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公開番号2025125232
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-27
出願番号2024021158
出願日2024-02-15
発明の名称燃料電池モジュール用接続検知装置
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類H01M 8/04 20160101AFI20250820BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ブラケットに対してノズル接触部材を容易に組付けできる燃料電池モジュール用接続検知装置を提供すること。
【解決手段】フォークリフトの検出装置45は、ブラケット51に設けられ、充填プラグ36を囲む周方向に等間隔おきに設けられた複数のガイド孔60と、ノズル接触部材と一体であり、当該ノズル接触部材からブラケット51に向けて差込方向に延びるとともに、各ガイド孔60に挿通された複数のガイドピン71と、を備える。複数のガイド孔60の各々は、充填プラグ36の径方向に延びる長孔であり、ガイド孔60の径方向長さNは、ガイド孔60の周方向長さMより長い。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックに供給される燃料ガスを貯留する燃料タンクと、
前記燃料タンクに前記燃料ガスを充填するための充填プラグであって、燃料ガス供給用の充填ノズルを接続可能な前記充填プラグと、
前記燃料電池スタック及び前記燃料タンクを収容する筐体と、を備える燃料電池モジュールに設けられ、
前記充填プラグと前記充填ノズルの接続状態を検出する燃料電池モジュール用接続検知装置であって、
前記充填プラグに対する前記充填ノズルの接続完了に応じて出力信号が変化するセンサと、
前記筐体に設置され、かつ前記充填プラグに取り付けられたブラケットと、
前記充填プラグに対する前記充填ノズルの差込に伴って前記充填ノズルが接触し、かつ当該充填ノズルの差込方向へ移動可能に前記ブラケットに支持されたノズル接触部材と、
前記差込方向への前記ノズル接触部材の移動に伴って前記センサを動作させるセンサ動作部材と、
前記ブラケットに設けられ、前記充填プラグを囲む周方向に等間隔おきに設けられた複数のガイド孔と、
前記ノズル接触部材と一体であり、当該ノズル接触部材から前記ブラケットに向けて前記差込方向に延びるとともに、各ガイド孔に挿通された複数のガイドピンと、
を備え、
複数の前記ガイド孔は、前記充填プラグの中心軸線を中心に放射状に配置されるとともに、前記複数の前記ガイド孔の各々は、前記充填プラグの径方向に延びる長孔であり、前記ガイド孔の前記径方向への長さは、前記ガイド孔における前記充填プラグの周方向への長さより長いことを特徴とする燃料電池モジュール用接続検知装置。
続きを表示（約 420 文字）【請求項２】
前記ノズル接触部材は、前記充填プラグを貫通させる円形状の貫通孔を画定する環状部を備えるとともに、複数の前記ガイドピンは、前記貫通孔の周方向に間隔を空けて前記ノズル接触部材に配置されている請求項１に記載の燃料電池モジュール用接続検知装置。
【請求項３】
前記ガイド孔において、前記ガイドピンよりも前記径方向における前記充填プラグ側には、前記ガイド孔の画定面と前記ガイドピンの周面との間に画定された第１隙間が存在するとともに、前記ガイド孔において、前記ガイドピンを挟んだ前記第１隙間の反対側には、前記ガイド孔の画定面と前記ガイドピンの周面との間に画定された第２隙間が存在する請求項１又は請求項２に記載の燃料電池モジュール用接続検知装置。
【請求項４】
前記ガイド孔は３つ設けられるとともに、前記ガイドピンは３本設けられている請求項１又は請求項２に記載の燃料電池モジュール用接続検知装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、燃料電池モジュール用接続検知装置に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
燃料電池式産業車両は、燃料電池モジュールを搭載している。燃料電池モジュールは、燃料ガスとなる水素を蓄える燃料タンクを備えるとともに、燃料タンクに水素を充填するために使用される充填プラグを備える。燃料タンクに水素を充填する場合、水素供給用のディスペンサに接続された充填ノズルと充填プラグとが接続される。
【０００３】
また、燃料タンクに水素を充填している間は、燃料電池式産業車両を停止させておく必要がある。このため、燃料電池モジュールは、充填プラグに充填ノズルが接続されているか否かを検出する燃料電池モジュール用接続検知装置を備えている。燃料電池モジュール用接続検知装置は、充填ノズルの差込に伴って移動するノズル接触部材を備える。ノズル接触部材は、ブラケット等の支持部材に動作可能に支持されている。そして、充填プラグに充填ノズルが接続されているか否かの検出は、充填プラグに対する充填ノズルの差込と共に、充填ノズルによってノズル接触部材を移動させるとともに、ノズル接触部材の移動に伴ってセンサを動作させることにより行われる（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２０－４３０５６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
燃料電池モジュール用接続検知装置において、ノズル接触部材は、支持部材に支持されるが、ノズル接触部材を支持部材に支持させるための部品の公差や、支持部材そのものの公差の影響を受けて、ノズル接触部材を支持部材に組付けできない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記問題点を解決するための燃料電池モジュール用接続検知装置は、燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックに供給される燃料ガスを貯留する燃料タンクと、前記燃料タンクに前記燃料ガスを充填するための充填プラグであって、燃料ガス供給用の充填ノズルを接続可能な前記充填プラグと、前記燃料電池スタック及び前記燃料タンクを収容する筐体と、を備える燃料電池モジュールに設けられ、前記充填プラグと前記充填ノズルの接続状態を検出する燃料電池モジュール用接続検知装置であって、前記充填プラグに対する前記充填ノズルの接続完了に応じて出力信号が変化するセンサと、前記筐体に設置され、かつ前記充填プラグに取り付けられたブラケットと、前記充填プラグに対する前記充填ノズルの差込に伴って前記充填ノズルが接触し、かつ当該充填ノズルの差込方向へ移動可能に前記ブラケットに支持されたノズル接触部材と、前記差込方向への前記ノズル接触部材の移動に伴って前記センサを動作させるセンサ動作部材と、前記ブラケットに設けられ、前記充填プラグを囲む周方向に等間隔おきに設けられた複数のガイド孔と、前記ノズル接触部材と一体であり、当該ノズル接触部材から前記ブラケットに向けて前記差込方向に延びるとともに、各ガイド孔に挿通された複数のガイドピンと、を備え、複数の前記ガイド孔は、前記充填プラグの中心軸線を中心に放射状に配置されるとともに、前記複数の前記ガイド孔の各々は、前記充填プラグの径方向に延びる長孔であり、前記ガイド孔の前記径方向への長さは、前記ガイド孔における前記充填プラグの周方向への長さより長いことを要旨とする。
【０００７】
これによれば、ガイドピン及びブラケットによる支持によって、ノズル接触部材は充填ノズルと共に差込方向へ移動する。そして、差込方向へのノズル接触部材の移動に伴ってセンサ動作部材が動作して、センサを動作させることができる。
【０００８】
ガイドピンをブラケットで支持して、ノズル接触部材を差込方向へ移動可能にした燃料電池モジュール用接続検知装置において、ノズル接触部材に対し、複数のガイドピンのうちの１本が周方向に位置ずれして配置されていても、ガイド孔の長孔形状を利用して他のガイドピンの各々をガイド孔に挿通できる。このため、ガイドピンの位置ずれがあっても、ガイドピンをガイド孔に挿通して、ノズル接触部材をブラケットに容易に組付けることができる。
【０００９】
燃料電池モジュール用接続検知装置について、前記ノズル接触部材は、前記充填プラグを貫通させる円形状の貫通孔を画定する環状部を備えるとともに、複数の前記ガイドピンは、前記貫通孔の周方向に間隔を空けて前記ノズル接触部材に配置されていてもよい。
【００１０】
これによれば、ノズル接触部材において、充填プラグの径方向外周側に配置される部分が、ガイドピンの軸方向から見て半円状やＣ状のように非環状の場合と比べると、ノズル接触部材の撓み変形を抑制しやすくなる。このため、環状部の周囲に配置されたガイドピンについて、ノズル接触部材の撓み変形によって周方向に位置ずれすることを抑制できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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