ことを特徴とする電線の取付構造。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の電線の取付構造であって、
前記カバー部材は、前記鉛直方向を向く面から前記アンダーカバーに向けて延び、前記ワイヤーハーネスを支持する電線保持リブをさらに備え、
前記アンダーカバーは、前記鉛直方向を向く面から前記カバー部材に向けて延び、前記ワイヤーハーネスを支持する他の電線保持リブをさらに備え、
前記アンダーカバーもしくは前記カバー部材は、前記鉛直方向を向く面から前記鉛直方向で上側に向けて延び、前記コネクタを下方から支持するコネクタ保持リブをさらに備えている
ことを特徴とする電線の取付構造。
【請求項3】
請求項1または2に記載の電線の取付構造であって、
前記カバー部材および前記アンダーカバーの少なくとも一方には、前記鉛直方向に延びる側壁部が形成され、
前記側壁部には、前記ワイヤーハーネスが貫通する挿通孔が形成され、前記挿通孔には、前記ワイヤーハーネスと前記挿通孔との隙間を埋める止水部材が取り付けられている
ことを特徴とする電線の取付構造。
【請求項4】
請求項1または2に記載の電線の取付構造であって、
前記カバー部材は、前記フロアパネルと前記アンダーカバーとの間に配置され、前記コネクタを前記鉛直方向で上側から覆うように構成されている
ことを特徴とする電線の取付構造。
【請求項5】
請求項1または2に記載の電線の取付構造であって、
前記カバー部材は、前記鉛直方向で前記アンダーカバーの下側に配置され、前記コネクタを前記鉛直方向で下側から覆うように構成されている
ことを特徴とする電線の取付構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両の床下等に配索されるコネクタなどを含む電線の取付構造に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両のフロア下面に配設されたハーネスまたはチューブ等の保護構造が開示されている。特許文献1の構造では、車両のフロア下面に、車両の前後方向に延びて形成され、車両の上側に向けて窪んだ凹部が形成されている。ハーネスまたはチューブは、その凹部の上側の面に沿って配設されている。その凹部には、複数に分割された保護カバーが嵌め込まれていて、この保護カバーによってハーネスまたはチューブが覆われている。保護カバーは、車両の前後方向に長尺であり、かつ、断面C字状に形成されており、その断面における開口した部分にハーネスまたはチューブが入り込むように配置されている。
【0003】
特許文献2には、車両の床下に前後方向に延びて搭載されるワイヤハーネスが開示されている。特許文献2のワイヤハーネスは、高圧導電路と、その高圧導電路を収容して保護する外装部材と、高圧導電路の端末に設けられているシールドコネクタとを備えている。高圧導電路は、高圧電線である導体および導体を覆う絶縁体によって構成された高圧回路と、高圧回路を覆うシールド部材と、シールド部材の外側に設けられるシースと、を有している。外装部材は、その高圧導電路を覆う樹脂製の管体である。また、外装部材は、可撓性を有する可撓管部と、可撓性を持たない非可撓管部とを有している。その可撓管部と非可撓管部とは、一体に樹脂成形されている。すなわち、特許文献2の外装部材は、外面から内面へと繋がるような継ぎ目やスリットのない形状に形成されている。また、シールドコネクタは、高圧導電路を覆うとともに高圧導電路の端末部分に接続される。
【0004】
特許文献3には、車両に搭載され、製造性や配索作業性を向上させることを目的としたワイヤハーネスの製造方法が開示されている。特許文献3に記載されているワイヤハーネスは、高圧電線と、低圧電線と、高圧電線および低圧電線を保護するコルゲートチューブと、コルゲートチューブを車両に固定するためのプロテクタと、車体のパネルに形成された貫通孔に組み付けられるグロメットとを備えている。特許文献3の製造方法では、予めコルゲートチューブにグロメットおよびプロテクタを所定位置に組み付ける。その後、コルゲートチューブの一端から他端に向けて複数の高圧電線および低圧電線を差し込む。そして、コルゲートチューブの一端および他端から露出した各電線の端末に端子金具が接続されてコネクタが形成される。このようにして製造されたワイヤハーネスは、車体パネルの貫通孔にグロメットを嵌め合わせることによって車両に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平02-38798号公報
特開2014-93799号公報
特開2010-47031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された構造では、上述したような凹部にハーネスやチューブを配置し、かつ保護カバーを取り付けることにより、ハーネスやチューブの耐腐食性などを確保することができる。一方で、特許文献1の構造では、保護カバー同士が分割されており、その継ぎ目部分から凹部に水分が浸入する可能性がある。そのため、特許文献1に記載の凹部に電線同士または電線と電気器具とを電気的に接続するコネクタが設けられている場合には、凹部に浸入した水分がコネクタに到達してしまうおそれがある。
【0007】
特許文献2の装置では、外装部材に継ぎ目やスリットのない構造であるため、水分が外装部材の内部に浸入する可能性が低い。また、特許文献2に記載された装置では、外装部材の長手方向の端部であるコネクタ部分にブーツが取り付けられている。そのため、コネクタの接続部分に水分が浸入することを抑制することができる。しかしながら、そのようにブーツを設ける場合には、ブーツを外装部材に取り付けるための部材、例えばタイバンドやカシメリングなどが必要となり、部品点数が増大してしまう。なお、特許文献3には、車両の床下に配索されるワイヤハーネスの端部に設けられたコネクタが開示されているものの、そのコネクタを水分から保護するような技術については開示されていない。したがって、コネクタの防水性を維持しつつ、構造を簡素化したりコストを低減したりすることについて改善の余地があった。
【0008】
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、コネクタの防水性を維持しつつ、構造の簡素化やコストを低減することが可能な電線の取付構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、上記の目的を達成するために、車両の室内における床面を構成するフロアパネルと、前記フロアパネルの鉛直方向で下側に所定の間隔を空けて配置されたアンダーカバーと、前記アンダーカバーに対して配索され、電力を輸送するワイヤーハーネスと、前記ワイヤーハーネスに取り付けられ、電気的な接続および切り離しが可能なコネクタと、を備えた電線の取付構造であって、前記アンダーカバーに対して前記鉛直方向で対向して配置され、前記コネクタを覆うように設けられたカバー部材を備え、前記カバー部材は、前記コネクタを収容している内部が前記アンダーカバーに対して液密状態となるように締結されていることを特徴とするものである。
【0010】
この発明における前記カバー部材は、前記鉛直方向を向く面から前記アンダーカバーに向けて延び、前記ワイヤーハーネスを支持する電線保持リブをさらに備え、前記アンダーカバーは、前記鉛直方向を向く面から前記カバー部材に向けて延び、前記ワイヤーハーネスを支持する他の電線保持リブをさらに備え、前記アンダーカバーもしくは前記カバー部材は、前記鉛直方向を向く面から前記鉛直方向で上側に向けて延び、前記コネクタを下方から支持するコネクタ保持リブをさらに備えていてよい。
(【0011】以降は省略されています)
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