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公開番号2025123114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2024018989
出願日2024-02-09
発明の名称ガスバーナ並びに加熱調理器
出願人リンナイ株式会社
代理人弁理士法人青莪
主分類F23D 14/82 20060101AFI20250815BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】ガス導入通路24を介してガスが供給される分布室21を有するバーナボディ2と、分布室に面するバーナボディの開放面を覆う燃焼板部3と、分布室内で燃焼板部に対し隙間を存して対向配置される逆火抑制板部4とを備え、逆火抑制板部を通過したガスが燃焼板部から噴出して燃焼するガスバーナBNにて、逆火抑制板部の温度上昇を効果的に抑制できるようにする。
【解決手段】バーナボディが燃焼板部を設けた第1部分21と逆火抑制板部を設けた第2部分22とを接合して構成され、第1部分と第2部分との接合箇所に第2部分より熱伝導率の低い断熱材6a,6bを介在させた。
【選択図】 図3


特許請求の範囲【請求項1】
ガス導入通路を介してガスが供給される分布室を有するバーナボディと、前記分布室に面する前記バーナボディの開放面を覆う燃焼板部と、前記分布室内で前記燃焼板部に対し隙間を存して対向配置される逆火抑制板部とを備え、前記逆火抑制板部を通過したガスが前記燃焼板部から噴出して燃焼するガスバーナにおいて、
前記バーナボディが前記燃焼板部を設けた第1部分と前記逆火抑制板部を設けた第2部分とを接合して構成され、前記第1部分と前記第2部分との接合箇所に前記第2部分より熱伝導率の低い断熱材を介在させたことを特徴とするガスバーナ。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
ガス導入通路を介してガスが供給される分布室を有するバーナボディと、前記分布室に面する前記バーナボディの開放面を覆う燃焼板部と、前記分布室内で前記燃焼板部に対し隙間を存して対向配置される逆火抑制板部とを備え、前記逆火抑制板部を通過したガスが前記燃焼板部から噴出して燃焼するガスバーナにおいて、
前記バーナボディが前記分布室内で前記逆火抑制板部を保持する保持部を備え、前記逆火抑制板部と前記保持部との間に前記バーナボディより熱伝導率の低い断熱材を介在させたことを特徴とするガスバーナ。
【請求項3】
前記分布室内が前記逆火抑制板部により前記ガス導入通路に通じる第1室と前記燃焼板部に通じる第2室とに区画され、前記第1室、前記第2室及び前記ガス導入通路を合わせた空間容積を総容積とし、前記第2室の空間容積を隙間容積とし、また、総容積から隙間容積を差し引いた残りの空間容積を残容積として、
前記隙間容積が前記残容積と同等かまたはそれ以下になる位置に前記逆火抑制板部が配置されることを特徴とする請求項1または請求項2記載のガスバーナ。
【請求項4】
前記第1室側に位置する前記逆火抑制板部の面に放熱部が設けられることを特徴とする請求項3記載のガスバーナ。
【請求項5】
前記分布室に供給されるガスは、一次空気が混入されていない燃料ガスであり、前記燃焼板部から前記燃料ガスを噴出させて拡散燃焼させることを特徴とする請求項1または請求項2記載に記載のガスバーナ。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載のガスバーナを具備することを特徴とする加熱調理器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料ガスとして水素ガスを用いるのに適したガスバーナ並びに加熱調理器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
上記種のガスバーナとして、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、ガス導入通路を介して燃料ガスと一次空気との混合ガスが供給される分布室を有するバーナボディと、分布室に面するバーナボディの開放面を覆う燃焼板部と、分布室内で燃焼板部に対し隙間を存して対向配置される逆火抑制板部とを備える。逆火抑制板部としては、例えば金属繊維を積層した積層体を焼結した焼結体シートが用いられる。そして、ガス導入通路を介して分布室に混合ガスが供給されると、逆火限界の孔径より小さい逆火抑制板部の無数の微小隙間を混合ガスが通過し、燃焼板部から噴出して燃焼する。逆火抑制板部を通過する際には、常温の混合ガスとの接触面積が大きくなることで、燃焼時における逆火抑制板部の温度上昇が抑制される。
【0003】
上記従来例のものでは、逆火抑制板部がこれを支持する枠体をバーナボディの所定位置に接合した状態で設けられる。そのため、ガスバーナの燃焼中、逆火抑制板部には、燃焼板部からの輻射熱だけでなく、バーナボディからの伝導熱も加わる。このように逆火抑制板部にバーナボディからの伝導熱も加わると、逆火抑制板部の温度上昇が効果的に抑制されず、燃焼板部と逆火抑制板部との間の隙間に逆火した火炎(以下、「逆火炎」という)の消炎効果が低下してしまうという問題がある。このことは、燃料ガスとして水素ガスを用いる場合、水素ガスの燃焼速度が非常に速く、燃焼板部の表面近くで燃焼することで燃焼板部が高温になり易いため、より顕著になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-173899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、逆火抑制板部の温度上昇を効果的に抑制できるようにしたガスバーナを提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本願の第1発明は、ガス導入通路を介してガスが供給される分布室を有するバーナボディと、前記分布室に面する前記バーナボディの開放面を覆う燃焼板部と、前記分布室内で前記燃焼板部に対し隙間を存して対向配置される逆火抑制板部とを備え、前記逆火抑制板部を通過したガスが前記燃焼板部から噴出して燃焼するガスバーナにおいて、第1態様では、バーナボディが燃焼板部を設けた第1部分と逆火抑制板部を設けた第2部分とを接合して構成され、第1部分と第2部分との接合箇所に第2部分より熱伝導率の低い断熱材を介在させたことを特徴とする。また、第2態様では、バーナボディが分布室内で逆火抑制板部を保持する保持部を備え、逆火抑制板部と保持部との間にバーナボディより熱伝導率の低い断熱材を介在させたことを特徴とする。また、本願の第2発明は、加熱調理器であって、上記第1発明のガスバーナを具備することを特徴とする。
【0007】
本発明(第1発明)によれば、ガスバーナの燃焼中、比較的高温となるバーナボディの第1部分から第2部分を介した逆火抑制板部への伝導熱が断熱材によって抑制される。そのため、上記従来例にものと比較して逆火抑制板部の温度上昇が効果的に抑制され、結果として、逆火炎の消炎効果をより適切に発揮させることができる。
【0008】
第1発明において、分布室内が逆火抑制板部によりガス導入通路に通じる第1室と燃焼板部に通じる第2室とに区画され、第1室、第2室及びガス導入通路を合わせた空間容積を総容積とし、第2室の空間容積を隙間容積とし、また、総容積から隙間容積を差し引いた残りの空間容積を残容積として、隙間容積が残容積と同等かまたはそれ以下になる位置に前記逆火抑制板部が配置されることが好ましい。これによれば、仮に逆火炎が第1室に進入したとしても、ガスの爆発エネルギが低減され、焼損などの不具合を低減させることができる。また、第1室側に位置する逆火抑制板部の面に放熱部を設けておけば、逆火抑制板部の温度上昇がより効果的に抑制できてよい。
【0009】
第1発明において、分布室に供給されるガスは、一次空気が混入されていない燃料ガスであり、燃焼板部から燃料ガスを噴出させて拡散燃焼させることが好ましい。これによれば、仮に逆火炎が第1室に進入したとしても、この侵入した逆火炎が更に第2室へと侵入することが可及的に抑制され、有利である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係るガスバーナを備える加熱調理器をその調理器具の取り外した状態で示す断面図。
図1に示すガスバーナの部分拡大断面図。
図1に示すガスバーナの分解斜視図。
変形例のガスバーナの分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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